11節対水戸2-1、終盤ばたつくも勝ち切る。関口先制、一柳初得点

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2009年4月29日(水・祝) 13:00 ベガルタ仙台2-1水戸ホーリーホック 宮城スタジアム



平瀬  中島
(田中)       
梁     関口

斉藤  永井     
     (千葉)     
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
(一柳)                      

サブは、萩原、一柳、千葉、田中、マルセロソアレス。水戸は、荒田、高崎の2トップに村松先発。

初夏を思わせる強い日差しの宮城スタジアム。今日もちと寂しい11,261人。
前半、組織だったプレスと守りの連携で、荒田他水戸の攻撃陣をほぼ完璧に封じ込め、優位に試合を進めるベガルタ。攻撃では朴、平瀬、菅井に梁、関口が絡み、次々にチャンスを作る。しかし、決定機は逃す。

それでも前半ロスタイム、相手のバックパスミスを梁が、右サイドフリーの関口に出すと、関口が右45度から、ダイレクトシュートで豪快にゴール左下隅に決め、先制。

後半、水戸は吉原を入れて3トップ。すると、疲れが見える朴の左サイドを水戸がついてくる。ベガルタもカウンターで梁、関口らが侵入していくが、平瀬や中島のシュートは決まらず。
水戸のロングボールやサイド攻撃で次第に押し込まれていくが、25分、ベガルタは朴に代え一柳を投入。すると35分、コーナーキックのチャンスで、中央フリーで待っていた一柳が頭で決め、貴重な2点目をゲット。

しかし、これで気が緩んだのか、疲れなのか、その後、ベガルタの守備が雑になり、クリアミスやこぼれ球を次々奪われて、ピンチを作ってバタバタの展開に。40分、ついに右からのロングボールに、長身高崎をフリーとしてしまい、頭で押し込まれ2-1。3試合ぶりに失点。
しかし、失点後は再び、落ち着いたプレスで時間を使う守備ができるようになり、なんとか逃げ切って4連勝。課題もあるがこの勝ち点3は、大きい。

前半。
開始早々、朴から平瀬、平瀬がサイドに流れて、中央で待つ朴にセンタリングも精度欠く。2分、水戸がサイドをついてくるが、中央エリゼウクリア。5分、水戸がベガルタのクリアミスをついて、いきなりのミドルシュート、枠内、林触ってコーナー。前半唯一の危ないシーン。
その後は互いにパスミスが多い展開。中2日のせいなのか、ベガルタのロングボールも精度を欠く。7分、菅井上がってクロス、中央で平瀬がこぼすものの、左から朴が再び上げて、コーナー、ゲット。このコーナーでのこぼれを、中央から関口がミドルシュート、枠外。

10分、相手ゴール35mのフリーキックから、平瀬が頭で落として、中島へ。もう一歩。15分、今度は中島のクロスに平瀬、もう一歩。ここまで、守備では荒田を封じ込める。攻撃での動きにキレなく、守備でのプレスでいやらしさを発揮する荒田。ベガルタ優位の展開も、時折相手のプレスで、慌てたパスになる。
15分、斉藤の攻撃参加。中島とのワンツーから、中央に切れ込んでのシュート、グラウンダーで枠内も、キーパー正面。16分、カウンターで水戸のコーナー。ベガルタエリア内で大和田ファールでイエロー。この時間あたりから、朴がサイドを上がらず、アリークロスを何本が入れるが、その先がなかなかつながらない。

20分、ベガルタがあざやかにボールをつないで、菅井のパスに、梁が中央からドリブルで仕掛け、シュート、しかしDF。朴のロングスロー。緩いコーナーキック並み。ベガルタの攻撃のエンジンがかかってくる。21分、その朴が、左サイドをゴールライン際までえぐり、巻いたクロス、平瀬のバイシクルは空振りも、その外の中島がフリーでヘッド、枠外。惜しい。25分、梁から永井へスルーパス通る、こぼれるがエリア内フリー平瀬の前にころがり、絶好のチャンス。ダイレクトで打つも、当たりそこね。

26分、ドリブルの中島が倒され、水戸ゴールやや25mのフリーキックのチャンス。前節の梁の2発が思い出されるが・・・カーブをかけたシュートはわずかにゴール左。直後、エリゼウが裏取られかかるが、オフサイド。ここまで、水戸のサイド攻撃は、永井や斉藤がカバーに入って封じる。また、朴がボール際に強いところ見せて、再三相手ボールをカット。28分には、カウンターから、梁、中島と流れるようなパス、しかしシュートまではいけない。30分にも、カウンターから関口が縦に抜け、追走する中島へ。ドリブルで中島が仕掛け、コーナーゲット。さらに、平瀬がためて、ライン際の関口へ、えぐってのクロス、キーパー。

37分。珍事。水戸DFがゴール前で滑り、ボールは平瀬の前に。ゆうゆう、どフリーで決めるはずが、キーパーと間合いを計っているうちに、うしろからDFされ、ボールを失う。ごっつあんゴールは幻に。38分、水戸がカウンター、久々にミドルシュートも枠外。40分、平瀬がサイドに流れ、放り込み、中島のシュートはコーナーへ。このコーナーキックのボールが、キーパーを超えてエリア内にこぼれ、またも至近距離フリーの平瀬の前に。低いボールに頭で合わせたが、ボールはポストに当たって、外へ。今日の平瀬はツキがない。

