ベガルタ・マヴォイ

2009年3月8日（日）　14：00　ベガルタ仙台1-0コンサドーレ札幌　札幌ドーム

サブは桜井、富田、永井、田中、ソアレス。札幌はキリノ、石井がFW登録、ダニルソン、クライトン、趙と岡本が出場。藤田はベンチスタート。

本日はNHKでの観戦。開幕とあって21000人を呑み込んだ札幌ドーム。ベガサポもかなり来ているが完全アウエー。

試合は、動きの重いベガルタ。フォローアップが遅れ、札幌の前からプレスにタメが作れず、なかなか攻撃の形を作れない。ほとんどの時間を相手にボールキープされる。しかし、セットプレーの攻撃ではエリゼウが効く。相手の守備の乱れをついて、再三決定機作り、後半菅井が押し込んだ。守備では中央でエリゼウらが相手のフリーを許さず、林の攻守もあって、相手の猛攻を抑えて完封。

前半。
立ち上がりから、札幌の出足のよいプレスから、クライトンで収めて、サイドに流れる攻撃に苦しむ。
札幌はキリノのワントップの下に、岡本、クライトン、石井を並べ、ダニルソンとレフティー上里をWボランチにした4-2-3-1で、ベガルタのサイド攻撃を封じ、前線から囲んでボールを奪い、早い展開で攻めようという意図が見てとれた。

開始1分、クライトンからの札幌のカウンター、石井に侵入され頭で合わせられるが、サイドネット。クライトンにボールを集め、ボールを支配する札幌。最初から緊迫ムード。ベガルタも平瀬がロングシュート、はずれる。3分にも速攻で石井にシュートを打たれ、さらにクライトンのヘッドと、攻められるが枠外。5分までは完全に札幌ペース。 クライトンにキープされて、展開される。ベガルタはロングボールを蹴り返して、しのぐの展開。

6分、ようやく関口が裏を狙うが、ドリブルできず。だが、この辺からベガルタも札幌の攻撃に慣れ、押し返せるようになる。ただ、集散は相手が早く、ラストパスまではつながらない。12分、ようやく相手エリア中央でボールをつなぐが、シュート打てず。15分、ベガルタがカウンターから中央の梁、さらに関口とつなぐがラストパスが通らない。惜しい。

17分、逆に札幌のカウンターからロングシュート、林の正面。18分、ベガルタが細かくつなぐが、シュート打てず。次第に一進一退へ。そして20分、中島が相手のミスをついて、自分でエリア左に持ち込み、キーパーと1対1、しかし角度無く、シュートは弾かれる。コーナーはゲット。

21分、この左コーナーで相手キーパーが飛び出し、フリーだった斉藤が頭でどんぴしゃ、入ったか！しかし、シュートは惜しくもポスト。決定的。少し仰け反り気味だった。さらにこぼれをエリゼウをロングシュートするが決まらず。この後、クライトンにカウンターで抜かれて、フリーにしてしまうピンチ。しかし、自分でコケてくれて助かる。

この後はベガルタも攻め込む。28分、ダニルソンのロングシュートを林が受けたあと、梁のスルーパスに中島、もう一歩。32分、田村がようやく攻撃参加。しかし相手の戻りも早く、クロスは上げられない。33分、斉藤のミドルシュート、キーパー。38分、田村が額を蹴られて外に出るが、戻る。39分、ベガルタがコーナーのチャンス、エリゼウが競り勝つが、ヘッドは枠外。

41分、逆に札幌のコーナー。さらにサイドからクロスを入れられ、守勢に。43分、菅井もようやく攻撃参加、しかし、シュートは打てない。前半終了間際にも、札幌にフリー気味でシュートを許すが、林が止める。前半は、シュートチャンスとしては同じくらいだが、ボールを長く持たれ、辛抱の時間が続いた。スコアレスで終了。

