ナビスコ杯第2節対京都1-1まだまだシュート少ない。太田同点弾。

2010ナビスコ杯 2010年4月14日(水)19:00 ベガルタ仙台1-1京都サンガF.C ユアスタ仙台



レイナルド 中島
(平瀬)(奥埜)
太田    関口
         
斉藤 高橋
    (永井)
朴 鎌田 エリゼウ 田村

桜井
サブは、萩原、細川、一柳、三澤、永井、奥埜、平瀬。京都は、ディエゴ、宮吉の2トップ。増嶋、水本、鈴木慎吾、角田などが先発。柳沢はベンチ。

昨日、日中16度まで上がり桜の開花宣言がようやくあった仙台。今日は一気に気温が下がり、朝方には小雪がちらつく。試合開始前にも冷たい霧雨が降り、気温5度と冬のようなコンディションのユアスタ。

試合開始前、市民後援会名誉会長でもあった、藤井元市長の逝去を悼んで黙祷。

試合は、開始5分、京都の17歳FW宮吉にドリブルでするすると抜けられると、あっさりフリーに。飛び出した桜井の頭上をループで抜く落ち着いたシュートを決められ、先制を許す。その後は、京都の早いボール回しに、後追い守備となる苦しい展開も、太田がドリブルでチャンスメーク。7分、太田がエリア左隅からコンとロールシュート、惜しくのポスト。これでベガルタも元気が出てきて一進一退に。

ベガルタも太田を中心に相手エリアに行くチャンスが何度かあるが、シュートまでは打てない。コーナーのチャンスでもヒットせず。ただ、京都の攻撃も辛抱強く追い込んで、ゴール許さず1点リードされて後半へ。

後半。前半は押され気味だったボランチが、思い切って前からプレスをかけると、こぼれ球が拾えるようになり、ベガルタのチャンスが増えてくる。6分、左サイド中島からのパスをうけた、中央の太田がトラップから素早くDFの陰に入ってシュートすると、これが決まって同点。

しかし、その後はカウンター合戦でも、互いに中央で弾き返すような展開が続く。終盤、ベガルタの選手に疲れが見えると、パスの精度が落ちる。京都もへばってきて、ベガルタのプレスに、早い展開もパス精度が落ち、そのままドローで試合終了。


前半。
リーグ戦とメンバーを大幅に入れ替えたベガルタ。中2日で土曜の神戸戦があるためか、梁、千葉、菅井、富田、中原、広大、林がベンチにも入らず、完全休養。FWレイナルド、ボランチ斉藤が今季初先発。そして2年目の特別指定の奥埜が公式戦初ベンチ入り。

開始早々、朴が一気に上がって、センタリング。中央レイナルドがヘッドあわせるが、バーの上。これはと思わせる立ち上がりだったが。京都も2分、ベガルタ右サイドライン際35mのフリーキック。ディエゴのキックはバーの上。それにしても、ディエゴ太りすぎと違いますか。出足のいい京都。ボールをカットすると、ワンタッチで素早く展開してくる。後追いで振りまわされるベガルタは、ボールを奪いきれない。

5分、京都がスローインから、素早く角田が、宮吉へ。宮吉がスピードで田村とエリゼウの間を抜け出し、簡単にフリーになると、飛び出した桜井の頭上を軽くループで決められ、先制許す。宮吉は17歳FW。ベガルタにとっては、最年少やられ記録だろう。清水戦の大敗の後で、いやなムードになる。しかし、それを打開したのが太田。7分、ドリブルでエリア左隅に運ぶと、少し切れ込んでの、コントロールシュート。キーパーも見送るしかないタイミングの曲げたシュートだったが、惜しくもポスト。これで、ようやく反撃の気分が高まる。さらに太田はドリブルでつっかけ、コーナーをゲット。キッカーもつとめるが、中央で弾き帰される。増嶋のヘッドは強い。

9分、京都のカウンター、一気に持ち込まれミドルを打たれるがバーの上。10分、ベガルタがカウンター、中央を関口が突進するが、チャージされてボールを失う。今日の京都は関口がボールを持つと厳しく寄せて、すぐボールを奪いに来る。12分、関口の大きなサイドチェンジに太田が攻めるが、弾かれコーナーをゲット。これは決まらず。15分、ベガルタがボールをキープ、こぼれ球をゴールに入れるが、ハンドでノーゴール。その後も押し込むが、次第にシュートが打てなくなる。18分、太田が反転してのパス出しでチャンス作るが、もう一歩。



19分、京都にコーナーを与える。こぼれを左右に回され、ゴールされるがオフサイド。その後は、中盤でのボールの取り合い。やや京都優勢となるが、ベガルタも徐々にスピードに慣れてきて、シュートは打たせない。攻撃はなかなか突破できない。膠着状態。24分、京都に回され、最期はえぐられてセンタリングを許すがライン割る。25分、ベガルタがカウンターから中島が抜け出し、前方に走りこんでいた関口へパスを通す。エリア内にフリーで入った関口に、後ろかチャージされ倒される。PKかと思われたが、ノー・ファール。しかし、その後のプレーで、京都ゴール中央30mでフリーキックをゲット。

