35節対熊本4-0、後半一気に加点。ナジソン、平瀬2、斉藤

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2008年 9月 13日(土)18:00 ベガルタ仙台4-0ロアッソ熊本 熊本



平瀬 ナジソン
(中原)(永井)
梁    関口
    
斉藤  千葉
    (佐藤)
田村 岡山 木谷 菅井


サブは萩原、富田、永井、佐藤、中原。熊本は登録上は高橋のワントップ。

雨の熊本。気温は25度。ベガサポも70-80人は見える。雨の中の応援が報われた。この日は延岡からの応援ツアーもあったらしい。ありがたいことです。

サッカーは恐ろしい。スカパーの解説者が言うように、技術的な差が大きくなくても、気持ちのほんの綻びが勝敗を分ける。一度集中が切れると、戻すのは難しい。点差ほど圧倒したわけではなく、後半の早い時間帯で点が取れなかったら、また悪夢が蘇るところだった。しかし、勝ちたい気持ちで上回った。相手のミスに乗じる決定力はあった。

前半は、動きが固く、守備では中央で再三どフリーを許し、林の好セーブと相手の決定力不足とに救われた。が、後半立ち上がりでナジソンが先制すると、カウンターで容赦なく攻め、結果的には4点取って大勝。名川社長の今月辞任や、諸々人事情報がある中で、結果を出した。試合をするのは選手。試合に集中して勝ち続けるのみ。

前半。
熊本はワンボランチではなく、ダブルボランチだった模様。開始早々、いきなり、菅井からのパスをナジソンが落として、中央で平瀬フリーも、すぐにシュートてきず、上がってきた梁に出すが、オフサイド。その後3分までは、蹴り合いのまったりムード。雨で滑るせいかパスミスも目立つ。3分、千葉が相手ボールをブロック、そのままナジソンが走り出すところに出るが、キーパーと交錯。PKとも見えたがノーファール。5分、スローインからつないで梁が、左サイドからのクロス、ナジソンを越え、大外に走りこんできた菅井がフリーも、一歩間に合わず、ボレーシュートは枠外。

6分、ナジソンが、ひとりでゴール前を中央から右へ持ち込んで、ループ気味のシュート、枠外。しかし、その後は熊本もカウンターからボールをつなぎ出す。攻守が激しく入れ替わる展開に。9分、斉藤のパスミスを奪って、熊本高橋がロングシュート、枠外。相変わらず、ボールを受けてからシュートまでが早い。10分、熊本がベガルタゴール右奥ライン際35mのフリーキック。これは守る。しかし、熊本が攻勢を強める。ワンタッチパスに振り回されるベガルタ。15分、ベガルタゴール左から、振り向き様の木島のシュート。林。さらにつないで熊本がコーナーを取る。

18分、ベガルタのカウンター、菅井のダイレクトパスがコーナーになり、梁のキックに中央ナジソンがバイシクル気味にあわせるが、ヒットせず。こぼれも押し込めない。21分、熊本ゴール中央やや左で30mのフリーキックのチャンス。ナジソンが直接狙うが、曲がり過ぎで枠外。さらに25分にも、関口がドリブルで倒され、ゴール中央やや右20mでフリーキックのチャンス。今度は、梁が直接狙うがこれまた曲がり過ぎで枠外。26分平瀬の横パスにナジソンシュートも、枠外。28分、田村がロングシュート、枠外。

ベガルタのシュートが枠に飛ばないでいると、再び熊本のペースに。ベガルタが縦ポン攻撃オンリーになってリズムを崩すと、熊本が、ベガルタのお株を奪うボールつなぎで、サイドから放り込んでくる。ベガルタは、クリアするだけの展開となり、勝ちきれなかった頃のいやなムードに。34分、熊本に右からのクロスをうまく落とされ、フリーで中央に突っ込まれるが、シュートはバーの上。危ない。さらに、ゴール右角で岡山がイエロー。フリーキックをエリアぎりぎりで与える。ちょん出しから。高橋がグラウンダーのシュートも枠外。熊本も決めきれない。43分、久々ベガルタがコーナーのチャンス。熊本エリア内で何度もボールがこぼれるが、押し込めず。そのままスコアレスで前半終了。