後半。
前半飛ばした札幌の裏を取れるか？開始3分、ベガルタゴール前で回され、シュートまで持っていかれるが、林が止める。4分、田村のミドルシュート、枠外。7分、相手のパスをカット、中島がひとりで侵入するが、キーパーに出られる。その後は、札幌に裏を取られるピンチが続くが、林がエリア外に出て、ヘッドでクリアするなど、なんとかしのぐ。

15分、今日はあまりタメを作れなかった平瀬に代えソアレスを入れる。すると早速ソアレスがサイドに張って、中央の中島へパス。中島がDFの股下を狙うが、シュートは枠外。19分、逆に岡本に侵入され、シュートを打たれるが、枠外。ここまでエリゼウ、渡辺のコンビは、なんとか体を寄せて、どフリーだけにはさせていない。そして、21分、相手エリア左隅でフリーキックのチャンス。梁のキックを、中央でエリゼウが頭ですらし、と思ったらソアレスのアシスト？、ファーの菅井が裏に詰めて、ダイレクトに右足で押し込んでのゴール！貴重なアウエーでの先制点。

しかし、その後は、札幌も反撃。再三サイドから放り込まれるが、人数をかけて守る。22分、札幌のフリーキックから、キリノに中央に飛び込まれるが、林が好セーブ。危ない。さらに攻め込まれてコーナーの連続。セカンドボールを拾われてしまって、カウンターに中々持ち込めない。エリア近くからのフリーキックからのシュート、ゴール前で回されてからのシュートと、防戦一方になるが、相手のシュートミスと林の好セーブでしのぎ、次第に相手の攻撃にも焦りが出てくる。

30分、千葉がパスカットされ、裏を取られるが、なんとかエリゼウがクリア。札幌のコーナー。ここで、エリゼウと林が交錯。エリゼウが外に出されたところで、相手のコーナー。これはまずい。枠内にシュートを打たれるが、これも林がセーブ。ピンチをしのぐ。札幌が3-5-2にシステム変更、対応が後手になる、防戦一方、相手のコーナーの連続となっているところで、37分中島に代え永井が入る。ソアレスのワントップ。

しかし、疲れの見えるベガルタのサイドを、次々とえぐってくる札幌。ベガルタはシュートのところで、なんとか寄せるが、反撃時に中央での奪い合いでは勝てず、マイボールをなかなかつなげない。42分、自分でバツを出した千葉に代わり富田入る。ここで、ベガルタがカウンター、ようやくソアレスにつながり、DFをかわし切らずにシュートも、キーパーに弾かれる。ソアレス、今日のところは暖まっていない感じ。

その後は主に関口が時間使い。相手にあててコーナーを取るなどする。しかし、ロスタイムは5分もあった。ロスタイムに入っても、札幌にコーナーや放り込みで攻められるが、ベガルタもがっちり戻ってスペースを消し、スピードアップは許さない。札幌も焦りからか若さゆえか決定力を欠く。ロスタイム4分目、スローインからスルーされて、中央であわやのシュートを打たれるが、これも林が反応、完封で初戦を飾った。


守備的に勝ち点3を取るということだったので、守備の面で結果はついてきたのだろうが、個々の選手の動きが重いのが気になる。
そんな中でエリゼウは、攻守ともに頼りになる存在。林も調子を維持している。FW、MF陣は相手の早いプレスに苦しんだということもあるのだろうが、プレーのスピードが遅い。お疲れさんなんだが、このあたりは修正が必要だろう。次節、岡山戦も楽ではない。

（追記）報道では、得点後、菅井がサポ前のスタンド下の側溝に落ちて頭を打ったとか。大事に至らなかったのでよかったが、プレー以外の怪我で出られなくなるのもつまらないので、選手は適度にはしゃぐように。気持ちは分かるけどね。


シュート数：10-13、CK：4-10、FK：21-18　　得点：菅井直樹　　（警告）ベガルタなし　（相手）ダニルソン、宮澤　（主審）田辺宏司