7節対神戸0-1、プレーに覇気無く自滅。チャレンジ精神を

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2010年 4月17日(土)14:00 ベガルタ仙台0-1ヴィッセル神戸 ユアスタ仙台



中原 フェル
(平瀬)(太田)
梁    関口
(中島)        
千葉 富田
 
朴 渡辺 エリゼウ 菅井

サブは、萩原、鎌田、田村、永井、太田、中島、平瀬。神戸は茂木、都倉の2トップ。ポポ、エジミウソンなどが先発。大久保ベンチスタート。キーパーは紀氏。

時ならぬ積雪と低温。朝からサポーター有志と仙台商業高の皆さんの協力により、きれいに除雪されたピッチ。試合開始前になってようやく、空が明るくなったが、冷たい霧雨が舞っている。

確かにスリッピーなピッチだったが、条件は同じ。神戸に比べると、一つ一つのプレーが雑な上に、覇気がない。清水戦の影響で、相手のカットを恐れているのか。ボールへの拘りが足りなかった。出足でとまどうシーンが見られ、どんどんプレスをかけてくる神戸の前に、前半はほとんどパスを繋げられなかった。

そこにきて梁の不調。どこか足をやっているのだろう、一番トラップがうまいはずの男が踏ん張りがきかず、ボールをキープできない。フェルもマークが厳しく、すぐ二人三人と囲まれる。ただ神戸もチャンスを多々つくりながら、シュートが枠にあまり行かず助かる。そこには、もちろんベガルタの体を張っ守備があるのは確か。

しかし、そうして苦労して取ったマイボールのつなぎが、ただ蹴るだけになってしまった。タメをつくる梁の不調もある。富田が起点でいいパスを出すきともあったが、遅くなる事も多かった。

ここは踏ん張りどころ。ボールへの執念を練習から見せて、次節湘アウエーではあるが、湘南戦を勝ち切ってほしい。チャレンジ精神でもう一度。

前半。
立ち上がりは蹴り合い。スリッピーなピッチでパスが定まらないベガルタ。神戸の方がトラップがしっかりしている。3分、富田の左サイドへのパス。パクが上がって、センタリングも、中原には合わず。4分、今度は神戸が、ベガルタの左サイドをえぐってセンタリング、これはライン割る。

7分、神戸のコーナーキック。林がパンチし切れず、ヘッドでつながれ、再三ピンチ。密集でなんとかクリア。ここまでは集中できていた。ベガルタは攻められながらも、粘る守備でボールを奪うのだが、その後のパスがつながらない。相手の寄せを警戒するあまり、強すぎるパスがスリップして、ことごとく明後日の方にいく。その点、神戸は動き出しがよく、ひとりひとりの足元が固い。

12分、神戸、河本にイエロー。14分、相手のクリアミスを拾った朴がフリーで持ち上がるが、シュートを打たずパス選択。クロスは流れてしまう。その後は、ベガルタも神戸のペースに馴れてきて、一進一退。17分、神戸のポポがベガルタ右サイド奥から、角度ないながら弾丸シュート、林なんとか弾くがコーナー。これは守る。その後、千葉からのスルーパスに、フェルナンジーニョが裏を取り、クロスいれるがDF。神戸の中央は固い。中原でも競り負けることが多かった。

20分、後方からのボールを中原が頭でつないで、走りこんでいた冨田へ。富田から関口がライン際まで持ち込みセンタリングも、中央間に合わず、ゴール前を横に通過。しかし、コーナーをゲット。ようやくスタンドが沸く。しかし、梁のキックはヒットせず。やはり今日はおかしい。22分、カウンター応酬。神戸にフリーキックからコーナーキックと攻められる。

26分、都倉が流れてポポへのパスからシュート打たれるが、ホームランで助かる。今日の神戸はシュートミスが多く、その面は助かった。30分、ベガルタも中央の富田からスルーパスが走りこんだ梁へ。通れば決定機だったが、オフサイド。32分、広大がトラップミス、ボールを奪われてフリーになりかかるが、ここはエリゼウが、猛然とスライディングでピンチを救う。中2日のエリゼウの方が元気がいい。

