2025 J2 6節 3月23日(日)13時03分 ベガルタ仙台 2-3ジュビロ磐田 キューアンドエースタジアムみやぎ
荒木 エロン
(宮崎) (梅木)
相良 郷家
(名願)
鎌田 武田
(工藤)
奥山 菅田 井上 真瀬
(石尾)
林
名願、プロ初ゴール、石井初ベンチ入り
サブは、梅田、髙田、石尾、石井、工藤、名願、オナイウ情滋、梅木、宮崎。
磐田は、GK阿部、DF松原、江崎、上夷、MF上原、ジョルディクルークス、中村、角、植村、倍井、FWマテウス ペイショット。は、佐藤凌我、渡邉りょうベンチスタート
暖かくなったQスタ。しかし、強風。ピッチ内は時折突風になるのみ。観客も少し戻して11,530人。
前半、ベガルタは、うまく守れていながら、2失点。後半は、宮崎、梅木、名願を投入して、捨て身で前から攻め立てて、後半シュート14本。
しかし、磐田のGK阿部の好守に阻まれるなど、決め切れず、時間が経過。
それでも、22分、武田のPKから菅田のヘッド、さらに、武田パスから郷家の落としを、名願が決めて2-2同点まで、もっていった。
しかし、直後のカウンターを止められず、2-3で逃げ切られ、敗戦。
悔しい。
得点力は、間違いなく付いているのだが、前半の攻撃が単発で湿っている。
そして、リスク管理の課題、再び。
得点力アップは、精度を地道に上げるだけだが、リスク管理は、誰が、どのようにやっていくのか。点検して、さらにチーム力をアップしていきたい。
磐田の攻撃を抑えながらも、前半で2失点
前半序盤は、コンパクトな布陣、ミドルブロックと、相手ボランチ二人を、エロンと荒木でうまく背中で抑えながら、磐田のパスコースを限定。ロングボールを蹴らせて、回収する注文通りの展開になった。
左の怖いクルークスや、長身ペイショットにも、あまり仕事をさせない時間が続いた。
ただ、守備に重きを置いたためか、攻撃ではロングボール、長いスルーパスでの狙いが、しばしばずれて、つながらない事も多く、裏を取ってフリーの真瀬のクロスも合わず。
それでも、うまく守れているなと思っていた23分、クルークスとのコンビで、左サイドから、角にハーフスペースから侵入され、武田が止められず、奥山が足をかけてPK献上。
うまく誘発された感もあるが、クルークスに決められ失点。
さらに、38分には、磐田に右から左とパスをつなげられ、クルークスをフリーすると、クロスには、何と上がっていたSBの植村のバックヘッド。菅田と重なって、変な回転がついたボールは、ファーへのゴール・イン。
何とも、崩された感の少ない中で、前半で2失点。前節同様、自ら苦しくしてしまった。
戦術真瀬なら、宮崎スタメンでも
この試合では、真瀬がなんとクロス11本を供給。
ただ決定機になったのは、前半AT4分の折返しが、荒木にあった(でもスルーしてしまう)1回くらいか。
ロングボールや、サイドチェンジのボールへの動き出しで、相手の裏を突いて、何度もフリーでクロスを上げていただけに、"精度"が、という話になっている。
確かに、何度か弾き返されたのもあるが、決定機につながらなかったのは、精度というより、ターゲットとなる味方との、連携不足の感。
ペナ真横から蹴るより、早めに味方を視野に入れながらのアーリークロスや、郷家がよくやるように、ゴールライン際からのマイナスの折返しで、アバウトでも危険なパスにした方がいいのでは。
さらに、これまで以上に、中の選手とよくしゃべって、合せていってもらいたい。
もう一つ、今後とも、戦術真瀬でクロスを重んじるなら、体で勝てる宮崎を前半から入れて、得点機を増やすのもあり、と思うのだが。
宮崎は頭だけでなく、足でのシュートも決める力はある。
臨機応変に、パスの種類を変えて合わせてもらいたい。
荒木にも、気の利いたプレーで、相手の攻撃の芽を摘む、神出鬼没の魅力があるが、得点を先に取るという面では、そろそろ宮崎スタメンでもいいと思う。
後半シュート14本、磐田GK阿部に3点は止められる
後半、ベガルタは、宮崎、梅木、名願と次々投入。
後半頭から、人数をかけ、ペナ付近に常時5人位はいる怒涛の攻めで、セカンドも何度も回収して、ベガルタが連続攻撃。
後半だけでコーナー8本、シュートは14本。
