30節:ベガルタ仙台2-3サガン鳥栖、崩し切れず、守備に綻び

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2018J1 30節 2018年10月20日(土)14:00 ベガルタ仙台2-3サガン鳥栖  ユアスタ仙台

阿部 石原
(ハモン)  
関口  蜂須賀
(永戸)  
梁 野津田
(奥埜)  
椎橋

板倉 大岩 平岡
 
シュミット

スタメン前節同じ。サブは、関、永戸、金、奥埜、中野、富田、ハモンロペス。鳥栖は、FWフェルナンドトーレス、金崎、小野、MF福田、高橋義希、高橋秀人、DF三丸、ジョアンオマリ、高橋裕治、小林祐三、GK権田。趙 東建、原川、吉田はべンチスタート。豊田は欠場。

代表戦休みで2週空いたJ1リーグ、今季残り5試合で、ホームゲームも、この鳥栖戦を含め2試合のみとなった。

鳥栖は金明輝コーチが監督に昇格、新監督にやさしいベガルタは、またしても勝ち点3献上。

天気予報とは違って、試合間には晴れ間がのぞき、穏やかな陽気のユアスタ仙台。動機はともあれw18,000人とまずまずの入り。しかし、試合終盤には一転、俄かに雷鳴と暗い雲から、激しい豪雨。そして。。。


前半。
立ちあがりはベガルタが押し込む。開始30秒、いきなり敵陣でのスローイン2発。1分、椎橋から蜂須賀、クロスに、中央から石原ダイレクトボレーのシュート、バーの上。2分、金崎がタメて、ベガルタ左から福田がえぐってのクロス、これをクリアして、ベガルタのカウンター、阿部からパスを受けた関口が仕掛け、左コーナーを得る。

3分、梁のコーナーキックに大岩ヘッド、枠外。5分、板倉がドリブルで持ち上がり、ベガルタが回す。石原が左からのスルーパス、キーパー。6分、蜂須賀が自陣から左前方の関口へ、ピンポイントのサイドチェンジ、収まらず。7分、福田のクロス、オフサイド。8分、金崎が裏に飛び出るが、オフサイド。鳥栖もロングボールから、再三裏を狙ってくる。

11分、蜂須賀から野津田とつなぎ、最後は中央の梁へ。しかしシュートは打てず。12分、左サイドから右の蜂須賀へ。蜂須賀がひとりかわしてのクロス、石原?がヘッドたたきつけるが、枠外。これで右コーナーを得る。キッカーは野津田。決まらず。

14分、センターサークル付近で、トーレスと大岩が交錯。15分、ベガルタがボールを回し、関口のドリブルから左コーナーを得る。これはクリアされスローイン。つながらず。17分、椎橋がパスカットされ、鳥栖が中央をドリブル前進、最後はトーレスがシュートするも、シュミットがクリア。

これで鳥栖に左コーナーを与える。しのいで、ベガルタがカウンター、関口は倒される。19分、鳥栖にボールを回されるが、椎橋がパスカット。21分、蜂須賀から関口への大きなサイドチェンジが決まるが、関口は仕掛けられず、ボールを回す。結局シュート無し。23分、金崎に、左サイドをドリブルで上がられるが、大岩が押し出す。

25分、ベガルタが回して、また、蜂須賀から関口へのロングパス。つないで、最後は阿部がキープ、右からのカットインで、左足シュート、ヒットせず。ベガルタ、攻めてはいてもシュートが少なく、次第に鳥栖が押し返してくる。28分、権田のキックから、前線の小野に縦ポン1本通るが、シュミット押さえる。

29分、左から高橋義希のクロスに、中央金崎のどんぴしゃヘッド、枠外。危ない。31分、野津田のパスに裏に出た阿部がクロス、最後は梁がシュートも、決まらず。その後、蜂須賀がパスカット、つないでクロスもキーパー。32分、裏に出たトーレスから、つなげられるが、オフサイド。34分、鳥栖エリア内まで攻め込むがボール奪われる。

35分、鳥栖の福田がベガルタ左で粘り、クロス上げるが、ライン割る。36分、鳥栖の左コーナー。37分、三丸のコーナーキック、こぼれを中央から、高橋義希が強烈ミドル、これが決まって0-1と先制許す。さらに1分後、ベガルタ右サイド裏を、小野に突かれ、ドリブルからの浮球クロス、フリーのトーレスが高い打点のフリックヘッド、決められ0-2。ユアスタで鳥栖に電光石火を許してしまった。トーレスうまい、とか言ってる場合ではない。

しかし、これで目が覚めたか、41分、左から阿部がドリブルでエリア内侵入、足を掛けられPKをゲット。これを野津田が決め1-2と、一点はすぐ返した。44分、大岩と金崎が激しくぶつかり、大岩にイエロー。ベガルタエリア左角で、フリーキックを与える。三丸の激しく曲がるキックは、シュミットがパンチング。