しかし、37分、天敵都倉にDFの陰から巻くようなミドルシュートを狙い打たれ、先制許す。枠外から曲げてきた左足シュートは、ワンバンを利用して跳ねて入る、敵ながらあっぱれのシュートを決められた。ベガルタではスリッピーなピッチを利用して、シュートを打つような選手がいなかった。というか、すぐコースを消されていた。その後も神戸はベガルタの両サイドを速攻で攻め込み、ベガルタのサイドバックを守備に追いやる。

40分、梁が右足を持っていかれて、しばらく起き上がれない。担架でピッチ外へ。かなり痛がっていた。これで得たフリーキック、つながらず。43分、梁が戻る。神戸小林にイエロー。ロスタイム、ベガルタのフリーキック。右奥30m。キッカーはフェル。エリゼウの頭かすめるがヒットせず。ここでコーナーを得るが、時間がかかっているうちに笛。前半、いいところ無く、1点リードされて終了。

後半。
前半よりはボールを拾えるようになり、相手陣近くまではいけるようになったベガルタ。しかし、なかなかシュートまで持っていけない。開始早々、千葉から梁、関口とパスを通し、ドリブル前進も挟まれてしまう。神戸の寄せの早さが目立つこの試合。それに対し、ぽやんとボールを待って、奪われることの多いベガルタ。3分、相手のパスをクリアしきれず、神戸にコーナーを与える。しかし、ここはうまくクリアして、フェルナンジーニョと梁でカウンター、一気にチャンスかと思われたがパス通らず。

7分、神戸の速攻、素早いクロスからフリーでヘッド合わされるが、枠外。危ない。8分、千葉がクリアミス、かっさわれてフリーを許すが、早目にミドルシュートを打ってくれ、これが枠外。10分、ベガルタもフリーキックからパクのクロス、しかしキーパー。直後、神戸がベガルタ左サイド30mのフリーキック。これもフリーでヘッドを合わされるが、枠外で救われる。この時間、中央で、付ききれていない。

12分、菅井がフリーでドリブルで持ち上がり、慎重に狙ったセンタリング、いいタイミングでニアに飛び込んだ中原のダイビングヘッド、枠外。この試合、最も決定的だった瞬間。すると14分、エリゼウが裏取られ、なんとか詰めるがコーナー与える。そのこぼれ球、またフリーでシュートされるが、ホームラン。どうもシュートする相手への詰めが遅くなっている。15分、フェルナンジーニョに代え、太田はいる。関口がFWへ。太田はいるなり、左右に流れてクロス2本。攻撃を活性化。

18分、朴が裏取られ、クロスを入れられ、都倉がボレーシュートをフリーで打ってくるが、ホームラン。また助かる。18分、梁に代え中島はいる。関口が後ろに戻る。その後、富田からのスルーパスを受けた太田が流れてからのシュート、枠外。25分、何度か左右に揺さぶって、最後は太田のクロス。しかし、中央でブロックされる。29分にも、カウンターからつないで、サイドからのクロスも精度がない。

34分、こぼれ球をカットして、太田がクロス。コーナーをゲット。キッカーは太田。弾かれるが、そのこぼれを関口から富田、最後は大外の朴もつながらず。さらに、関口のセンタリングに中原追いつけず。37分、中原に代わり平瀬が入る。その後、関口のセンタリングに太田のシュート、こぼれを左右から何本もセンタリングするが、ことごとく壁。シュートが打てない。43分、神戸は茂木に代え、大久保が入りキープ体制。
結局、最後まで、神戸を崩しきることができず、完封負け。そしてリーグ戦2連敗。ホーム不敗記録も25で途切れた。


相手があることなので、ホームで敗戦することはあるだろう。しかし、今日は梁の不調に加え、ボールでの寄せで悉く負けていた。1失点で済んだのは幸運。また太田が入るまで、守備意識が強すぎて、バックパス、横パスで自らピンチを招いていた。勝とうというより、負けるのが恐いという、もっともよくないプレー姿勢が問題。

次節アウエーで、むしろ思い切り勝ちに行く、守備と攻撃の積極性を出してもらいたい。自分たちのペースを思い起こせば、またチャンスは巡ってくるはず。3勝3敗1分けの五分。これからが本番である。

シュート数:10-11、CK:5-8、FK:19-12 得点: (神戸)都倉  警告:ベガルタ無し (相手)河本、小林 主審:高山啓義