86回天皇杯3回戦対ロッソ熊本1-0 しまらない試合

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天皇杯 3回戦 2006年10月8日(日)13時 ベガルタ仙台1-0ロッソ熊本 ユアスタ仙台



ボルジェス

大柴 ロペス 梁
(中島)   
熊林  千葉
(富田)      
磯崎 丸山 木谷 中田

小針
サブは高桑、池田、富田、チアゴ、中島。

試合は両チームともパスミスが目立つしまらない試合。ワンタッチプレーやサイドチェンジで形を作っていたのはむしろロッソの方。しかし、ロッソのフリーでのミドルシュートがほとんど枠に行かず、助かる。ベガルタも狭いエリアでの細かいパスや、時折サイドチェンジを使うものの、追い越す動きが少なく、またプレスも、後半始めにすこしあっただけ。それでも前半28分にボルジェスがPKをきっちり決めた先制点を守ってなんとか勝利。

台風並の低気圧が過ぎたあとで強い風が舞うユアスタ。6007人。空は晴れてもときどきにわか雨。肌寒い。ロッソは4バック、森川はボランチで出場。熊本サポも30人くらい来ている。ここまで応援に来る人は立派。がんばって昇格を決めてください。でも、ロペスダンスの時、ロッソのサポのひとりが、つい一緒に肩を揺らしていたのを見ちゃったぞ(笑)。

前半。3分いきなりロペスから中田へのスルーパス、上がった中田がそままシュートもサイドネット。好調なすべり出しかと思われた。しかし、ロッソがやや引き気味カウンター狙いと分かると、ベガルタは遅攻モード。プレスに行かなくなり、パスミスをつかれては、簡単にキープを許して相手の速攻にしばしば苦しむようになる。ロペスへのマークはそれほど厳しなく、ロペスもワイドの展開しようとする意図は見えるのだが、連係がいまいち。8分、ロペスがファールで止められ、いい位置でのフリーキックは壁。その後中盤での蹴りあい。

16分、ロッソが速攻、中央でフリーを作り、枠内シュート。これは小針がはじく。これで元気の出たロッソはプレスを強め、ボールを支配し始める。ベガルタも20分、ロペスのサイドチェンジに左サイドにいたボルジェスがコントロールシュート、惜しくもポスト。その後、中田にイエロー。25分、ロッソにゴール前でボールを回され、2列目からフリーでシュート打たれるが小針正面。次第にベガルタの方がカウンター狙いになってくる。27分、中田のクロスに大柴落として、中央から磯崎のロングシュート、バーの上。久々のシュート。そして28分、右サイドに流れたボルジェスのパスに、梁が切れ込んでシュート、こぼれるところファーにつめていた磯崎が押し込もうとするが、うしろから倒されPKゲット。これをボルジェスがきっちり決めて先制。草津戦から見え始めた磯崎の攻撃参加。もっともっと積極的にゴールを狙っていい。

これでベガルタ優位になるかと思われたが、ロッソもボールを奪いにきての速攻。30分にもサイドを破られピンチ。33分、千葉の相手ボールブロックから、拾ったボルジェスのミドルシュート、キーパーはじきコーナー。このこぼれを拾った熊林が絶好のシュートチャンス、しかし前に出て来たキーパーにパス。今日の熊林ボールカットでいいプレーはあるのだが、キックが弱いところがあった。35分ロッソにコーナーで攻められるがキックが流れる。今日は、課題のセットプレーの守備も、ロッソのキックがいまいち安定せず、参考にならなない。40分には熊林からボルジェスへパスが通り、反転シュートもキーパー正面。44分、中田が上がってコーナー得るが決められず、もうひとつぱっとせず、前半終了。

後半。立ち上がり10分ほどは指示があったと見えて、プレスを強め、相手ボールを奪っていくベガルタ。5分、ボルジェスがエリアぎりぎりで倒され、角でのフリーキック。しかしロペスのキックは枠外。7分にもコーナー2本を続けるが、シュートまでいけない。今日は、大柴が不調。動きにキレがなく、ノールックパスをたびたびカットされ、攻撃にリズムが作れない。相手も戻りが早く、磯崎とのワンツーもスピードダウン。11分、ボルジェスの放り込みに、中田が裏に走りこむが、シュートはヒットせず。いくつかのチャレンジは見られるのだが。。。次第にワンタッチプレーでボールをつなぎ、支配するロッソ。しかし、ここでロッソに異変。ベガルタのプレスが弱まって、フリーでマイボールの時に、しばしばパスミス。自らチャンスを潰す。

しかし、20分、ロッソがベガルタゴール前で連続攻撃、セカンドボールが拾えないベガルタにシュートを何本か浴びせる。が、精度はいまいち。助かる。25分、押されていたベガルタが梁の縦1本に、サイドを抜けたボルジェスがキープして、中央の上がりを待つが、だれもいない。。。27分、逆にロッソのゴール左奥からのフリーキックを与え、ファーにいいボールが飛んでくるが、小針、ここはなんとかパンチング。30分を過ぎると、ロッソの球回しに翻弄されるベガルタ。サイドから中央にワンタッチで振って、フリーでシュートのパターンを何度かやられるが、シュートに精度なく枠外。助かる。

31分、熊林に代え富田、大柴に代え中島入る。しかし、中央がぽっかりあくのは同じ。ようやく34分、ベガルタがカウンター、梁が左サイドを上がって、中央へ絶妙のスルーパスを上げるが、中島は追いつけず。ここは頭で。さらに、ロッソにワイドな展開を許し、フリーのシュートを打たれるベガルタだが、至近距離では打たせず、なんとか1点守りきり、勝利。

ところで、ひとつ気になったのは、パスが弱いこと。リーグ戦に向けて、ユアスタだけでなくどのスタジアムもこの時期ピッチは荒れている。弱いパスは通らない。強いパスをびしびし通すようにしていかないとカットされる。強い気持ち、強いプレス、強いパス。しまらないゲームではあったが、磯崎、中田の両サイド、不完全ながらチャレンジも見えた。勝ちながら修正。

シュート数:18-14、CK:3-3、FK:23-18  得点:ボルジェス(PK) 警告:中田 (相手)朝比奈、市村 主審:鍋島將起