26節対神戸2-1、終了間際、「鎌田サイクル」逆転弾で勝ち点3

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2012年J1 9月22日(土)15:30 ベガルタ仙台2-1ヴィッセル神戸 ユアスタ仙台



ウイルソン  赤嶺
      (中原)
梁   太田
     (武藤)
角田 松下
   
朴 上本 鎌田 菅井
        (田村)

サブは、桜井、内山、渡辺広大、田村、武藤、中原、柳沢。
神戸は、大久保、田代の2トップ。小川、野沢、伊野波、茂木、先発。都倉はベンチスタート。

お彼岸らしい、というのか、前半は夏の名残の暑い日差しが照りつけ、汗だくのバックスタンド。日陰に入った後半は、一転涼しい風が吹いて秋の気配。ようやくベガルタの季節が来た。15,509人。

この試合に、ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体銀メダルの、千田、淡路両選手がスタジアムに来て、始球式やハーフタイムにミニトークショー。二人とも全身ベガルタウエアを来て登場してくれました。

試合は苦しい展開。

序盤はボールを回せたが、次第に神戸のサイド攻撃や、テンポのいいパス回しに苦しむようになる18分、神戸のコーナーキックから、田代にあっさりフリーから頭で決められ失点絶対に勝ち点3が必要な試合で、先制され厳しい。

しかし、神戸の決定力不足と、枠に飛ばないミドルのおかげで、次第にベガルタも盛り返す。ただ大量のコーナーを得るが、中央で跳ね返され、シュートが打てない。それでも41分、がエリア内に侵入し、絶妙のクロスを上げると、赤嶺が飛び込みながら強烈に頭で決めて同点。ようやく嫌なムードを払拭した。

後半、ベガルタも前からボールを奪いにいくようになり、次々とチャンスを作るのだが、シュートに力が入ったり、バーにあたったりと決めきれない。神戸もサイドからのシュートや、林のセーブのこぼれを拾って、ドフリーのチャンスがあったが決められず。

試合は同点のまま、終盤に。45分、ベガルタは、コーナーから、鎌田がバイシクル・シュートでたたきこんで逆転。土壇場で勝ち点3をもぎ取った。

前半。
まだ、夏の日差しが残って、ピッチの半分は暑そう。

立ち上がり、押し込むベガルタ。2分コーナーをゲット。シュート打てず。その後、神戸のクロスは直接、林。4分、カウンター、太田の大きなサイドチェンジから、ウイルソン上がっていくが、ブロックされる。今度は神戸のカウンター、鎌田がスルーしたボールを大久保にさらわれ、シュートされるが、ブロック。6分、神戸のコーナー。こぼれ球を拾って、梁がドリブルで上がっていく。ウイルソンのシュートでコーナーを得る。赤嶺ヘッドも、ヒットせず。

ベガルタは次第に足元パスが多くなり、神戸に素早く守られて、展開が遅くなる。11分、ウイルソンがキープから、コーナーをゲット。今度は鎌田がヘッドも、枠外。14分、神戸のコーナー。これはしのぐが、その後のヘディングでのバックパスがあわや。18分、チュソンの上がった裏を大久保につかれ、上本クリアもコーナーを与える。このコーナーで、中央の田代が一瞬フリー、ヘッド決められ先制許す。押し気味ながらも、ベガルタのシュートが枠に行かず、じりじりした展開の中で先制を許し、苦しい展開。

20分、ウイルソンのクロスは赤嶺の頭上を越えるが、こぼれを松下がミドルシュート、これが枠内も、キーパーに弾かれ、コーナー。しかし決まらず、神戸のカウンター。上本クリア。22分、神戸エリア中央やや左35mのフリーキックをゲット。その後、コーナーを得る。ここで菅井に代わり田村が入る。こぼれ球を赤嶺が右足のシュート、決まらず。25分には、神戸エリア横右25mでフリーキック。これはスローインになるが、最後は角田のヘッド、枠外。

29分、神戸が田代に代え都倉を入れる。アクシデントか。これで助かった。30分、スルーパスに裏に抜け出たウイルソンがクロス、しかし赤嶺に合わず。今日は二人のコンビがいまいち。31分、神戸がカウンター、ミドルシュート打たれるが、枠外。32分、ウイルソンが中央切れ込んで、ミドルシュート、枠外。その後、神戸が速攻、橋本にミドルシュート打たれ、枠内も、林が触って出し、コーナー。これは守る。

