伊藤
安本 川島 小山
（鮫島）（高橋）（中原）
上辻 嘉数
井手上 長船下子鶴 中村
天野
東北放送の中継でテレビ観戦。暑い中8,658人がユアスタに集まった。
試合は、現在最下位の長野に対して、終始ベガルタがボールを支配し、圧倒的にシュートを放つが、ほぼ全員が引いてエリアを固める長野からは、なかなか点が取れない。長野GK松本の好セーブ連発にも阻まれた。
それでも前半9分、小山の縦のドリブルからのクロスに、伊藤のヘッドで先制。後半15分にも、また小山から、川島のダイレクトシュートで2点。さらに終盤には、混戦から高橋が押しこんで3点取った。
注目の鮫島は、腿の負傷もあり、後半から左MFで出場。さすがにドリブル突破のスピードでは違いを見せ、混戦での惜しいシュートもあったが、ゴールは決められず。
7月加入で、ユアスタ初登場の19歳、川島はるなは、大人びたプレーで再三チャンスにからみ、後半にはゴールを上げ、サポーターに強くアピールした。
前半。
開始からベガルタがボールを支配。長野はエリア内に、ほぼ全員引いて守りを固める。ベガルタはサイドからクロスで、中央に合わせるといったパターンが多く、人数多過ぎのエリア内で弾かれる。
ベガルタは、右サイド小山が再三クロスを上げる。4分には、こぼれ球をシュート3連発、しかし入らない。6分過ぎるとコーナーも雨あられ。しかし決まらない。8分、中央のこぼれ球をキープ、小山がエリア内で浮き球クロス、これを伊藤が頭を振っての見事なヘッドで先制！
これでゴールラッシュなるか、と思われたが、長野の守備も堅い。川島、嘉数、上辻が次々シュートするが、決まらない。23分には伊藤がフリーで中央からシュート、しかしヒットせず、キーパー。28分にはゴールやや左25ｍのフリーキックを、上辻が直接枠内に蹴るが、キーパーのファインセーブ。こぼれのシュートにも反応されて決まらず。長野GK、敵ながら天晴れの活躍。というか、当たってきてしまった。
その後も、コーナーキックやセンタリングからのシュートでの波状攻撃も、どうしてもゴールを割れない。たまに長野のカウンターも決定機はない。結局、前半はベガルタがシュート19本と圧倒しながら、1点のみで終了。
後半。
安本に代わり鮫島が左前MFに入る。まだ、本調子ではないとはいえ、さすがにドリブルのスピードが違う。8分には切れこんでの右足のシュート、枠外。ベガルタは後半もコーナーなどで攻めるが、決まらなかったが、15分、右サイド縦にえぐった小山のクロスに、中央に走りこんだ川島が走りこんでダイクレトでシュート、決まって2点目。川島、ベガルタ加入2試合目で初ゴール。既に大人の落ち着いたプレーを見せている。
17分には、ついに出た。左サイドをドリブルで鮫島がゴールライン際までえぐって、絶妙クロス。これに待ち構えた伊藤のヘッド、枠外。23分にも伊藤のヘッド、これもキーパーに阻まれる。25分、川島に代わり高橋奈々が入りボランチへ。上辻が前に上がる。26分には、中村に代え坂井をいれる。前二人を代え、パススピードが少し上がるベガルタ。
30分には、鮫島のクロスに嘉数のヘッド、キーパー。32分には裏に走りでた鮫島にスルーパスが通り、折り返し、しかしシュートはバーの上。35分、坂井のクロスを高橋奈々がシュート、キーパーのこぼれを鮫島がシュート、ポストに当たり、最後は高橋が押し込んで3点目。
39分、小山に代え中原入る。40分早速、中原がヘッド、バーの上。43分にもワンツーから中原がミドルシュート狙うが、バーの上。終盤、長野の控え選手3人全員を一気に変えるが、体勢には影響なく、そのまま試合終了。尚、チャレンジリーグは5人まで選手交代が可能。
個人のキープ力で優り、ボールは支配できたが、シュートにいたるアイデアはまだまだ不足。これから引いてくる相手ばかりだと思われるので、テレビ解説の川上さんが言うように、中央から仕掛けてからサイドに振る。ポストでしっかり収めるなど変化が必要。様々なレベルアップが、次のレベルを目指す上で必要になってくるだろう。
しかし、この暑いコンディションの中でも、最後までボールを追い込む伊藤選手はじめ、各選手の寄せには感心した。長野の選手も守りばかりで苦しかったと思うが、集中を切らさず地道にプレーしていたことは記しておきたい。
鮫島選手は言うまでもないが、川島はるな選手という楽しみな選手が加わって、また一段楽しみなチームになってきた。一気に行こう、ベガルタ仙台レディース。
シュート数：36-2、CK：17-1、FK：5-7 得点：伊藤美菜子、川島はるな、高橋奈々 警告：なし 主審：吉澤久恵