ゴール正面25mのフリーキック。キッカーは「ぶれ球」の田村。しかしシュートはバーの上。その後一進一退。32分、ディエゴに侵入されクロスされるが、桜井抑える。33分、太田がドリブルで突破、しかしパスが通らない。34分、京都のミドルシュート、桜井正面。40分、京都ゴール前でボール回すが、なかなかシュートをさせてもらえない。しかし、太田がなんとか落として、田村のミドルシュート、DF.。41分、コーナーの後、京都エリア横でフリーキックをゲット。太田のキックに、エリゼウ頭でたたきつけようとするが、当たらず。こぼれも押し込めない。

44分にも、太田が侵入、最後は田村が上がってクロスを入れるのも、シュートには至らず。前半は1点リードされて終了。


後半。メンバー変わらず。
開始早々、スローインからつないで、関口が切れ込んで左足でのシュート、枠外。3分、関口と太田のワンツーでエリア内侵入を図るがもう一歩。5分、左サイド関口がエリア角の中島へ。中島が中央に出すと、太田がワントラップでDFの背後にボールを出して、素早く右足でシュート、決まって1-1同点。3日前の清水戦では短い出場でアシストを決めた太田が今度は得点。これで元気が出たベガルタ。前半は後追い気味だったボランチが前からプレスを開始。

10分、京都のカウンター、シュート打たれるが桜井正面。11分、ヨシキがDFを背負って反転からのシュート、キーパー。さらに太田の左足でのミドルシュート、キーパー。さらに朴が上がってシュートチャンスも足がもつれて逃す。17分、京都のカウンターからミドルシュート打たれるが、桜井。18分、太田のスルーパスに関口、もう一歩。21分、レイナルドの代え平瀬が入る。平瀬は今季初出場。今日のレイナルドは、試合開始のヘディングシュート1本に終わったようだ。ボールキープや回りの間合いの取り方がいまいちだった。だが、時折見せるポストプレーやぎりぎりのボールへの突っ込みなど、もう少し暖かくなったときに見たいと思う。

23分、平瀬が簡単に落として、中島がドリブルからセンタリングするも、中央で合わず。25分、ヨシキからスルーパスに、フリーで左サイド走りこんだ平瀬がセンタリングも精度悪い。この辺が試合感がまだ戻っていないのか。26分、京都に浮球でラインの裏と取られるが、桜井が前に出て抑える。29分、京都がベガルタゴール中央40mのフリーキック、オフサイド。ベガルタも朴がワンツーで侵入図るがパス通らず。30分、太田が右からのクロスを放りこみ、こぼれを斉藤が狙い済ましてロングシュート、ヒットせず、キーパー。32分、京都にカウンターからサイドをえぐられ、最後は中央でフリーのヘッドを許すが、桜井がセーブ。35分にもボールを回されミドルシュート打たれるが、ポストに救われる。危ない。

ベガルタもカウンターで攻めるが、シュート打てず。36分、田村のアーリークロスに平瀬がヘッド、バーの上。弾かれていた平瀬がようやくあわせた。この辺から、パク、太田、田村が足に来て、今にもつりそうな感じ。37分、ヨシキに代え永井が入る。もう、引分け狙いなのか。40分、太田から平瀬でコーナーゲット。クリアされる。ベンチでは一柳を用意していたが、取りやめ。42分、今度は京都のコーナー。シュートまで持っていかれるが枠外。

ロスタイム。ここでようやく中島に代え奥埜が入る。ほとんど時間はない。それでも、関口が相手ボールを自陣で奪って、奥埜につなぐ。奥埜がドリブルで突破、シュートもありだったが、パス選択、しかしコーナーをゲット。これは決まらず。結局1-1のドローで終了。


この結果、ベガルタは2分けで勝ち点2、同じ勝ち点で京都と3位タイ。Aグループでは、FC東京と新潟が勝ち点4で上にいる。予選突破は上位2位以内。


京都の選手のプレーを見ていると、パス&ゴー、ワンタッチプレーとそれに連動する動きができていて、「崩す」形があった。今日はディエゴが下がり気味であまり動けていなかったのが、幸い。勿論ベガルタもしつこく守ってはいた。ベガルタも後半には相手のスピードに次第に対応できるようになっていたが、出場時間の短い選手も多くて、マイボールを詰められて危ない場面が多々あった。

マイボールのときの、周囲の素早い動き出し、ワンタッチプレーが増えていかないと、これからは大変だろう。後半は両チーム疲れていて、パスの精度が悪くなった。
太田以外では、ベガルタの選手の動きはもうひとつだった。奥埜には、もっと時間を与えてほしい。昨年、サテライトではあったが、対大宮でJ1と遜色ない動きをしていてた。ゴール前に入る嗅覚もある。後はスピードや当たりの強さに馴れる経験が必要。

シュート数:12-14、CK:5-2、FK:10-10 得点:太田吉彰 (京都)宮吉  警告:ベガルタ無し (相手)片岡、ハウバート ダン 主審:村上伸次