37節対湘南2-1、劇勝!梁先制、菅井ロスタイムねじ込みヘッド

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2008年 9月 23日(火・祝)17:00 ベガルタ仙台2-1湘南ベルマーレ 平塚



平瀬 ナジソン
(中原)(永井)
梁    関口
  
斉藤  千葉
(佐藤)   
田村 岡山 木谷 菅井

サブは、萩原、富田、永井、佐藤、中原。湘南は、ツゥット、斉藤が怪我、ジャーンが出場停止。アジエル、リンコンも怪我でいないと、やりくりが大変だが、18歳の逸材菊池を投入、16得点の石原、曲者加藤は健在だ。

11000人の平塚。ワンブロック丸々ベガルタサポで埋まっている。1500人は集結したのだろうか。中2日、気温は27度はきついだろうが、ピッチは大変きれい。

試合開始からプレスをかけて、ボールを支配する湘南。ベガルタは押されてラインが下がり、中盤も下がっているので、セカンドボールがなかなか拾えず、カウンターも間延びして、ロングボールをただ蹴るような展開。3分、スローインから湘南鈴木がロングシュート、枠外。4分、湘南菊池が中央に切れ込んでのミドルシュート、枠外。5分、ベガルタようやく反撃、菅井が相手ボールを出足良くカット、そのまま上がってクロスも、精度はいまいち。さらに、関口も相手ボールをカットしてそのままクロスまで持ち込むが、ファーサイドには人がいない。

7分、またも菊池に中央から枠内シュート打たれるが、林が反応。その後もフリーキックで攻められ、林がハンブルしてコーナーへ。しかし、ジャーンのいない湘南に高さはなく、守る。ただ次第に湘南のペースに。11分、それまで、まったくシュートがなかったベガルタ。中央から斉藤がミドルシュート、枠外。しかし、その後も、ベガルタの右サイドを盛んにつかれて、クロスを放り込まれる。ただ、石原は押さえ込む。14分、ベガルタエリア前で回され、ミドルシュート打たれる。湘南のコーナー。

19分、林のゴールキックから平瀬が落とし、梁がサイドに走りこんで、クロス、中央ナジソンのヘッド、クリアされるが、ようやく展開が出てきた。さらに20分、ベガルタがボールを細かくつなぎ、最後は平瀬が右サイドに流れてクロス、ゴール前に飛び込んだ斉藤のヘッド、枠外。惜しい。しかし、直後、湘南のカウンターから、一気にフリーでシュート打たれるが、林の正面。今度はベガルタが、中央の梁から左サイドを走りこんだ関口へ。フリーだったが、ここはクロスを上げる。しかし中央、合わず。

26分、湘南のDFとキーパーの呼吸が合わず、バックパスがラインを出そうになるところ、キーパーが飛び出すが、それを平瀬が追い込んで、角度無いながら、がら空きのゴールへ、左足シュート。しかし、ころころところがったボールは、ゴールを超えてライン際をころがる。足の痛いナジソンも踏み出せず。

その後は、またベガルタが押し込まれる。プレスされるので、ボールをつなげず、ロングボールで返す時間が続く。32分、ベガルタゴールやや右30mで湘南のフリーキック。キッカーは加藤。右足から放たれたボールは、林も追いつけない場所に吸い込まれそうになるが、バーに弾かれる。危ない。
36分、久々、ナジソンから平瀬へスルーパスが通り、シュートもオフサイド。37分、石原に一人で持ち込まれ、エリア内侵入されるが石原がファール。

39分、ナジソンから梁へパスがつながり、クロスを上げるも、大外に人がいない。この時間帯、菅井は加藤らの対応に追われている。なかなかシュートまでいけない時間が続き、前半も終了間際、ベガルタ自陣からロングボールを関口が受け、ゴール中央やや左で、一瞬フリーになっていた梁へ簡単に出す。梁が、ワントラップから鋭く右足を振り抜くと、これがゴール隅に決まって先制!梁の2試合連続弾。J2決定力NO.1のMF、梁の気持ちいい先制弾。押し込まれて耐える時間がほとんどの前半を、リードして終えられた。


後半。
開始早々、湘南がロングシュート。さらにベガルタ右サイドをえぐられ、折り返しに、中央フリーであわせられるが、シュートはバーの上。湘南にも焦り。3分にも放りこみから簡単にフリーを許し、シュートを打たれるも枠外。苦しい時間が続く。しかしベガルタも、5分、湘南のコーナーキック、こぼれをつないで、梁へのスルーパスが通り、ミドルシュートも、枠外。7分、ベガルタがフリーキック、コーナーと攻め、コーナーからナジソンがヘッドを当てるも、枠外。9分には、菅井がエリア内に侵入、ナジソンへのパスは強すぎて、跳ね返り、菅井当てるもシュートは枠外。

