08節対浦和1-0、完封。太田のヘッド。仙台は連勝する。

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J1 8節 4月29日(金)14:00 ベガルタ仙台1-0浦和レッズ ユアスタ仙台

ようやく、ようやく、ベガルタのホームゲーム。この日、29日には、東北新幹線、仙台市営地下鉄も復旧し、「日常」へ近づきつつある事を実感する日になるはずだ。。。勝利!今日ばかりは全てを忘れてうれしい日常が帰ってきた。

浦和のサポ関係者には練習場の提供、支援その他で大変お世話になっています。改めて御礼申し上げます。その恩返しは、粘り強いプレーと勝利しかないでしょう。

当日券も完売の状況だったが、いくらか空席もあり。これなかった人もいたのだろう。18,456人。


赤嶺   太田
(松下)  
梁  関口
(マックス)    
角田 義希
(富田)
朴 チョ 鎌田 菅井

先発は前節同じ。サブは、桜井、田村、マックス、斉藤、富田、松下、中島。浦和は田中、原口、エジミウソンの3トップに、マルシオ、柏木先発。

浦和の速いドリブルを球回しに執拗に着き、読みよくパスカットすると反撃。相手のもたつくセンターバックをついて、シュート数こそ多くなかったが、決定機はベガルタの方が多かった。スカンティングは新コーチの影響もあるか。

前半40分、相手クリアをブロック、こぼれ球が梁の足元へ。右コーナ付近で狙い済ましたノーステップのセンタリングに、ゴール中央で小兵の太田がうまく頭で合わせゴール。

その後も、攻められても、楽なシュートは打たせず、逆にカウンターで相手のスペースをつく。落ち着いて逃げ切って、浦和レッズから初の勝利を挙げた。

 

選手入場の時のカントリーロードは、手をつないでかかげ、腕には喪章。みなさんの分も応援させてもらいます。

試合前に、仙台市長と宮城県知事の挨拶。ふたりとも浦和サポへの支援感謝と頭を下げたあと、「でも試合は別。勝たせてもらいます」で、3000人の浦和サポがブーイング。そう、これが日常。知事のいたらずっぽい笑顔を、初めて見たような気がする。国家斉唱と黙祷。

前半。
試合開始からスピードあるドリブルと柏木を中心にボールを回してくる浦和。ベガルタはブロックを作って、ペナの外側でなんとか押しとどめる。人数をかけて、侵入やエジミウソンのポストプレーを不発に終わらせると、一気にカウンター。この辺のプレーを、慌てることなくできるようになってきた。

1分、いきなり浦和がベガルタゴール35mのフリーキック。こぼれ球を放り込まれるが、林。3分、ベガルタも、速攻、梁のワンタッチから関口がドリブルで侵入、折り返しを梁をシュートするが、ヒットせず。さらにスローインから赤嶺が持ち込み、最後は左から関口がシュート、キーパーに阻まれる。

その後は、浦和にボールを回されるが、慌てない。しかし、浦和もリズムをつかみ、エジミウソン、田中達と連続ミドルシュート浴びるが、林の守備範囲。その後は一進一退の膠着状態。互いにシュートまでもっていけない。12分、赤嶺の左からの巻いたクロスに、逆サイドから抜け出した関口、もう一歩。

14分チョからの精度の高いロングボールに赤嶺がドリブルで突破、最後は太田が反転シュートも、キーパー。18分、今度は浮球パスに関口が裏に抜けるが、もう一歩。21分、相手エリアでのこぼれ球を太田がシュートもキーパー。22分、角田のサイドチェンジ、太田のスローイン。

24分、ベガルタ右サイドで回され、シュートまで持っていかれるが、角度無し。25分には、ベガルタエリア横で浦和のフリーキック。左は柏木が蹴る。こぼれ球を回されるが、なんとかクリア。最後はカットして、ロングボールを赤嶺へ。しかし、もう一歩。30分には、相手のパスを朴がカットして、上がっていくが、最後のパスが出ず。

33分、またもベガルタ右エリアで回され、柏木のクロスを、朴が頭で林にバックパス。これがシュート性であわや。35分、スルーパスをカットされ持ち込まれ、コーナーを与える。右コーナーはマルシオが蹴る。セカンドボールでなんとかクリア。38分、また浦和が回し始める。

そして40分、ベガルタが少し押し返し、相手のクリアボールをブロックしたところ、前線の梁のところにパスのように転がり、そのまま上がった梁が、右コーナー付近でボールを止め、エリア内をルックアップすると、ノーステップのセンタリング。これに中央でDFの間にはいった小兵の太田が頭できっちり合わせ、サイドネットに突き刺すゴール。先制!太田は2試合連続。

