最終節:対愛媛1-1、追いつかれドロー、それでも優勝。

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2009年 12月5日(土)12:30 ベガルタ仙台1-1愛媛FC ユアスタ仙台



平瀬 ソアレス
(中原)(中島)
梁     関口
                
千葉  富田     
(永井)         
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
          

サブは、桜井、田村、永井、中島、中原。愛媛は内村、横谷の2トップ。ジョジマールはベンチスタート。

We are the "J2 " champions ,my friend. ドローでライバルの敵失も絡んでいるで、ちょっと照れるれぜ。
ユアスタの冷たい雨も、今日は嬉し涙雨。ありがとう、おめでとう。

J2で散々苦しめられた蜜柑は、最後まで酸っぱく、しかし滋味溢れるものだった。

寒い中、試合後のセレモニーまで残ってくれ、仙台コールだけでなく、リャンダンスまでお付き合いしてくれた愛媛サポ。

目の前の胴上げは悔しかったろうに、礼儀正しく、人情に厚い愛媛サポに感謝。しかし、一番の餞は、ロスタイムのジョジマールの同点弾。祭りだなんだと、浮かれかかったベガルタに、サッカーを嘗めんなよ、と教えてくれる一撃だった。


それでも尚、優勝。神様、鳥栖様、高地様(44分に2得点の逆転男)?
佐賀の地で、今季ファールの多いセレッソが退場二人で自滅したのに比べ、フェアプレー賞確実なベガルタのプレースタイルが、気まぐれな勝利の女神を振り返えらせたと思いたい。シーズンを通してなら文句なしの成績での優勝である。

試合後、今季のMVPの梁がかがげた、小さな銀色の優勝プレート。
ようやく主将にも笑顔が見られたが、少し控えめだ。

2003年のJ1降格後に入団し、それでもすぐにまた、J1でプレーできると思った22歳の主将も、今や28歳。その他の2004年入団組、関口、中原、菅井にとっても6年の月日は、けっして短い月日ではなかったはずだ。良かったね。おめでとう。来年もがんばろう。

本来は、自分も大いに喜びを爆発させたいところだが、ようやくスタートラインに立ったという安堵感という感じが正直なところ。それほどにこの間、悲しいことがありすぎた。今度はしっかりと、J1で戦い続けられるようになりたい。


さて、試合。小春日和が続いたいた仙台も、今日は朝から曇りで薄暗い。気温は10度を下回っている。陽がささないと、しんしんと冷えてくるユアスタ仙台。それでも、ベガチアはノースリーブの夏スタイルで、気合。スタンドは黄色のチアカードと青の人文字。18,835人超とほぼ満員。愛媛サポも20人くらい来ているか。

前半は、全員引いて5バック気味の愛媛に対し、ベガルタが攻め立てる。ソアレス、富田、関口らが相手ボールにプレスして、ボールを奪い、再三チャンスを作る。
開始早々からソアレス、平瀬がシュートするもヒットせず枠外。愛媛のカウンターはブロックで跳ね返す。5分、梁から裏のソアレスへのスルーパス、もう一歩。8分にはコーナー2本連続のチャンス、守られ、カウンター受けるが、クリア。13分富田のセンタリングがコーナーに。エリゼウがフリーで飛び込んで、タイミングのいいヘッドだったが、バーの上。

15分、関口の中央からのスルーパスに梁が裏取るが、オフサイド。16分には、関口のミドルシュート、枠外。ベガルタはここまでシュートを数が多く打っているのだが、人数が多い愛媛の守りのせいなのか、枠外が多い。それとセンタリングで低いボールが多く、弾き返される。最後の試合のプレッシャーがあるのか?17分、ボールを持っても、なかなか侵入できない愛媛が、ロングシュート、枠外。20分、逆に富田がいい位置へのセンタリング、しかし、キーパーが抑える。

22分、愛媛がベガルタ右コーナー付近でフリーキック。こぼれ球が横に流れて危なかったが、クリア。23分、中央からソアレスが、DFを引き摺りながらの強引シュート、コーナーをゲット。25分にもソアレスがDFをプレスして、愛媛エリア左横でのフリーキックをゲット。コーナーに。この左コーナーから梁がショートコーナーで出し、エリア角の富田のセンタリング、飛び込んだエリゼウのどんしゃヘッド、決まったか?ポストに嫌われる。決定的。

さらに富田が守備でもヘッドで2発の粘り。プレーに自信が溢れている。26分、ソアレスが相手ボールを奪って、ドリブルで突進、シュートも、ヒットせず。ソアレスにも力みがあるか。30分には、ボールを回し、中央にいた朴がノーステップのシュート、強烈だったが、バーの上。愛媛もカウンターに出るものの、出し所なく、イージーなパスミスが出る。しかし、33分、中央から裏に抜けられて、エリア内侵入を許すが、シュートは枠外。

35分、平瀬が中央で反転シュート、ヒットせず、キーパー。37分、スローインの連続から、敵陣でボールを回すが、シュートが打てない。39分、エリア右奥30mのフリーキックをゲット。きまらず。逆に40分、中央から35mのロングシュートを愛媛に打たれる。これがシュート回転で枠に向かうが、わずかにバーの上。43分、ベガルタが相手エリア付近でボールを回すが、なかなか打てない。最後は、右サイドにいた、関口がヘッドで飛び込むが枠外。再三セットプレーなどで、攻め立てるが、枠内シュートが少ない攻撃で、スコアレスで前半終了。

