サテ対大宮2-2 気持ちの見えるプレー

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サテライトAグループ第12日 2006年10月1日(日) ベガルタ仙台2-0大宮アルデージャ ユアスタ仙台



中島  萬代
     (大久保)
チアゴ  関口
(村松)    
富田  菅井

村上 金子 渡辺 大橋
(左山)    
萩原
サブは高桑、左山、村中y、村松、大久保。
昨日のトップチームのゲームに続いて日差しが強いユアスタ。2800人。有料にしてはどうかなとも思う。多少動員減っても5試合やれば1千万くらいになり、補強費の足しになるのでは?場合によってはサテだけの小口スポンサーを募るとか。他所のチームのトップ並の集客があるのだから、アピールできるのでは。。
さて、望月コーチが指揮をとっていたが、スタジアムの上の方でサンタナ監督も見ていた模様。

吉原、藤本、アリソン、マーカスなどがいる大宮に対して、体格面では小兵の多いベガルタは、飛ばされながらも、しつこいプレスをかけ、ボールを奪っては、ワンタッチでつなぐ速攻、相手の倍以上の24本のシュート浴びせた。が、結局は2点のみ。しかし、中島の先制弾の後、オウンゴールと相手のセットプレーから逆転されるも、試合終了直前に、再び、中島が同点ゴールで引き分けに持ち込む粘りを見せた。

ベガルタは中島、萬代の2トップのように見えた。菅井はボランチの位置だが、ゴール前までがんがん上がり、ひとりで強引シュートのシーンが多かった。センターバックには本来はボランチの金子。一方、トップチームの選手もちらほらいる大宮であるが、調整出場なのか、あまりプレスをかけてこない。そのせいもあってベガルタがボールを支配、ワンツーやスルーパスが次々決まる。これをプレッシャーがある状態でも、できるようになれば、レギュラー奪取なんだが。。。

大宮は無理せず、アリソンのカウンター頼み。大宮の選手はベガルタに抜かれかかると、ファールで止めるような始末で、フリーキックは随分もらえたが、チアゴ、村上、村松のキックは有効弾が少なかったのはもったいない。ベガルタは前線の中島、萬代や菅井、村上、後半出場の大久保などが、前からプレスをかけて、素早くつなぎ、しばしば相手の裏を取る。指示があったのかどうかは分からないが、前では「強いパスをワンタッチではたき、つなぐ」、ということが徹底されていた。

試合の流れは後半20分まで、ベガルタがボールを支配し、時折大宮がカウンターでアリソンのドリブル突破からチャンスを作るといったところ。アリソンには、前半は、しばしば抜かれてピンチもあったが、なんとかしのぐ。前半で危なかったのは、17分、サイドをえぐられクロスを打たれ、ファーサイドからフリーでヘッドを打たれたとき。萩原もかわされたが、渡辺?が辛うじて蹴出して難を逃れる。ベガルタは、試合開始から萬代、関口、菅井らが高い位置で激しくプレスをかけて、ボールを奪い、結構シュートチャンスがあったのだが、どフリーまではできず、最後はミドルの枠外シュートが多かった。しかし、前半25分を過ぎるとベガルの速攻が面白いように決まり、折返しのパスやスルーパスで、フリーでのシュートチャンスが再三できる。しかし、中島やチアゴが決めきれない。

ようやく40分、大宮が、コーナーのチャンスでほぼ全員上がっているところ、ベガルタのクリア、村上がロングボールを前線に一人いた中島へ。中島がスピードでDFひとりを抜き去り、40mドリブル、キーパーと1対1、股間を抜いて先制ゴール。これは決めた方も、見ている方も気持ちいいゴール。絶好調中島。強引シュートが決まらないの場面も多々があったが、相手へのプレス、裏への走り、ワンタッチで味方へのスルーパスと、さすがにスタメンクラスのプレーをしていた。