43分にも、梁から関口、えぐってクロス。キーパー。44分、ベガルタ陣内のこぼれ球を拾われ、ミドルシュート打たれるが、DFに当たって水戸のコーナー。守る。ロスタイム。またも水戸DFの珍事。バックパスをミスって、梁がフリーでボールを受けると、右サイドでフリーになっていた関口へエンジェルパス。関口45度からダイレクトで豪快に蹴りこんで、ボールは左ポストに当たってゴール・イン。いい時間での先制。そのまま1点リードで前半終了。

後半。
水戸は吉原を入れ3トップ。疲れもあったか、ベガルタが守勢にまわる。開始早々、こぼれ球を水戸に拾われ、荒田がドリブルで抜け出すが、ほかの選手のファールで助かる。その後5分までは互いに蹴りあい。5分、裏を取られ水戸にコーナーを献上。これは林が直接キャッチ。ベガルタも平瀬、梁、関口とワイドに展開。しかしシュートまではいけず。7分、相手ボールを奪って梁のクロス、コーナーへ。このキックはキーパー直。11分、相手陣内のスローインから、右サイドフリーの平瀬がシュート、はじかれるが、相手DFの見事なオウンゴール!か?オフサイドでノーゴール。

15分、ベガルタ左サイドでボールを奪われ、ピンチ。16分、永井から斉藤、関口とつなぎ、クロスに中島、もう一歩。16分、永井に代わり千葉はいる。しかし、今日はもうひとつ流れに乗れず。17分にも左サイドをえぐられ、エリゼウがなんとかクリア。20分,ベガルタも、関口のパスに梁がサイドに流れて、ドリブルで侵入、倒されるがノーファール。22分、ベガルタが攻めながらバックパス、広大もたついているとボールを奪われ、攻め込まれる。23分、菅井の縦のスルーパスに、梁が走りこんでクロス、中央中島フリーでシュートも、DFに当てる。決定的。コーナーへ。決まらず。

25分、カウンター、ベガルタ攻め込み、35mのフリーキック得るが、つながらず。ここで、朴に代わり一柳入る。26分、ベガルタがカウンター、梁が、キーパーの位置を見て、ハーフライン付近からのループロングシュート、枠外。27分、関口が相手ボールをカット、平瀬裏取るが、オフサイド。直後、荒田にドリブルで抜けられそうになるが、エリア内で広大クリア。水戸のコーナー。しのぐ。34分、ベガルタが左サイドライン付近35mのフリーキックを得る。このボールに、平瀬が右から狙いすましたシュート、枠内捉えるがキーパー触ってコーナー。

35分、この左コーナーに、ニアに入った中島が頭ですらし、その早いボールに、中央でフリーとなっていた一柳が頭で叩き込んで、貴重な2点目。一柳の初得点。しかし、この得点で気が緩んだのか、疲れがきたのか、その後のベガルタの守りが雑になってくる。
直後には、こぼれ球を中央で奪われ、荒田にシュートを許すが、こちらもヒットせず助かる。その後の水戸のコーナー、林が飛び出すが、触れず、あわや。36分、平瀬に代わり田中入る。しかし、ボールが落ち着かず、梁、そしてダイナモ関口が、オールコート・ディフェンスで、なんとかピンチをしのぐ。

38分、千葉にイエロー。そして40分、水戸が左サイド奥から金澤のアーリークロス、ここで長身高崎をフリーとしてしまい、ファーサイドから悠々ヘッドで決められる。2-1。空は晴れているが、俄かに雲行きが怪しくなるスタジアム。しかし、3試合ぶりの失点で緩んでいた守備が次第に戻ってくる。41分、水戸が35mのフリーキック。しかしボールは流れる。お互いに疲れ。44分、中央でエリゼウにイエロー。このフリーキックから、水戸にこぼれ球を回され、中央からフリーでダイレクトシュートを打たれるが、枠外。決定的。ロスタイムは3分間。

2分目。田中が相手ボールにしつこくチャージ、コーナーをゲット。相手の焦りもあり、時間を使うプレーが使えるようになったベガルタが、そのまま逃げ切った。


前半の完璧な流れ、相手のミスをついての関口の得点は利いたと思う。朴の、期待を抱かせるポテンシャルも垣間見た。あとは、本当にスタミナをなんとかしてほしい。
ただ、後半失点するまでの時間は、珍しく、林のお手玉やDF陣がばたばたした。疲労もあるのだろうが、いってこいのクリアは危険だ。荒田もばててキレがいまいちなので助かったが。。。しかし、一柳にも待望の得点が生まれ、次につながる勝利でもある。
尚、この試合で千葉直樹がJ2300試合出場を果たした。

シュート数:11-8、CK:8-6、FK:15-19  得点:関口訓充、一柳夢吾 警告:千葉、エリゼウ (相手)大和田、保崎  主審:山内宏志