07節:対鹿島2-3、野沢の2点守れず、後半防戦一方、逆転負け

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2015J1 2nd 8月16日(日)19:00 ベガルタ仙台2-3鹿島アントラーズ カシマスタジアム



金園 奥埜
(ハモン)(藤村)
野沢   金久保
(ミンテ)   
富田  梁
   
二見 石川 鎌田 菅井
    
六反

サブは、関、蜂須賀、上本、多々良、キムミンテ、藤村、ハモンロペス。鹿島はダヴィ、赤崎の2トップ。遠藤、柴崎、ファンソッコスタメン。金崎、カイオはベンチスタート。

前節から中3日、前半は前からプレスが奏功。3分、26分と相手DFのミスもついて、野沢がかわしてフリーからのシュートを、鮮やかに決め2点リード。しかし、鹿島がカイオを入れ、DFに意識させながら、ワイドな攻撃をされ、41分に山本に1点返される。

後半になると、気温は26度と涼しいようであるが、湿度が94%と、汗が乾かない蒸し暑さに苦しんだのは、後半のベガルタ。足が止まり、ドン引き。ラインは下がり、誰もアプローチできないまま、シュートの雨を受ける。それでもギリギリしのでいたが、ベガルタベンチの交代で守備強化ができず、金園、奥埜に入ったハモン、藤村もあまりボール触れない。

攻め続けられ、疲労も限界、35分、ロングボールから左サイドフリーでヘッドで折り返され、中央から途中交代の土居にヘッドで決められ2-2。さらに、41分にもゴール前で楽々展開され、裏を取った土居に決められ逆転を許し、2-3で敗戦。ベンチも再三破られていた、左サイドの交代に逡巡し、交代したFW陣も孤立して効果がなく、敗戦。

(前半)
鹿島がダヴィ、赤崎の2トップに対し、ベガルタはミンテに代わり金久保をスタメン起用。梁がボランチというより、富田アンカーの4-1-4-1のような布陣。中3日の試合だが、前半は、ベガルタの方が出足がよく、前からプレッシャーをかけ、ラインもあげていた。

開始3分、相手DFのプレゼントボールを、すかさず梁が前方中央の野沢にパス、野沢が、左足だけの変態トラップでひとりかわし、フリーとなると、あっさりきめて先制。おもわぬ幸運でリードしたベガルタ。しかし、形を作って攻めるのは鹿島。

5分ロングシュートされるが、六反。8分、裏を取られてコーナーを与える。こぼれ球を小笠原がシュート、枠外。しかし、ベガルタの寄せに鹿島にもパスミス散見。14分、鹿島のカウンター、遠藤がミドルシュート、枠外。17分にも鹿島のカウンター、ダヴィのシュートは六反。どうも、あっさりシュートを許している。18分、鹿島のキックミスでコーナーを得る。キッカーは野沢。クリアされ、鹿島のカウンターを受けるが、クリア。

21分、ようやくベガルタもカウンターから、金久保から奥埜へとパスを出すが、もう一歩。さらに、野沢、奥埜、金園とパスをつなぐが打てず。この間、金園は、足を踏まれ小笠原にイエロー。すると、26分、GKから?金園がヘッドで前方ですらすと、またも野沢が左に流れながら、体と逆向きへ、得意の左足シュート、決まって2点目。押されながらも、相手DFの一瞬の隙を突く、今日2点目の野沢ゴール。野沢はこれで、今季4ゴール。

25分、鹿島がスローインから縦のクロス、ダヴィのヘッド、六反。29分、ベガルタのカウンター、柴崎がファールで止める。イエロー。さらにエリア内で、金園から金久保、打てず。30分、鹿島の遠藤がひとりで持ち込みミドルシュート、六反。31分には、裏をダヴィに抜けられ、1対1も、六反が飛び出て、足でクリア。33分、野沢のクロスに奥埜がシュート、枠外。