しかし、磐田のGK阿部の前に、エロンや宮崎のシュートを際どく弾かれてしまい、3点は損した。
攻めてはいても、ゴールを生まれず、後半20分が経過する。
仕掛けの名願、連携からのプロ初ゴールで同点
後半22分、ようやく武田のCKから、菅田が頭で叩きつけて1点返す、1-2。
後半32分、奮闘した相良に代わって、名願がはいると、得意のドリブルで何度か仕掛け、コーナーを奪って、チャンスを増やした。
そして、42分の同点ゴールは、自らの仕掛けではなく、連携から。
右サイドの武田が、中央の郷家に斜めのパスを入れ、これを郷家がやさしく落とす。するとフリーになっていた名願がボールをこすりながらシュート。
ゴール前には、梅木がつめていて、何本もシュートを止めていたGK阿部へプレッシャーをかけたのも奏功し、御手玉したボールはゴールを割る。
パイセン達が総出で、名願のゴールをアシストした。
プロ3年目で初ゴール。名願おめでとう。
ゴールは、使い使われ。
2-2から逃げられる。カウンター、リスク管理いま一度
20歳名願の同点、プロ初ゴールに、チームも、観ている自分も大興奮。
誰もが喜び過ぎて、ピッチ内も、押せ押せ気分だったのは、仕方ないのかもしれないが、誰かが落ち着いてリスク管理してほしかった。
前節も2回やられていただけに。
詩音も、前がかりの気持ちで競り負け、疲労してた真瀬も、フレッシュでスピードある川崎に対抗できなかった。
敵将が後半、右サイドをかなり突いてきて、真瀬を疲れさせようとしていたのに、最後の最後で嵌ってしまった。
武藤さんの言を借りれば、元気な工藤蒼こそ、あまり前掛りにならず、後ろを見る位置にということだが。
チーム内に、こういう状況でも、頭だけは冷静に、試合の流れを見れる選手がいて欲しい。
2試合、カウンターで痛い目を見ているので、個々の選手は、攻め込んでいるとき、得点の後など、しっかり我に返って次のプレーに向かって貰いたい。
そういう自分も、名願のゴールで浮かれていたので、これを肝に銘じて、「まだ同点だ!」と言えるようにw
相良が攻守に意地見せる
ゴールはならず、後半32分に名願と交代した相良だったが、攻守でこれまでにない激しさ、意地を見せた。
前半はロングボールからドリブルの仕掛け、ミドルシュートを枠内に放ったり、コーナーからダイレクトボレーを狙うなど、攻撃で見せた。
後半も枠内シュートや、自陣の守備で相手のシュートをブロックからの、宮崎へのロングボールなど奮闘した。
これまでにない激しい攻守のプレーを見せて、これまでの相良と違う、何かを感じるプレーぶりだった。
2人に囲まれる場面でも、執拗にボールをキープし、粘り強くキープしていた。周りのフォローが早ければ、リターンでもらって、もっと攻められたかもしれない。
2点リードされた後半、菅田の1点目のコーナーキックを得たのも、相良の仕掛けからだった。
次には得点に絡んでくると期待したい。
前半
⚽23分、磐田、クルークスがPKでゴール、0-1。
⚽38分、磐田、右SB植村がバックヘッドで、ゴール0-2。
前半、ベガルタのシュートは5本、磐田は3本。
後半
ベガルタ、奥山に代わり石尾、荒木に代わり宮崎入る。
16分、磐田、松原に代え為田、角に代わり佐藤凌我、倍井に代わり川崎入る3枚代え。
⚽22分、ベガルタ、左コーナー、武田のキックを菅田が叩き付けゴール、1-2。
23分、ベガルタ鎌田にイエロー。
27分、磐田、植村に代わり西久保入る。
32分、ベガルタ、相良に代え、名願入る。
38分、鎌田に代え工藤、エロンに代え梅木が入る。磐田、上原に代わり金子が入る。
⚽42分、ベガルタ、武田のクロス、郷家の落としを、名願ダイレクトで決めて2-2。
⚽43分、磐田、中盤競り合いでボールを奪い、カウンター、右の川崎のドリブル前進からのパスを、佐藤凌我のゴールで、2-3。
追加時間は6分。
AT3分、ペイショットにイエロー。
AT4分、左コーナー、GK林も攻撃参加、こぼれをペナから工藤がシュートもふかす。
後半、ベガルタのシュートは14本、磐田3本。
シュート数:19-7 CK:10-5 FK:14-7 得点:菅田真啓、名願斗哉 (磐田)ジョルディルークス(PK)、植村洋斗、佐藤凌我 警告:鎌田 (磐田)ペイショット 主審:御厨貴文 入場:11,530人