38分、神戸にいいリズムでボールを回され始める。40分には、するすると侵入許し、中央都倉にゴールされた、と思ったら、オフサイド。しかし、危ない流れ。しかし、41分、中央角田が左サイドの梁の前にパスを通し、フリーで侵入した梁がタイミングを計ったクロス、赤嶺が中央から突っ込んで、強く頭を振ると、ゴール左隅に決まって、同点。赤嶺、2戦連続のゴール。

ようやく重苦しい雰囲気を打ち破って、ベガルタが攻勢。さらに中央やや左35mのフリーキックのチャンス。角田のシュートでコーナーを得る。これは決まらず。結局、前半は、1-1で終了。

後半。
後半になるとピッチ全体が日陰になり、涼しい風が吹く。3分、神戸のコーナー。こぼれをフリーでヘッド打たれるが、林の正面。6分、ウイルソンと赤嶺のワンツーから最後はウイルソンの左足シュート、ヒットせず。7分、パスミスをつかれて、コーナーを与える。これは守る。9分、オフサイドトラップをかけそこない、都倉にミドルシュート打たれるが、林がセーブ。その後、田村がドリブルで上がって、コーナーを得る。赤嶺シュートもカットされる。

10分、神戸は茂木がドリブルで上がり、最後は大久保にのシュート打たれるが、バーの上。14分、田村の上がりから赤嶺のシュート、バーの上。さらにチュソンのクロスから角田のヘッド、枠外と両サイドから攻める。15分、ウイルソンがライン際まで上がって、角度ないながらのシュート、キーパー弾いてコーナーをゲット。左コーナーも、弾かれる。

17分、神戸に侵入され、サイドからシュートされる。林がいったん弾くがセカンドを素早く拾われ、シュートされる。クリアしきれず、無人のゴールへ打たれるが、枠外で助かる。DFが触っていたか、コーナーを与える。18分、神戸は田中を下げ、フェルナンドを入れる。左からフェルナンドが、上がってくるようになるが、さほどスピードがない。20分、大久保のミドルシュート、バーの上。24分、太田が右サイドをドリブル突破、えぐってのクロスに、中央ウイルソンが飛び込んでボレーシュート、枠外。

28分にも太田のドリブル前進から、ウイルソンのグラウンダーシュート、キーパー。30分、ウイルソンのドリブルからコーナーを得る。コーナー2本目、鎌田のヘッド、キーパー。34分にも右コーナーを得る。こぼれを松下のシュート、枠外。神戸は足が止まっている。36分、太田に代わり武藤が入る。梁とポジションチェンジしながら、MF。38分、神戸のコーナーの後のカウンターから松下がつなぎ、最後はウイルソンも合わず。そのあと、カウンターから、フェルナンドにシュートまで持っていかれるが、林正面。

40分、赤嶺に代わり中原入る。42分、右サイド武藤、梁、武藤で強烈シュートも枠外。そして、44分、コーナーのチャンスに、(中原と思ったけれど)松下が頭で落とし、鎌田がゴールを背にして右足で浮き球にし、そのままオーバーヘッドで決め、勝ち越しゴール!場内大興奮。今日はコーナーでクリアしまくられていたが、中原がアシスト。パスなどでは噛みあっていなかった鎌田が、最後にビックプレー。

そしてロスタイム突入。4分間。フリーキックからウイルソンがドリブルでえぐってクロス。きまらず。その後、チュソンが足攣りで、一時ピッチ外。神戸に、放り込みからヘッド打たれるが、枠外。その後はベガルタがボールをつないで、逃げ切り、逆転勝利。

何か前半は、緊張があったのか、運動量が少なく、足元パスで相手に読まれ、いい形でシュートできなかった。コーナーも前半だけで6本あったが悉く守られた。神戸の決定力不足に救われた面もあったが、後半はいい形が増え、あとはフィニッシュだけ、という感じだったが、今日はウイルソンも力んでシュートしていた。

それでも、連敗せず、逆転で勝ち点3につなげた。広島も勝ったので、勝ち点差は2のままだが、追撃体制は整った。チャレンジャーとして、果敢に攻めるのみである。


シュート数:18-15、CK:13-8、FK:15-6 得点:赤嶺真吾、鎌田次郎 (神戸)田代 警告:なし 主審:村上伸次

公式チャンネルハライト動画