後半。
開始早々、菅井?のスルーパスに縦に抜け出た関口が、ボールを置いて、ファーサイドのナジソンの上がりを待ち、絶妙のクロス。キーパーが手で空振りするところ、目をボールから離さなかったナジソンが、頭で突き刺し、先制!ナジソン2試合連続。これで固かったベガルタの攻撃に連動が蘇る。しかし、熊本も3分、ゴール前でボールを回し、最後は正面からのシュート、林キャッチ。どうも中央のシュートコースがぽっかり空いてしまう。先制して、攻める守るがはっきり意志統一できない時間があった。7分にも、熊本の放り込み、うまく落とされフリーでシュートされるが、これまた林がセーブ。8分、熊本のコーナー。9分には菅井のイエロー、とリードしながら落ち着かない。

しかし、熊本の焦る攻撃に、千葉らがうまくパスカット。12分、菅井からのパスに梁のミドルシュート、バーの上。そして、13分には、またしても関口が、右サイドからいいパスをゴール中央の平瀬に通すと、DFを背負った平瀬がひねりヘッドで叩きつけ、キーパーは正面ながら、バウンドに対応できず、2点目。スリッピーなピッチで、狙いすぎたり、パスをこねくるより、真正面でもいいからシュートせよ、の典型例である。これで熊本の攻撃もロングボール一辺倒になって、カウンターを狙いやすくなる。

さらに3分後の16分には、左サイドのナジソンが裏に抜け出てエリア内侵入、角度無いながら自分で打ち、キーパーセーブ、しかしこぼれにすぐ反応してラインぎりぎりからの浮球クロス。ガラ空きのゴール前にいた平瀬が、ごっつあんで押し込み、3点目。平瀬2点目。仕掛ける選手、こぼれを狙う選手、FWらしい連係の動きが出た。ナジソンの個人技、平瀬の位置取りで気持ちいい得点。18分には、熊本のコーナーから関口がひとりでカウンター、エリア内まで持ちこんでシュートも枠外。

しかし、あっという間に3点取って、後はうまくボールをまわせたかというと、この後ベガルタの守備もルーズになり、攻めのパスもイージーになってボールを奪われ、熊本のカウンターを食らう。20分、木島にフリーからのシュートを正面から打たれるが、林セーブ。22分、熊本のコーナーのこぼれを拾ってナジソンが右サイドをドリブル突破。平瀬が裏に出たところに、ナジソンが絶妙のスルーパスを通すが、フリーのダイビングヘッドは、はずす。ハットを逃した。しかし完全にコンビはナジんできた。

25分、ここで右アキレス痛を持つナジソンに代わり、永井が入る。しかし、熊本の必死の反撃。ベガルタも疲れてきてプレスが甘くなるところをつかれる。28分、中央に切れ込まれてミドルシュート、林がパンチで弾く。31分、関口の侵入からこぼれを押し込もうとするが、決められず。このあたりから、、熊本に体力気力の衰えが目立ち、ベガルタがボールをつなぎ始める。

すると、32分、左に流れた平瀬からのパスに、2列目の梁がスピード出しすぎで追い越すと、3列目ボランチ斉藤が、ゴール中央へ侵入、ダイレクトで難なく決めて4点目。斉藤大介の移籍後初ゴール。これが得失上でも斉藤にとっても、いい追加点となって勝負あり。関口が2アシスト、ナジソン1ゴール1アシスト、平瀬が2ゴール1アシスト、斉藤が1ゴールと前目の選手がうまくからまった。

33分、平瀬に代わり中原入る。43分には千葉に代わり佐藤が入る。中原には自分で持ち込んだチャンス(打ち切れずパス)、佐藤にもコーナーに頭であわせた決定機(キーパー正面)があったので、選手個人のレベルでは決めてほしかったところ。まあ、結果は文句なし。お疲れさん。

放りこみのこぼれ球などに、守備がルーズになるところは、次ぎに向けてチェック。次ぎも勝たないといけない。引き締めて、いい準備を。

シュート数:15-12、CK:3-4、FK:14-24 得点:1ナジソン、平瀬智行2、斉藤大介 警告:岡山、菅井、田村 (相手)山本 主審:岡部拓人