36節対岐阜1-0、辛勝、されど勝ち点3。梁。林が美技。

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2008年 9月 20日(土)14:00 ベガルタ仙台1-0FC岐阜 ユアスタ仙台



平瀬 ナジソン
(中原)(永井)
梁    関口
富田)    
斉藤  千葉
    
田村 岡山 木谷 菅井

サブは、萩原、富田、永井、佐藤、中原。岐阜は登録上4-4-2。片桐、小島の2トップ。小峯、大友は帯同していない。

ひさしぶりのデーゲーム。懸念された台風の影響はなかったが、梅雨時のような曇り空で、雨上がりで気温の割りに蒸すピッチ。11,174人。試合前には仙台名物「すずめ踊り」。仙台カップで荒れた芝は修復されても、かなり凹凸がある。そのせいなのか、何なのか、ベガルタの選手の動きが重い。2試合連続の大量失点で連敗中の岐阜はDFを入替えてきた。

バックスタンドでは見えなかったが、後のテレビ画像では、
横断幕、「雑音なんて関係ねぇ!!共闘!!」
サポ自のコレオグラフィーは、梁の青いキャプテンマークと同じ、「絆」

両チームシュートのない立ち上がり4分間。様子見なのか一進一退。開始4分、ベガルタ陣内のフリーキックから、中央で平瀬がなんとか落とし、エリア左角にフリーでいた梁の前に、ボールがころがる。すかさず梁が、ワントラップから、左足ボレーでハーフスピードのシュートを狙い打つと、これが決まって、先制!技あり。梁は今季10点目。これで、今日もゴールラッシュか?と思いきや、次第に動き出しの鈍くなるベガルタは次第に岐阜にあわせるような、単調な攻撃。
点差の問題ではなく、この試合が最後ではないという事。それを忘れてはいなけない。

8分、ナジソンが左サイドから中央に少し切れ込み、DFに間からカーブシュートを狙うがキーパー正面。10分、岐阜がエリア内に入りシュートも枠外。13分、関口の縦突破から平瀬につなぐが、コーナーへ。シュート打てず。15分、岐阜がカウンター、フリーで入られるが、岡山追いつきなんとからクリア。戻りの早い岐阜の対して、ロングボールを出すベガルタだが、精度を欠き、次第にパスがつながらなくなる。

18分、ようやくベガルタが攻勢。林のゴールキックの処理を、相手DFがもたついているところ、関口がかっさらい、ドリブルでえぐって、絶妙のクロス。中央フリーで裏を抜けた平瀬のヘッド!バーに当たる。決定的。20分には、梁からナジソン、ヒールで田村に流してエリア内、しかし田村打てず。
23分には、サイドチェンジから菅井がオーバーラップ、そしてクロス。低いボールでもナジソン強引なオーバーヘッド、こぼれるところ、千葉がシュートするもいずれもDFに当たる。コーナーへ。しかし、今日は、コーナーキックがターゲットとうまく合わず。

26分、千葉が岐阜ゴール近くで相手ボールをカット、足先パスが、中央でフリーになってきたナジソンの前にころがり、絶好のシュートチャンス。しかし、怪我の影響か、今日のナジソンは、一歩目が遅れ勝ち。チャンスを逃す。すると直後、今度は千葉のパスを奪われ、岐阜に中央からロングシュート打たれるが、バーの上。このあたりから、ベガルタのリズムがずれてくる。
途中、岡山が腹部強打で倒れ、主審に腹筋伸ばしで、背負ってもらう、珍しい光景、場内拍手。その後35分ごろまで、互いに決め手なく、まったりムードに。

36分、中央でクリアミス、相手へのパスになってしまい、フリーで至近距離のシュートを打たれるが、林が反応。救われる。岐阜のコーナーは守る。その後、なかなかチャンスが作れなかったベガルタだが、ナジソンが中央からのミドルシュート、バーの上。前半は押し気味ながらも1点のみリードで終了。

後半。
開始早々、ロングボールからナジソンがはたいて、裏へ梁が走りこみ、角度ないながらシュート、コーナーへ、しかしシュート打ち切れず。7分、岐阜にベガルタ右サイドを破られ、ドリブルでエリア内まで侵入されるが、最後は体を入れてなんとか止める。9分、ベガルタのフリーキックから、こぼれを斉藤がシュート、跳ね返りをさらにナジソンがオーバーヘッドで打つが、ヒットせず、キーパー正面。10分、岐阜がプレスを強めてボールをキープ、つなぎ出す。

13分、岐阜がベガルタのサイドを突破、しかしセンタリングの精度なく助かる。その後のベガルタがカウンター、岐阜エリア近くで早いパス回しがようやく出て、崩す。菅井のクロスにナジソンはたいて、平瀬が中央から左足シュート、しかしヒットせず。キーパー。17分、今日はいまいちのナジソンに代わり永井が入る。関口が前へ。しかし、永井の動きも重い。プレスしきれず、かわされる場面が多い。個人的には、戦えるコンディションが出来ていないと感じた。21分、岐阜に中央でボールをキープされると、二人のワンツーで裏取られ、フリーでシュートを打たれる。しかし林が至近距離を見事にブロックして、助かる。今日2本目。

26分、平瀬に代わりに中原入る。28分、中原が強引にグラウンダーのロングシュート、しかしキーパー。30分、またも岐阜にエリア内奥まで入られるが、なんとかクリア。32分、ベガルタゴールポスト脇から執拗に攻められ、コーナーを与える。こぼれ球を中央フリーで打たれるが、ホームランで助かる。このあたりまで、岐阜ペース。ベガルタは、攻撃がシュートまで行かず、岐阜のカウンターに後追いの守備で消耗。

37分、ようやくベガルタも関口がボール際を粘って、コーナーゲット。こぼれ球を回し、最後は中原が頭で合わせるが、バーの上。惜しい。40分、梁が裏を抜け出てドリブルで侵入、中原のパスから最後は、関口が中央ダイレクトでシュートも、バーの上。その後のベガルタのクリアが中途半端で、拾われるが、岐阜も最後は疲れたのか、最終ラインで回す時間が多くなる。ロスタイム、梁に代え、富田を入れ時間を使う。そのまま1-0逃げ切り、なんとか3連続完封勝利。


前半までは、ベガルタもチャンスを作って、得点の匂いもしたが、後半は、むしろボールを支配し、速攻から、ワンツーなどでフリーを作り、決定機をより作ったのは岐阜。相手のシュートミスと、林の美技でしのぎ、この虎の子の1点を守って辛くも勝ち点3。悪いなりに勝った。それは大きい。勝ちに意味はあるが、それだけ。

トーナメントは続く。中二日で迫る湘南との直接対決に、このままではいけない。しっかりとチーム内で意見をぶつけて修正を図り、プレスを強めないと。次ぎを勝つために。

さて、試合後、いつものシーンのほかに菅井の誕生日の手荒い祝福、そして昨日任期途中での辞任を発表した名川社長の胴上げという珍しいシーン。岡山に押されてサポ席に向かい、コールもあった。場内を回って、「ベガルタをよろしく」という名川さん、お疲れ様でした。


シュート数:12-9、CK:5-2、FK:12-18 得点:梁勇基  警告:なし  主審:片山義継