14分、湘南に侵入されるがカット、カウンターにつなげて梁から関口へ、クロスを上げて中央平瀬が頭で狙うが、枠外。16分、コーナーから岡山のヘッド、こぼれをつないで田村がロングシュート狙うが枠外。さらに、中央でナジソンが左足の巻くシュートで狙うが、枠外。チャンスでなかなか決まらず、じりじりとした展開も、ベガルタペースへ。18分、入ったばかりの湘南阿部にひとりかわされて、シュートまで打たれるが、枠外。20分、湘南のゴール左で、クリアミスがナジソンの前にころがり、フリーでの絶好のチャンス、左足のシュートは枠外。今日のナジソン、つなぎでためを作ったり、簡単にはたくなど、攻撃のリズムを作っていたが、シュートは枠に行かなかった。

22分、コーナーのチャンスで岡山のヘッド、枠外。25分、相手ゴール前でボールを回すが、シュートまで行けず。いったん攻められるが、カウンターからナジソンが中央からミドルシュート、これも枠外。28分、今度は湘南がボールを回すが、なんとかクリア。お互い疲れも加わり、消耗戦の様相へ。29分、田村が上がって、左45度のミドルシュート、枠内もキーパーに弾かれる。惜しい。このコーナーのこぼれをつながれて、湘南のカウンター、阿部に、菅井と木谷がかわされ、フリーのシュートも枠外。危ない。

31分、ナジソンに代わり永井が入る。スペースは埋めるがあまりプレスにはいかない永井。攻撃では、もうひとつリズムの乗ってほしい。攻め込まれ、千葉がイエロー。33分、さらにベガルタは、ゴール中央アーク付近でフリーキックを与えてしまう。キッカーはまたも加藤望。グラウンダーの直接シュートは、壁に当たったのか、林の逆をつき、1-1同点。38歳加藤、キックの精度、運動量、敵ながらあっぱれ。これで勢いづく湘南。次々サイドをついてくる。36分、またもベガルタゴール右45度30mのフリーキック。さらにコーナーへ。ベガルタはクリアが精一杯。疲れで連動も少なくなり、苦しい時間が続く。

38分、平瀬に代わり中原はいる。中原は前線からのチャージ、裏狙いのワントップ。しかし、攻撃はなかなかパスがつながらない。両チーム動けなくなってきている。41分、シュートを打たれるが、林がキャッチ。43分、ベガルタのコーナーキック。ここで、斉藤に代わり佐藤由紀彦入る。これは決まらず。44分、今度は湘南のコーナー、なんとか守る。そして試合はロスタイムへ。終盤押される一方で、カウンターでも、シュートまで行けなくなってきたベガルタは苦しい。そして。

1-1で迎えた試合終了間際。
ロスタイム3分のうち、すでに2分経過している。

この時間、攻守激しく入れ替わるプレーと、中2日で両軍ともさすがに足にきている。

勝ち点差で上回る湘南は、頭の片隅に、ドローでいいという思いがよぎったのかかもしれない。が、押し込まれていたベガルタは、なんとか梁、関口、田村らが左サイドをついて、左コーナー付近でフリーキックを得る。

ここで、キッカーは、5分前に入ったばかりの佐藤由紀彦。

巻いたキックがファーサイドに飛んでいく。
あ~あ、誰にも合わないのか~。。。

いや、大外で、ひときわ高くジャンプした黄色のユニが、ポストぎりぎりから頭でねじこんだ!
キーパーは、ネット中に入って、捨て身のセーブを試みる。が、ボールと一緒にゴール・イン!おめでとう。2-1劇的な勝ち越し。

誰だ、あの高さは岡山か!?菅井だ。菅井。菅井、キンだ。
スポーツバーの中は、ハイタッチの嵐と歓声で何も聞こえない。

他の選手がへろへろになっているこの時間、なぜあの高さを出せる!?守備をさぼっていのたか、キン(笑。嘘)
そして、残り1分。しかし、主審の笛がなかなか吹かれない。クリア、クリア、クリア。そして、勝ちました。

。。。。それにしても職人、佐藤由紀彦、今日も5分で仕事した!時給高いけど、許す。
勝負どころの試合で、ロスタイム弾は実に久しぶり。いいもの見せてもらいました。
苦しい試合だった。ミスもかなりあった。際どい守りもあった。しかし、勝ちたい気持ちで上回った。

現地参戦の方は、生で見れてうらやましいです。気持ちよく、気をつけて帰ってきて下さい。
画面には林が泣いているのが写っていた。今日も良く守った。だが、泣くのは早し。本当にしびれるのは、ここからだ。

3位浮上だが、順位よりも、山形が敗れ、自力での2位狙い可能になったのが、勝利の女神からのボーナス。次ぎの水戸戦も勝って初めて、決勝トーナメントへ。ダンゴ状態の2位争い、油断はできないが、今日はまずゆっくり休んで。


シュート数:12-7、CK:7-8、FK:10-17 得点:梁勇基、菅井直樹  (湘南)加藤望  警告:千葉 (相手)臼井  主審:吉田寿光