27節対富山3-1、開始早々で先制するも、あたふた勝利

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2009年7月12日(日) 18:00 ベガルタ仙台3-1カターレ富山 ユアスタ仙台



中島  中原

梁     関口
(田中)         
千葉 永井    
       
田村 渡辺 エリゼウ 菅井
(斉藤)       (一柳)        

サブは、桜井、一柳、富田、斉藤、田中。富山は石田、永富の2トップ。

小雨から次第に雨が強くなるピッチ。水曜から少し増えて13,569人。動かなければ涼しいが、ピッチ上は蒸したことだろう。富山のサポーターも30人ほど。いらはい。梁のダンスの時は、ベガルタ側のスタンドを笑顔で眺めていた。

試合は第1クール同様、開始1分で先制。3-1の勝利ながら、冷や汗もののプレーも連発で、中喜び。

後半2点リードした後、富山の粘り強い攻撃と、ベガルタが自陣での危険なバックパス、足を攣る選手などが出て、残りの時間はあたふたとした守備的な展開。両サイドから再三揺さぶられ、相手のシュートミスや際どいオフサイドに救われる。しかし、なんとか逃げ切り、勝ち点3を4試合ぶりに得た。

勝ったので、それでよしと済ませることもできるのかもしれないが、怪我人の強行出場での勝利。また、FW陣とボランチの選手のパフォーマンスが良くないので、鳥栖、湘南、甲府と続く来週の戦いに向けて、心配になる試合だった。ま、今季ユタスタ初勝利には違いない。次につなげたい。

報道では、関口は腰痛、菅井は脛痛で出場も危ぶまれたが、共にスタメン出場。得点に絡んだ。ただ、関口はインタビューによると、かなり厳しい状況の模様。途中交代した梁は、試合後の挨拶では普通に歩いていた。

前半

開始早々1分、関口がためて、追い越す菅井にパス、ライン際までえぐった菅井のクロスを、中央でフリーの梁が、腹トラップ一発で足元に落とし、ダイレクトの右足で先制弾!久しぶりの先手、流れからの得点で、今日はベガルタのリズムでの試合と思われたが・・・
その後は、雨のせいなのか、互いにパスカットの応酬。5分ころまでは、富山の勢いに押される。7分、相手エリア付近のこぼれ球を菅井から梁とつなぎ、梁のダイレクトのシュート、DFに当たり、コーナーゲット。中原がいるだけに期待したが、中原には合わず。

その後は、次第にパスをつなぐ富山に押され始め、ベガルタのカウンターの決定機は決められず。12分、富山に速い球回しから、両サイドを揺さぶられ、最後シュートまで持っていかれるが、枠外。15分、中央に切れ込んで、中原がロングシュート、枠外。さらに、カウンターから梁、中島から関口へ。関口侵入も、DF。その後、今度は相手のパスミスをカットした関口が持ち込み、こぼれを中原がシュートもブロックされる。17分にも、相手のパスミスを中島がさらい、ドリブルから最後は中央フリーの中原へ。シュートは枠外。

20分、関口のクロスがDFに当たりコーナーゲット。今日の関口、腰痛のせいか、センタリングの精度はいまいち。しかし相変わらずの運動量には驚く。コーナーのこぼれ球で、今度はフリーキックをゲット。相手エリア左奥30m。こぼれ球を梁がミドルシュート、キーパーが弾き、詰めた中島が流し込むだけだったがは、キーパーの足に当ててしまう。決定的。しかし、コーナーをゲット。これは決まらず。
この時間帯、千葉が出足良くプレスをかけて、相手ボールを奪いに行く積極姿勢。田村も今日は思い切りよく突っ込んで相手ボールを奪いにいく。これに慌てる富山。ただ、前に出た後の戻りが遅いと、たちまちピンチになる。

26分、相手ゴール前でボール回し、最後は田村がミドルシュート、枠外。さらに関口がカウンターで、ドリブル前進、梁とのワンツーでチャンスを作るが、最後梁に合わず。30分、コーナーのチャンス。なかなか中原にヒットしない。32分、田村のパスに関口が抜け出て、クロス、最後は梁が中に切れ込んでのミドルシュート、バーに当たる。惜しい。チャンスを逃すとピンチ。35分、千葉が相手陣内でパスを逡巡していると、つっかけられボールを失う。富山のカウンターは3人が勢いに乗って攻め、数的優位を作られ、広大が空振りすると、あっさり同点弾を決められる。

