22節対名古屋1-0、辛勝。菅井のゴールを死守。10試合ぶり勝利。

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J1 22節 2011年8月20日(土)19:00 ベガルタ仙台1-0名古屋グランパス 瑞穂陸



柳沢 太田
中原)
梁   関口
   (中島)
角田 富田
   
田村 曹 鎌田 菅井
  (広大)
サブは、桜井、渡辺広大、高橋義希、松下、武藤、中島、中原。名古屋は、玉田、ケネディ、永井の3トップ。闘莉王、三都主、ダニルソン先発。ブルザノビッチ、中村ベンチスタート。

雨の瑞穂。湿度88%と蒸し風呂状態。中2日で次第に出足が鈍くなる名古屋に対して、ベガルタはカバーリングを攻守で徹底、角田がパスカットを再三見せ、カウンターで相手を脅かす。前半15分、太田が仕掛けてコーナーをゲット。こぼれを、再び梁が中央フリーの太田へ。太田のシュートは闘莉王がハンドするが、プレーオンで中央の菅井へのナイスパスとなり、菅井が押し込んで先制。

その後も守りを固めるベガルタに、名古屋は足元パスと放り込みが多くなる。カウンターで柳沢がどフリーや無人のゴールをはずしたり、太田もフリーのシュートが枠外と、追加点が奪えなかったが、林がワンハンドセーブ、田村の体を投げ出す捨て身の守備など、ゴールを全員で守り、完封。

対名古屋通算7戦目にして初勝利。16試合無敗の首位名古屋に、9試合勝ち無し10位ベガルタが土をつけるという、ありがちな展開。そして今季10試合ぶりの勝利で久々の勝ち点3。



前半。
いきなり相手のパスミスをカットした柳沢から関口へのパス、通らず。1分、ケネディがベガルタ右サイドを走り抜けてクロス、流れる。2分、角田のパスカット、カウンターから太田がドリブルで上がり、最後は梁がクロス、ファーサイド裏に富田上がっていたが、シュートはヒットせず。3分、田村が上がって倒され、名古屋エリア左横でフリーキックをゲット。クリアされるが、コーナーをゲット。さすがに名古屋の中央は高いので、ニアに緩いボールを入れる。6分、サイドで回して、最後は角田のミドルシュート枠外。

8分、鎌田がバックパスをミス、玉田にさらわれてシュートされるが、なんとかクリア。10分、パスカットされ、名古屋にセンタリングを入れられる。林と鎌田がお見合いでやや危ないプレー。その後、ロングボールをケネディが落とし、そこに玉田が飛び込んでくるが、鎌田がクリア。相手の得意プレーは読んでいた。12分、関口のクロスに裏に抜けた柳沢、もう一歩。15分、関口と梁のワンツーからフリーで上がるが、中央間に合わず。逆に名古屋にカウンターを受ける。しかし、ケネディのクロスはヒットせず。このあたりから連戦の名古屋の選手は息切れか。

16分、太田がドリブルで上がって左サイドを仕掛け、コーナーを得る。17分、左コーナー。梁のキックはいったん弾かれるが、再び梁が中央フリーの太田へ。太田のシュートは闘莉王がハンドするが、PKとはならず、プレーオンで中央の菅井へのナイスパスとなり、菅井ががら空きゴールに押し込んで先制。先制するのも久しぶり。19分、名古屋が回し2本コーナー、この中で林がアゴ負傷。柳沢が守備でクリア。21分、ベガルタのカウンター、右サイド、太田、梁、関口とワンタッチでつなぎ、関口がドリブルで一気にゴール右へ。ここで思い切りのいいシュート、角度なく弾かれる。

その後、名古屋も攻め込むが、すでに足が止まり始め、ぶつ切れ攻撃に。ストイコ監督が切れて、傘を差しての采配。26分、太田が戻って後ろからボールを奪うが、その後がつながらず。29分、カウンターでボールを運ぶがラストパス出ず。30分にもカウンターから梁が持ち込む、柳沢へパス、もう一歩。31分、ベガルタゴール右30mでフリーキックを与える。キッカーは小川。中央でヘッドで合わせられるが、枠外。そして、33分、ベガルタゴール左30mで再びフリーキックを与える。キッカーは玉田。シュート性のキックに、闘莉王がフリーでヘッド、ゴールネットを揺らすが、最初から明らかなオフサイド。副審に異議の闘莉王にはイエローでもよかった。しかし、ベガルタからすると紙一重のプレー。

36分、ベガルタが右サイドで回し、最後は浮き球を角田?が入れるが、流れる。今日のベガルタは攻撃でもカバーが良くて、2次3次と仕掛けるのだが、ラストパスと、フィニッシュがまだ。38分、ワンタッチパスで一気につなぎ、最後は梁のクロスにファーでフリーの関口、しかし打たずに中央の柳沢に出すが、柳、シュートを打ち切れず。柳沢のせいではないが、彼が出ると、他の前の選手が遠慮するかのように、自分のシュートチャンスを、パスにしてしまう傾向がある。柳をオトリにして、自分で決めてしまう選手が出てほしいものだ。

