Happyを伝えて「梁勇基引退試合」

2024年12月14日、ユアスタ仙台で、ベガルタ仙台を2023年に引退した、現・クラブコーディネーター、梁選手の引退試合、「梁勇基引退試合presented by SGC」が行われました。

試合後、雪が降りしきるような、寒いユアスタでしたが、選手も、ファン・サポも、そして審判団も、終始笑顔。

SNSでは、サポだけでなく、参加したレジェンド選手たちからも、「幸せだった」という声が聞かれました。

こんなHappyな気持ちを与えてくれた、梁勇基選手には、感謝しかありません。
▶️ベガルタ仙台の10番、梁勇基選手の76ゴール


さて、試合の詳細はともかく、感想を、つらつらと書いてみたいと思います。




空気読まずに?サッカーを楽しむw

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引退試合ですから、主役に花を持たせるために、参加選手がいろいろ工夫するのが普通かと思いますが、この試合の前半は、かなりガチ模様。

とりわけ、キーパー陣が張り切って、現役時代さながらに好セーブを連発。

サポも、キーパー向けのチャントで、ガチムードを演出。

前半は、梁選手が、いいシュートを放っても、GK高桑選手が、好守を見せて、ゴールを阻みます。

真面目かっw


前半は、かなり堅い試合になっていました。

しかし、前半終了間際に、梁選手が、寄せがなぜか軽いwDFに対して、見事な切り返しから、文句なくシュートを決めてゴール!!

早速、サポお待ちかねの、梁ダンス1回目。


後半は、梁選手が、チームを替えての出場。

しかし、今度は、引退したばかりのGK関が、関チャントを背に、ゴール隅への梁選手のPKを阻止。ええっw


ただ、さすがに、これではと思ったのか、次の相手のPKのチャンスでは、ユニを上から着込んで、チームを替えた梁選手が決めたり、遠藤選手が絡んでの、崩しで裏に入ってのゴール。

終了間際のFKでは、蹴り直しの判定も出て、梁選手が、後半だけで3得点追加。

他の選手も、シュートの譲り合いから佐藤寿人、萬代、赤嶺のアシストから見事なボレーでウイルソン、そして、関口と、歴代ベガルタを代表するFW達が4得点し、試合を、盛り上げました。


それにしても、いまだ現役の関口、そして引退した太田選手は、全盛期さながらに、何本もサイドを駆け上げっていて、びっくり。

ちょっと太めのウイルソンも、フェイントでかわし、ポケットへの鋭い仕掛け、体形にそぐわぬテクニックで、スタンドをびっくりさせました。

ちなみに、キーパーが飛び出た、がら空きのゴール枠内に、ウイルソンが蹴り込んだのを、菅井選手が、カーバーして、マジでクリア。

ウイルソンに「お前か!」と指差されていたのも、御愛嬌。

終盤には、サプライズで、岩本輝雄選手まで出てきました。


まあ、それでも試合終了間際には、鎌田選手が、"うっかり"梁選手を抱きかかえて、ファールを献上。

ゴール前の絶好の位置で、フリーキック。

これも、決まらなかったのですが、選手達がなぜかやり直しと要求。すると、西村主審がVAR?による蹴り直しで、最後に梁選手が、4点目を決めたりと、らしくなって、終わりました。

同日に行われた、他の引退試合では、お祭り形式で、最強レスラーが出てきたり、奥さんがPKとかの演出もあったようですが、多くの元選手が出場して、半ばガチムードでやった、この試合も、仙台らしくて、いいと思いました。


主審、西村雄一さんの粋な計らい

さて、この試合の主審は、お馴染みの国際審判、西村雄一さん。

昔、仙台在住とか聞いたことがありますが、今はどうでしょうか。


入場して来る時、バニシング・スプレーを、腰に4本も5本もぶら下げていたので、これは、何かやるなと思っていたのですが。。。

当方の席からは、見えませんでしたが、サポの写真を見ると、梁選手がフリーキックを蹴る時、キックポイントに、「OUR HERO」とか、「LAST DANCE」とか、スプレーで書いていたようですね。

