01節:ベガルタ仙台0-0町田ゼルビア、激しい攻防、守備陣体張り、スコアレスドロー

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

2023 J2 1節 2月19日(日)14時03分 ベガルタ仙台 0-0 町田ゼルビア 町田GIONスタジアム


中山 ヨンジュン
(山田) (遠藤)
相良    真瀬
(蜂須賀)      
氣田  中島
(鎌田)(情滋)
エヴェルトン

キム 菅田 小出

しのぎながら、チャンスも作る

サブは、小畑、蜂須賀、オナイウ情滋、フォギーニョ、遠藤、鎌田、山田。林が怪我の長期ブランクを経て3年振りに出場。

町田は、GKホープウィリアム、DF奥山、チャンミンギュ、池田、MF平河、高橋大悟、下田、高江、翁長、FWエリキ、ミッチェルデューク。荒木、高澤、稲葉、太田はベンチスタート。

(今回は新加入選手の感想中心です)

ベガルタ仙台の2023シーズンの開幕は、アウエーで町田と対戦。

去年の初戦は、ホームで0-3とやられ、アウエーでは3-2と勝利したカード。

しかし、共に監督が変わり、また、この試合では町田がスタメンの7人、ベガルタは6人が変わっており、新たなチーム同士の対戦に近い。

試合は、55-45で、町田の方がボールをつなぐ時間が長く、ミスを突かれるなど、4回ほど決定機を作られたが、いずれも、ベガルタ守備陣のGK林の位置取り、DF陣のシュートブロックや、素早いカバーで凌いだ。

攻撃では、氣田のスルーパスから、中島、ヨンジュンの1対1シュート、コーナーからエヴェのヘッドなど、3回ほど決定機があったので、守備一辺倒という訳でなく、ドローか0-1が相当と思う。

勿論、攻撃面の連係など、まだまだ改善の余地はあるが、まずは守備で簡単にやられず、勝ち点は取れる目途がたった。


さて、ベガルタは、GKに、3季ぶりの出場となるベテラン林、立て直しを図る攻守の要、3CBには、キムテヒョン、菅田、小出をを並べてきた。

これに、期待のエヴェルトンをアンカーに、WBに20歳の相良と真瀬、インサイドに氣田と中島、そして2トップにホ・ヨンジュンと中山という、形としては3-1-4-2でスタートした。尚、郷家はベンチ外。

町田も3-5-2から、裏にロングボールを出してきたり、10番高橋らが自由に動き、ベガルタの左から平河が、エリキから右から再三つっかけ、デュークがポストプレーで、チャンスと作るという戦い方。

ただデュークに対しては、菅田、テヒョンが体を寄せて、楽なシュート態勢にさせず、トリッキーな1本位に抑えていた。

試合全体では、4回ほど危ない場面もあったが、DAZN解説の佐藤兄氏がいうように、シュートコースは抑えていたので、本当にどフリーで決定的だったのは、前半28分、菅田のキックミスを突いて、エリキーがボール侵入してきた時位か。林も詰めて、バーにも救われた。


総じてベガルタのCB陣は、順調な仕上がりで、個の力も十分あり、期待できそう。

新キャプテン小出の守備、素早いカバーリーング、そして機を見て、素早いパス出しや、相手ペナ付近まで上がる機動力は良かった。

さらに、菅田が想像以上。ペナ内で侵入されても落ち着いて体を入れ、強さ・高さもある。小出同様、カバーリングもしっかり。その上、精度の高い、素早いロングボールによるフィードもあり、前との連動が高まれば、文字通り起点になりそう。

キムテヒョンも、このメンツでやり易そうで、デュークにも当たり負けしてなかった。


一方、前の方の攻撃の連係は、今少しという感は確かにある。

エヴェルトンは、ボール扱いや球際の強さは流石だが、現時点では、周囲との連携がもうひとつ。ただ、クレバーな選手なので、試合毎に良くなっていくだろう。コーナーからのヘッディングシュートは惜しかった。

また、この試合の両WBの真瀬、相良は、対面のエリキ、平河の侵入に押されて、攻撃で相手の裏を突くことが、あまりできなかった。

それでも、相良には期待大。上下動のスピードがあり、前半は平河にやられても、後半は守り切るしぶとさ、シュートブロックに体を張る事もでき、持ち前の仕掛けが嵌っていけば、攻守で期待できそうな選手である。

IHの中島、氣田は、この試合では、去年と違う役割だったが、氣田は、ドリブルからの決定機的スルーパス2本あり、前半25分に中島、後半2分にホヨンジュンがシュート。さらに、後半3分のCKからのエヴェのヘッドもあり、どれか決まっていたら勝ち点3もあったかもしれない。

2トップの中山は、少しキャンプ疲れがある感じ。試合前日のインタビューでも7割の出来と言っていたので、これから上がっていくだろう。

ホヨンジュンは、ボールキープ力や、スペースへの動き出しがうまそうなので、これも、出し手との連係が高まれば、ゴールもアシストも、やってくれそう。ま、シュートは決めたかったね。

試合の方は、前半、アンカーの脇を突かれて、ベガルタのWBが守備に追われ、中々上がれず、カウンターから氣田がいいチャンスメークした他は、ミドルシュートがほとんど。それ自体は悪くないが、枠内に飛ばして欲しいところ。

それでも、後半、2ボランチ気味にして、途中投入の遠藤や鎌田でパスを供給したりして、相手エリアにも押し込んだ。左サイドで相良のパスに、遠藤がポケットに飛び込んだプレーなどは、狙いで、他の選手もやりたいのだろうが、精度がもう一つ。


攻撃の連携のイマイチなところは町田も同じ。新メンバー、新しい戦術を、どこが先に、自分のものとしていくかの競争。

最終節、今度はユアスタで、町田と対戦するわけだが、それまでに、どちらが完成度を上げ、どういう立場で対戦する事になるのか。
できれば、高いレベルで、優勝を争う試合になって欲しいものである。


さて、この試合は、熱心なベガサポが声出し解禁の開幕戦とあって、アウエーながら町田GIONスタジアムの半分近くを埋めた模様で、頼もしい限り。その様子がJリーグの公式英語ツィッターから、世界にむけて発信されていますw
奥州の「カントリーロード」が有名になっちゃう?

尚、町田サイドでは、経験した事のないのアウエーサポの入りで、シャトルバスや誘導などうまく回らなかったようですが、これもいい経験として、ホスピタリティー・アップの取り組みも、J1仕様を目指して頂きたいと思います。


シュート数: 10-12 CK: 5-3  FK: 13- 10 得点:なし  警告:小出  主審:窪田陽輔  入場:8,055人