これで熱くなったか、マルシオが遠目からのロングシュート、枠外。42分、林のゴールキックがうまく相手DFの間に抜け、太田が飛び出し、1対1。キーパーが出てくるところを交錯しながら、ループで無人のゴール狙ったが、ボールは惜しくもポスト。今日2点目はならなかった。44分には、浦和にセンタリングを入れられ、クリアボールをシュートされるが、枠外。そのまま1点リードして、前半終了。


後半。
浦和は田中に代え高崎が入る。3分、浦和のコーナー。こぼれ球を再び上げられ、林がさわれずピンチも、クリア。5分、関口が相手の裏スペースに2回パスを流して、コーナーをゲット。これは決まらず、その後に原口にイエロー。7分、柏木からクロスにエジミウソンのヘッド、あたりが弱く林がおさえる。

今度はベガルタの速攻、中央のヨシキから左の関口にパスが通り、センタリング。こぼれ球がヨシキのところにきて、左足ボレーシュート、枠外。10分を過ぎるとスタジアムににわか雨。風も冷たくなる。ベガルタ、ここでカウンター、関口が抜け出し、梁とのワンツーでコーナーをゲット。この右コーナーは珍しく直接ゴール内に向かうが、山岸にはじき出される。浦和も一気の攻め、高崎がドリブルで持ち込んでクロスもライン割る。16分、赤嶺にイエロー。

18分、ボールを回されクロスを入れられるが、林が抑える。20分高橋義希に代わり、富田が入る。21分、中央でクリアしきれないところをフリーでミドルを打たれるが枠外。これは危ない。25分、裏に走りこんだ梁がキープ、最後は関口がクロスを入れるが、ライン割る。28分、センタリングを流し込まれるが林が抑える。その後、今度はベガルタが浦和ゴール前でボールを回し、最後はフリーで関口のシュート、キーパーに阻まれる。コーナー。

ここで太田に代わり松下が入る。コーナーは決まらず。そのあと、朴のバックパスを奪われかかるが、富田がフォロー。32分、浦和が左ライン際35mのフリーキック。これはふせぐ。その後、高崎が菅井に対して危険なヘッドでイエロー。37分、関口がボールをキープして相手コーナー付近へ持ち込み、ぶつけてコーナーキックをゲット。松下?が飛び込んでたたきつけるが、キーパー。

43分、疲れが見える梁をマックスに代える。関口が相手ボールに猛然とダッシュ、プレッシャーをかけてコーナーをゲットする。この時間でも詰められる凄さ。ロスタイムは4分間。ロスタイムに入ったところで、カウンターで中央をドリブルで仕掛けられ、ペナぎりぎりでフリーキックを与える。今日最大のピンチ。キックは天敵マルシオも、近すぎたが壁。こぼれでコーナーを与えるが、林がキャッチ。

直後、上がった菅井がエリア内で倒されるが、ノーファールの判定。そのカウンターで持ち込まれ強引に突破されかかるが、朴が顔面強打で倒され、ファールで終了。朴がピッチ外に出て10人となったが、クリアで試合終了。しばらく起きれなかった朴であるが、立ち上がって戻ったので大事無いと思いたい。

最後はラフプレーが多くて興ざめの感もあったが、ベガルタが今季初のホームゲーム、しかも特別なゲームで、今まで勝利してなかった、浦和から勝ち点3を初めてもぎ取った。得点は今日も、魂の男、太田。そして全員が集中を切らさずに粘って、戦った。

さて、今季のチームを、はじめて間近で見て、角田、チョの安定感が素晴らしい。特にチョはロングフィードが正確で、押し込まれても反撃が期待できるプレーで楽しませて貰った。太田の好調と関口のスピード、赤嶺の献身もこれまで通りなので、今後も期待できる。


シュート数:11-10、CK:6-4FK:17-23 得点:太田吉彰 警告:高橋、赤嶺、角田 (相手)原口、高崎 主審:飯田淳平

さて、無事を確かめ合うスタンドであったが、お隣も津波で全壊とのこと。ユニを仲間が用意してくれと感激していた。全壊同士ながら、命もあり、当面の住まいもあり、仕事も続けられるのだから、ときおりサッカーで息抜きさせていただいて、リスタートしていきたいと語りあった。大変な状況下のみなさんにも少しずつ希望の光が届きますように。