41分、角田がパスカットからそのまま中央でドリブルで上がり、太田の上がりを待つが、パス出しのタイミングが遅れ、カットされてしまう。42分、サントスのクロスに、うまくケネディに裏を取られ、フリーでヘッドをあわせられる、間一髪、田村が前に捨て身のプレーで枠外へ。決定的ピンチを救う。
前半のロスタイムは3分。太田がドリブルで抜け出し、最後はファーサイドにループ気味に狙うが枠外。さらに、カウンターから太田がうまくDFをかわして、中央でフリーの柳沢に絶妙のパスを出すのだが、どフリーシュートをはずす。そのまま前半は1-0とリードして終了。


後半。依然雨。
名古屋は永井に代え、ブルザノビッチを入れる。今日のベガルタはコンパクトな守備で、永井に加速するスペースを与えなかった。開始早々、梁がドリブルで一気の上がり、ひとつフェークを入れてシュートまでいくが、キーパー正面。今日の梁の動きは良かった。復調のようである。しかし、直後、藤本の意表をつくミドルシュートに、林は弾くのが精一杯。こぼれが、つめていたケネディの前にころがるが、フリーのケネディははずしてくれる。決定的。中2日で、さすがの彼も動きにキレがない。

ベガルタも、チョから梁、最後は角田のミドルシュート、バー直撃で弾かれる。惜しい。さらに関口もシュートを放つが、バーの上。5分、ベガルタが回し、最後は狙い済ました太田がミドルシュート、またバーに弾かれる。7分、ベガルタゴール右25mでフリーキックを与える。これをベガルタがカウンターとするが推し返させられる。8分、サントスに変え中村入る。9分、カウンターからベガルタのチャンス、しかし突破できず、遅攻。そうこうするうちにパスカットされ、逆にカウンターを受ける。角田がなんとかクリアも、コーナーを与える。

13分、名古屋のカウンター、必死に守ってゴールキックに。15分、ブルザノビッチに裏取られるが、オフサイド。一進一退。名古屋の攻めもキレがない。ベガルタは戻りを早くして、人数かけて守る。カウンターは不発。18分、ボールカットした角田がそのまま中央フリーでドリブル、また味方の上がりを待ち、太田へパスして太田のシュート、弾くところを田村のシュートはキーパー正面。20分、名古屋にコーナーを与える。キッカーはブルザノビッチ。これは守る。

23分、自陣での関口の守備。相手との間に体をいれ、キープしていたが、ずるずると押され、結局コーナーを与えてしまう。なんとかクリア。ここで角田は足攣り。24分、ベガルタゴール右35mのフリーキックを与える。ベガルタここで関口に代わり中島入る。なんとか守ってパスも、もたつく。26分、ベガルタゴール中央で菅井がハンド、30mのフリーキックを与える。ブルザノビッチのキックは壁、コーナーを与える。直接枠内に来るも、林がぎりぎり掻き出し、再びコーナーを与える。29分、コーナーのこぼれを再び入れられ、田村がクリア。またコーナー。

31分、ベガルタ陣内のスローインからケネディがフリー、クロスに中央で合わせられるが、シュートは枠外で助かる。32分、試合前から体調不良だったチョに代わり、渡辺広大入る。33分、ベガルタゴール前でこぼれ球を中村にシュートされるが、林がセーブ。35分、ベガルタもようやくカウンター、梁がドリブルで上がり最後は中央でフリーの太田、しかし狙い済ましたシュートは枠外。36、名古屋は闘莉王が上がりパワープレーに入る。

すると、37分相手のバックパス、キーパーが前に出てきたところを柳沢がうまく、まとわりついて、ボールを奪う。無人のゴール。ドリブルでゴールの中まで持ち込むか、安全にインサイドで流し込むだけだったが、巻いたシュートを狙ってはずす。決定的。すると直後の37分、ロングボールからケネディにフリーでヘッド許すが鎌田が体をいれ、枠外。38分には、玉田にシュートされるが、広大がブロックにいき、枠外。

41分、柳沢に代え、中原はいる。この直前に中島が相手陣で一発でダニルソンに吹っ飛ばされ、ボールを奪われたのを見たせいか、準備していた武藤は入れず、中原が入った。しかし、さすがの中原も、闘莉王と増川にはヘッドで競り勝てない。42分、ベガルタゴール左35mのフリーキックを与える。コーナーとなる。田村が守備で守る。43分、ケネディがロングループヘッド、枠内も林が指1本でかき出す。ロスタイムは4分間。ベガルタゴール左30mでフリーキックを与える。中央で小柄の小川に頭で合わせられるが、ヘッドは枠外。

ゴールキックで遅延行為をとられて林にイエロー。さらに守備した太田もイエローを上げられるが、全体としては最後まで集中を切らさず、逃げ切り。久々の勝ち点3。しかし、武藤デビューはお預け。


シュート数:12-11、CK:2-13、FK:7-18 得点:菅井直樹 警告:林、太田、松下(ベンチ内)  (相手)なし 主審:吉田寿光