37分、後ろからのロングボールに、DFと競争の中島が競り勝ち、自分に行くかと思われたが、並走の中原にパス。中原DFに詰められ、左足で回しこむようなシュート、枠外。その後は一進一退となり、結局1-1で前半終了。

後半。
足の状態を見てか、菅井に代わり一柳が入り、右サイドバックへ。一柳、体の開き方が自陣側の半身が多く、素早い前方へのフィードができ難いのが気になるが、比較的落ち着いた動き。4分、永井がパスミス、左サイドをつかれるが、富山がラストパスをミス。組み立ては速いが、パスの精度がいまいちで助かる。5分左コーナーのチャンス、広大のヘッドをクリアされ、今後は右コーナー。

6分、一柳が、このコーナーキックのチャンスに、ダインビングヘッドを決め、勝ち越し。ほとんど地面すれすれの低いボールに飛びこんだ。一柳今季2ゴール目。うれしかったのか珍しくガッツポーズ連発。これでようやく落ち着いたベガルタが、相手のカウンターを粘り強く防ぐ。11分、ベガルタのカウンター、一柳から梁、関口とつなぎ、最後は関口のシュート、バーの上。16分は富山のカウンター、シュートはバーの上。

しかし富山が疲れからか集中切れ。18分に、左サイド梁のクロスを相手DFが絶妙の胸アシストでエリア内中央にフリーでいた千葉にプレゼントパス。これを直樹が、左足で落ち着いて決め3点目。ごっつあんゴールながら前半のミスを帳消し、これで勝利を決定づけた、かに、見えた。

20分、富山のバックパスミスでコーナーゲット。このこぼれを前線に残っていたエリゼウが足であわせるが、こぼれ、関口がDFにぶつけて再びコーナーゲット。しかし、追加点はならず。25分、富山の強烈なミドルシュート、エリゼウ、頭でクリア。富山のコーナー。こぼれ球をヒールでつなぎ、最後はファーサイドにスラディングで詰められ、ゴールネットが揺れるが、オフサイドで助かる。ややボールウォッチャーになった時間。28分、足が攣り始めていた田村に代わり、斉藤が入る。

ここで、スクランブル布陣。千葉がセンタバックに下がって、3バックというより、広大が左サイド、直樹、エリゼウ、一柳の4バックに見えた。この当たりから両チームとも疲れがピークか。ベガルタは相手ボールを良くカットするのだが、そのあとマイボールをキープできず、シュートまで行けずに、相手の反撃を食う。38分、富山がボール回して、最後シュートするも、バーの上。39分、当初足が攣り始めた中原に代え投入予定の田中、梁のバツ印で、急遽梁に代わって入る。

43分、相手陣内でのスローイン。斉藤から中央でフリーの関口へ。左足のシュートはふかす。さらにカウンターから中島がドリブル突破。DFがひとりいたせいなのか、中原へパス。中原が左足でシュートも、バーの上。ロスタイムは4分間。関口のパスミスをカットされ、ゴール前で回されるが、ラストパスをミスってくれて助かる。最後は富山のコーナーも守って、そのまま試合終了。4試合ぶりの勝利。


前二人のところで、ボールが納まらず、タメが作れなかった。また後半になると、千葉、永井の運動量が落ち始め、プレゼントパス、危険なバックパスも出たりして、ひやひやした。今日の場合、怪我人もあって、交代枠が限られていたが、やはりボランチに若い戦力を加えたいところ。

来週の対鳥栖、湘南、甲府と続く上位対決ウィークを乗り切るには、今日の駒だけではキープ力、スピードで厳しい。サーレスのベンチ入りや朴、ソアレスの早い復帰が望まれるところ。

珍事。後半、梁のキャプテンマークが落ちた。それを遠めから拾いにいったのは、なんと主審。気遣いはいいのだが、プレーオンのままで、ボールが動いているところに背を向けて、一人走っていた。その間に重大なファールでもあったら、完全に見落としになる。やばいよ~。


シュート数:16-6、CK:8-2、FK:20-12 得点:梁 勇基、一柳夢吾、千葉直樹 (富山)朝日  警告:ベガルタなし (相手)石田  (主審)井上 知大