ハーフタイム、セレッソが鳥栖に1点リードの報。これは勝ち点3を取らないといけない。


後半。
愛媛はジョジマールを入れて、前での起点を作ってくる。3分、中央にパスを通されるが、エリゼウがなんとかクリア。5分、ゴール中央30mのフリーキックのチャンス。しかし、壁。6分、富田が体を張りながらのヘッドでボールをつなぐ。今日の富田は飛んでます。そのボールを回してコーナーをゲット。ここでニアに突進した千葉とジョジが交錯、千葉顔面を押さえて、すぐに立ち上がれない。ピッチ外へ。その後、エリゼウの縦のフィードに、ソアレスがうまく体をいれて、スルー。前方の梁がフリーでパスを受ける。その後、エリア内に入ったソアレスが、うしろからユニを引っ張られ倒されるが、ノーファールの判定。

直後、今度は中央からのドリブルにソアレスひっかけられ、今度はフリーキックをゲット。正面30mだったが、キックは壁。16分、平瀬に代わり中原はいる。そして、20分、ソアレスが粘ってコーナーをゲット。この梁の右コーナーキックに、エリゼウがふわっとしたジャンプから、ヘッドで突き刺し、先制!ようやく得点。これでベガルタペースになったかと思われた。しかし、追加点なのか、いなしていくのかが、曖昧になってくる。21分、愛媛にコーナーを与える。そのカウンターでベガルタがチャンス、関口がフリーでシュートチャンスも、ダイレクトではなく、トラップしてからのシュートを選択、決まらない。

23分、頭部打撲していた千葉を下げ、永井が入る。梁がボランチに下がり永井-富田-梁の3ボランチ。前はソアレス、中原、関口で4-3-3か。28分、左の朴が浅い位置からのセンタリング、ソアレス、背後からのボールに体を倒しながら、バイシクル気味のボレーシュート、枠外。決まればかっこよかったが。さらに、カウンターから梁がドリブルで抜け出て、最後はソアレスのシュート、ヒットせず弱い。そこへ関口がなだれこんで、シュートもこれもヒットせず。コーナーをゲット。決まらず。31分、梁のキープからクロス。関口がシュートもバーの上。

35分には、富田のラストパスに、ソアレスがシュートもキーパー。なかなか追加点が取れず、回して守ろうとする動き。千葉のいない中盤を相手がついてくる。37分、朴のバックパスを取られ、カウンターを受ける。裏を抜かれて、フリーで中央からシュートされるが、林が反応。こぼれも自ら追いかけて、クリア。これは危なかった。40分、ソアレスに代わり中島入る。43分、カウンター、中島が追いついてコーナーをゲット。決まらず。

そしてロスタイムは3分間。キープが中途半端なベガルタは、ボールをカットされ、逆にカウンターを受ける。サイドに展開されると、なぜかスイミングキャップをかぶっているジョジマールにヘッドを捻られ、バウンドしながらゴールされる。最後の最後で失点。ひさしぶりの失点。時間がない。引きわけでは優勝のチャンスは無いのではないか。慌てて攻めようとするが、愛媛にうまくかわされ、ファールでプレーが止まる。

するとそのまま試合終了。ドロー。この瞬間、ベガルタのタイトルは消えた・・・

と思われたが、なぜかメインスタンドの方が立ち上がって喜んでいる。もしや?セレッソもドローか?それなら優勝あり。皆が携帯にかじりついて、全くアクセスできない。すると場内アナウンスで、セレッソ敗れるの報。何があったのか。とにかくベガルタのJ2優勝が決まった。


シュート数:23-10、CK:12-3、FK:13-12 得点:エリゼウ  (愛媛)ジョジマール 警告:なし 主審:家本政明



そして早速、J2優勝のプレートが早速梁に渡され、高々とかがげる梁。鳥栖と2枚用意してあったんだろうね。場内歓声が渦巻く。なんだか肩透かしのようだが、とにかく優勝で昇格だ。監督の胴上げ、重くてあまり上がらない。

そしてセレモニー。社長、仙台市長、梁選手、J2優勝監督の手倉森誠氏の笑いを取る挨拶、今日はいいでしょう。J2と天皇杯2冠を狙うそうです。いいでしょう。
まず、11月月間MVPは富田選手。初か。年間MVPは当然、梁。梁ダンス、愛媛サポもやってます。ありがとう。選手が場内一周。シャンゼリゼがあって、オーラがあって。冷たい雨が降っているのに気が付かなかった。今日は嬉し涙雨。この日のために。

すると、ブラジル人選手3人がセンターサークル付近で国旗を囲んで、ひざまずく。神に感謝の祈りを捧げているのか?

自分も、選手、監督、スタッフ、スポンサーさん、ボランティア、仙台市民、宮城県民、サポーター、ベガルタ仙台に関わる全ての人に感謝したい。

みんなで次のステップに行きましょう。