さらに、最後の梁選手のフリーキックの時は、一度はキーパーに止められたのですが、なぜかイヤホンに手を当てるVARの仕草(えっw)で、もう一度、蹴り直し。

これに応えて、梁選手が決め切ります。


さすが、引退試合の阿吽の呼吸は、ご存知の西村主審。

なんとお洒落でしょう。

そして、2日後になって、西村審判は、第一線を退く事が発表されました。

ご自身の現役引退は語らず、あくまで梁選手を引き立てて頂きました。

ありがとうございます。

そしてお疲れ様でした。


サッカーのもう一つのHappyを伝えて!

さて、XのTLに、「この引退試合は、梁選手のためばかりでなく、参加したレジェンド選手の、ためのものでもあるのでは」という、投稿がありました。

言われてみると、この試合に参加してくれた、ベガルタ・レジェンドの多くが、残念ながら、セレモニーどころか、ファンサポーターと別れを惜しむ機会もなく、チームを去っていった選手かと思います。

だからこそ、一緒に梁選手と楽しみながらプレーして、「サッカーっていいな」、「梁選手をみんなで送れて良かった」、「いつまでも、サポに喜んでもらえるのは、いいな」と思ったのではないでしょうか。


そういうレジェンドの多くは、今、指導者として、若い選手、サッカー少年と関わっていると思います。

彼らが、もし若手選手や子供たちに、「サッカー選手の幸せ、喜びって何ですか?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。

うまくなって、代表に選ばれ、海外で活躍し、世界中の人に認められる選手になる。

それもあるでしょう。


でも、この引退試合に参加したレジェンド達は、もう一つ、選手の幸せがある事を、実感を持って、伝えられると思います。

長く地域の人たちに愛され、そのプレーを賞賛され、20年たっても1万人を超えるひとたちが、自分の引退試合のために集まってくれ、かつてプレーした選手たちが、喜んで参加してくれる。

そして、選手も、サポも一緒に、「幸せだ」と言ってくれる。

自分や家族だけでなく、20年たっても、他の多くの人に、幸せな気分を与えられる人、太陽のような存在。

頑張ってサッカー選手を続ければ、そうなれるかもしれないよと、自信をもって、子供たちに伝える事ができるのではないでしょうか。

どうか、それぞれのピッチに帰ってから、このHappyな経験を、若い選手、子供たちに伝えて欲しいと思います。


次にベガルタで、Happyをもたらしてくれるのは?

今回、初めて知ったのですが、Jリーガーの引退試合は、誰にでもできるものでは、ないようです。

「引退試合は、公式試合および天皇杯全日本サッカー選手権大会において、通算500 試合以上の出場実績を達成した選手、またはJリーグで活躍し、Jリーグの発展に著しく貢献した選手を対象として開催する。」とあり(Jリーグ規定72条「引退試合」以下)、Jリーグの承認が必要になっています。

規定だけでなく、本当に親しまれた選手だけに、行われているような気がします。

そして、収益から経費を引いた利益は、原則選手に与えらえるとのこと。

スポンサー、サポからの餞別というか、退職祝いみたいなもんですね。

あくまで、引退選手のため、サポのために行うもの、という事ですね。


最後に、もう一度。

サッカー選手の夢とは?

より高みを目指して、色々なチームでプレイするも良し。

また、長く地域に親しまれ、20年たって引退試合で、人々をHappyにできる、サッカー選手の幸せもある。


ただ、「引退試合」をするまで至るには、限られた選手が持つ才能・努力と、チームやサポとのめぐり合いが必要。

いくつもの努力、いくつもの偶然が重なって、もたらされるもの。

どうか、黄金を纏う選手の中から、再び、その奇跡のような出会いに、導かれる選手が現れますように。