後半萬代に代わり、大久保入る。やや細い大久保、相手DFに飛ばされながら、果敢にプレスに行き、ファールを貰ったり、ボールを奪ってゴールエリアへ。シュートコースは塞がれてなかなかシュートできなかったが、ガッツあるプレー。だだし、ただのいいプレーからゴールまでつなげるには肉をつけて相手に倒されない体を作ってほしいもの。中島と大久保のコンビは相性がいいようで、お互いにリターンパスを織り交ぜてゴール前までいくが、中央では自由にさせてもらえない。それではと、ドリブルから関口や菅井がさかんにロングシュートをグランダーで打つが、もうひとつ勢いなくキーパー。

13分、中島がうまいトラップからドリブルでえぐり、フリーのチアゴへの折り返し、シュートは枠外。14分、大宮のクロスにベガルタDFがヘッドでオウンゴール。さがりながらでヘッド。これは致し方ないが勉強。追いついて、ややベガルタの動きが鈍ったところを、大宮がすかさずついてくる。15分、フリーキックからゴール前の長身選手に合わせられ、萩原いったん弾くが前にこぼすところを押し込まれた。2分で逆転許す。トップ同様、フリーキックの守備での連係や当たり負けする課題はある。しかし、GKの今日の萩原でいいところは、スローイングやキックのタイミングが早く、動き出しの早い今日のベガルタの攻撃にリズムを作っていたこと。速攻主体の今日のベガルタには有効な起点となっていた。プレスの違いはあるが、現在トップの小針にしても、高桑にしても、ボールを出すまでに時間がかかりすぎているように思われる。

リードして目がさめたように、プレスを早め、ボールを回して速攻をし始める大宮。これまでのサテの試合だと、ベガルタは、これでズルズル押しこまれていただろう。しかし今日のベガルタには闘争心が見えた。20分、ふくらはぎ負傷の村上代え、左山入る。今日の村上は積極的な上がりやサイドチェンジ、ロングシュートとまずまずだった。怪我の状態が心配。
その後、大宮の速攻、ベガルタのカウンターと攻守が激しく変わる。菅井のミドルシュート、こぼれを上がった左山がダイレクトで強烈シュート、枠内もキーパーはじく。コーナーからは、こぼれをチアゴがフリーで打つも枠外。今日のチアゴは日本人と連携もよく、簡単にはたいて見違えるよう。ただ、シュートはふかし多し。23分、菅井ひとりでドリブルで持ち込んでミドルシュート、今日何本かそんなプレーがあたが、キーパー正面が多かった。

25分、チアゴに代わり、村松入る。以後のコーナーやフリーキックを蹴るが、いつも村松らしさが今日は少しなかったような。やっぱり萬代が相棒か。33分、大久保がぶち当たって得たフリーキック。村松のキックが弾かれるところ、またしても左山が弾丸シュート、しかし弾かれる。将来が楽しみなシュートを2本見せてもらった。大宮は、アリソンのドリブルもキレが鈍ってきて、ロングボールを放り込んでくるが、単調な攻め。吉原も消えている。

終盤、リードされているベガルタが意地を見せて果敢にボールを奪い行く。38分、関口のアーリークロス、ゴール前でうまく相手DFをまくが、ファーから飛びこんだ大久保、あと一歩。40分、相手のパスミスをカットした村松がそのまま上がってフリーのシュート、決まらず。そして44分、フリーキック連続からコーナーをゲット。村松のキックからファーの関口がダイレクトでシュート、ポストに当たり跳ね返るところ、中島が反応、押し込んで同点
さらにロスタイム、場内の声援を受けて、前へ、前へのプレスをかけて攻めるベガルタ。結局ゴールを割れなかったが、気持ちのあるプレーを見せてくれた。

。。。と、見てる分には清清しさを感じるいい試合だったのだが、やはり決めるべきところは決めないと。選手自身のために。


シュート数:24-10、CK:10-1、FK:24-15   得点:中島裕希2 (相手)オウンゴール、若林  警告:ベガルタなし。(相手)田中、吉原、トニーニョ、西村、三上 主審:山岡弘明