34分、鹿島は中村に代えカイオを入れる。カイオ入るなり、ファール。36分、野沢の足変えパスから、上がってきた二見のクロス、精度欠く。40分、カイオの仕掛けで、ベガルタエリア横からのフリーキックを与える。遠藤のキックからのヘッド、枠外。しかし、41分、ベガルタエリア左から、狙いすましたクロスをファーで合わされ、カイオのヘッド、さらに飛びこんだ山本にすらされ、1点返される。これが痛かった。

43分、ゴール前まで菅井が上がっていくが、シュートなし。追加時間2分。カイオにドリブルからシュートされる。結局、前半は1-2で、リードはしているが、鹿島に流れを渡して終了。

後半。
鹿島はいまいちのダヴィに代え金崎を入れる。いきなり、えぐられるが、梁がカット。しかし、金崎にシュートを打たれ、コーナーを与える。2分、カウンターの応酬。ベガルタの出足が急速に止まり、ラインもずるずる下がり始める。相手のボールにアプローチできなくなるので、ベガルタゴール前に釘づけされてしまう。6分、カイオのシュート、六反弾くところ、さらにフリーで、金崎のシュート、ふかしてくれ助かる

7分、赤崎がエリア内からのシュート、ブロック。9分、鹿島のカウンター、クリア。ベガルタもカウンター、野沢から金園、もう一歩。直後、カイオのシュートでコーナーを与える。ヘッドは枠外。11分、野沢に代えミンテが入り、ボランチへ。梁が左サイドに上がる。15分、ようやくベガルタのカウンター、奥埜、金久保から、最後は上がってきたミンテ、フリーだったが、持ち替えているところで、シュートをブロックに入られ、チャンス逃す。これは決めたかった。コーナーを得るが、ヘッドは打ち切れず。

21分、カイオのシュート、六反抑える。23分、ゴールライン際まで、えぐられ、コーナーを与える。こぼれをシュートされるが、バーの上。26分、二見がセルフジャッジしていると、裏を取られ、えぐられて金崎にフりーでシュートされる、六反クリア。29分、金園に代えハモンを入れる。30分、またえぐられ、赤崎のシュート、はクリア。32分、山本のヘッド、枠外。ここでベガルタは、奥埜に代え藤村を入れ、FW。藤村は、なかなか寄せられない。35分、鹿島は赤崎に代え土居を入れる。

37分、右からのクロスを、左サイドどフリーでヘッドで折り返し、中央の土居に振り切られ、ヘッドで決められ、ついに2-2同点とされる。サイドチェンジについていけない。37分、梁がシュートするが、キーパー正面。40分、鹿島のフリーキック、六反弾くところ、カイオがシュート、枠外。43分、ベガルタゴール前で回され、ワンタッチで裏を取られ、最後はフリーで土居に決められ、2-3と逆転を許す。もう足がついていかず、なす術無いベガルタのライン。ミンテもプレスに行けなかった。さらに裏を取られ、フリーも六反が飛び出し、コーナーに逃げる。44分、カイオにシミュレーションでイエロー。

追加時間4分。ベガルタ、ほとんど攻められず。逆にカイオのシュートにされるが、六反がセーブ。
結局、選手層の厚さを見せつけられ、リードしている時に、相手陣でキープするような形にできず、守備で張り付けとなり、サイドのケアが最後まで、できなかった。打たれたシュートは25本に対し、ベガルタは5本。よくしのいだともいえるが、後半は、守備で疲弊した。

ただ、今節は下位チームが軒並み勝ち点を伸ばせていないので、次節の浦和戦で奮起して勝利すれば、再び差を広げ、上昇は可能である。

ベガルタは、個のテクニックでは守備はできない。ラインを高く保ち、コンパクトなエリアで、プレスを激しく、ボランチとサイドの連係でボールを奪うことで、自分たちのペースを作る。それにふさわしい布陣を、ゲームの中でリフレッシュさせながら、機能させる。ベンチの機動的な判断も、鍵になっているようである。出直し。

シュート数:5-25、CK:2-8、FK:22-16 得点:野沢拓也2 (鹿島)山本、土井2 警告: (鹿島)小笠原、柴崎、カイオ 主審:飯田淳平 入場:16,554人