追加時間は2分間。鳥栖のクロスから福田のヘッド、オフサイド。前半は、1-2とリードされて終了。

後半。
1分、ベガルタが回して、板倉?のクロス、中央フリー、梁のヘッドは枠外。4分、ベガルタのカウンター、阿部がえぐっていくが、オフサイド。5分、ベガルタの左サイド、金崎に裏取られるが、オフサイド。7分、石原のパスカットから、関口、最後は、中央から椎橋がミドルシュート、バーの上。

8分、椎橋がパスカットされ、福田がそのままドリブル前進、フリーでシュート許すがバーの上、助かった。そのあと、椎原から裏に阿部にパスが出るが、もう一歩。12分、右奥30mでフリーキックを得る。ここで梁が、DFの頭上からキーパー前に落ちる緩いキック、石原がスライディングで押し込み2-2。絶妙のキックだった。早い時間に追いつき、逆転への気分が高まるスタジアム。

13分、鳥栖が左コーナー。これは鳥栖のファールで終わる。14分、左奥45mにフリーキックを得る。ここで関口に代わり永戸が入る。フリーキックは平岡ヘッドするも、オフサイド。17分、ジョアン オマリにイエロー。18分、永戸がカットされ、金崎がドリブル侵入も、シュミットがブロック。これで左コーナーを与える。これはしのぐ。

21分、左サイドを攻められ、左コーナーを与える。シュミット弾くが、こぼれを狙われる。ここもシュミット。22分、金崎に粘られるが、押し出す。23分、梁に代わり奥埜が入る。27分、さらに阿部に代わりハモンロペスを投入。蜂須賀のクロスは弾かれる。攻められて、板倉がシュートブロック。そのあと鳥栖のカウンター、ドリブルでフリーで持ち込まれるが、最後は、蜂須賀がシュートブロック。

28分、椎橋の斜めのクロスはキーパー。鳥栖のカウンターを受けるがしのぐ。29分、鳥栖は福田に代え安在を入れる。さらにトーレスに代わり趙 東建を入れる。30分、椎橋から永戸、クロス、さらにつないで、ハモンが強引シュートも、ヒットせず。

31分、ベガルタの左コーナー付近で鳥栖にフリーキック。ジョアンにヘッドで決められ2-3、勝ち越し許す。先に点を許す苦しい展開。セットプレーからの2失点。34分、ベガルタカウンターも、ハモンがキープできず。ここで、空が暗くなって、雷鳴が響き始める。奥埜から野津田とつなぐかクリアされ、永戸がロングスローも決まらず。

35分、ハモンシュート、こぼれに詰め切れず。37分、鳥栖は小林祐三に代わりキム ミンヒョクを入れる。38分、ベガルタエリア左角でフリーキックを与える。さらに左コーナーを与える。なんとかしんぐ。40分、奥埜が上がって、右からの速いクロス、中央合わず。シュートでもよかったか。ここで、今度は稲光り。

そして41分となったところで、雨が非常に激しくなり、雷鳴も続いたので、試合を中断。急激に冷え込むスタジアム。空も真っ暗。観客は中断より上に避難。しかし、雨が巻いて、スタジアム中段付近まで、時折舞い込む。

16:33に試合再開。40分以上中断したか。当然ピッチは水たまりもある。再開後は、ファールをとられるベガルタ。42分。ベガルタエリア中央25mでフリーキックを与える。金崎のシュートは、シュミットの手を弾きクロバーも弾き、決まらず。43分、今度は右奥30mで鳥栖のフリーキック。これはしのぐ。

追加時間は5分。平岡のクロスに中央板倉のヘッド、キーパー正面。さらに蜂須賀のクロスもキーパー正面。スリッピーなピッチに気を使いながらのクロスは、なかなか合わない。3分にも蜂須賀のクロス、キーパー。その後、鳥栖のカウンター、大岩がクリアしようとして、水たまりで空振り。それを、つながれてシュートまで打たれるが、バーの上。助かった。

最後も蜂須賀のクロスに、権田がボールをこぼすが、押し込めず、試合終了。残留争いに苦しみ、監督交代の鳥栖に、勝ち点3をプレゼントした。


序盤は相手を寄せ付けないパス回しまでは良かったが、ゴール前を固められ、次第に、決定機が作れなくなっていった。鳥栖はロングボールで、金崎やトーレスが、タメを作り、ベガルタのWBが上がった裏を、福田や小野に狙われた。

ベガルタの攻撃では、パスがつながっただけで安心して、シュートまでに時間がかかり過ぎ、相手の意表をつけない。FW陣が落としたころを、中盤が狙うとか、WBがパスと見せかけたシュートを打つなど、全員がゴールに向かっていくべきでは。

守備では、こぼれ球への反応など、セットプレーの課題を、また復習する必要がありそうだ。


シュート数:12-10 CK:3-6 FK:16-19 得点:野津田岳人(PK)、石原直樹 (鳥栖)高橋義希、フェルナドトーレス、ジョアンオマリ  警告:大岩、ジョアンオマリ  主審:佐藤隆治  入場:18,023人


尚、この試合の復興ライブは、新地町立尚英中学校吹奏楽部と日本フィルのみなさんが演奏。雷雨にはびっくりしたでしょう。野津田選手、板倉選手プロデュースのフード・ドリンクも販売。