34節対福岡3-0、8戦ぶり快勝。梁、ナジソン、千葉

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

2008年 9月 7日(日)19:00 ベガルタ仙台3-0アビスパ福岡 ユアスタ仙台



平瀬 ナジソン
(中原)(田中→佐藤)
梁    関口
    
斉藤  千葉

田村 岡山 木谷 菅井

サブは、萩原、富田、佐藤、田中、中原。福岡は4-4-2で大久保、マイクの2トップ。タレイ、城後が先発している。

ふー、やっと勝った。8戦ぶり、ホームでは3ヶ月ぶりの勝利である。点差ほどの楽勝ではなかったが、序盤から点を取りにいったのが功を奏した。全力でプレスに行った前半の20分までが全て。

薄日差す蒸し暑い昼間から、試合開始前、しばしば稲妻。6時で黒い雲が空を覆い、真っ暗。ときどき雨も落ちてくる。ようやく試合開始前には雨が上がったが、当然湿度は高く、ピッチもスリッピー。涼しいけれど、動くと蒸し暑いユアスタ。体力の消耗が予想されるが、走り勝つことができるのか。スタンドは5分の入り10,432人。選手のコールやカントリーロードがなかったが、別に異様とも思わなかった。この状況ですら、1万人入っていることに選手は思いをいたして欲しい。

試合開始。福岡はキーパーがゴールキックに異様に時間をかける。つられるように林もゴールキックに時間をかけ、何かまったりムードの立ち上がり。しかし、数分たつと、背水の陣のベガルタは、ラインを高く上げ、前線から相手のボール保持者に一人が猛然と突っ込み、ボールを奪ったら、関口らが長い距離も厭わずトップスピードで走り出し、そこに手数をかけずに裏狙いのスルーパスを出す、この繰り返しで執拗に攻める。

得点は前半5分。関口と菅井のワンツーがつながり、走り出た関口が右サイドを突破、ニアの斉藤がスルー、ナジソンがファーに開いてDFをひきつけると、中央に入り込んだ梁へクラウンダーのパス、フリーの梁が、右足インサイドでゴール隅に落ち着いて決め先制
。ナジソンがスタジアムを煽る。しかし、前節、早い時間の得点の後、落ち着かせ過ぎて追加点を奪えなかったベガルタは、先を考えることもなく、猛然と、プレスを高めて、斉藤、梁、関口が相手ボールを奪いに行き、主導権を握る。これを可能にしたのが、岡山が入った高いライン。リスクがあっても、攻撃的に行くにはこれしかない。

12分、福岡にいいクロスを入れらるが、岡山クリア。13分、関口がサイドを走りこんで上がっていくが、クロスはもう一歩。どんどん前からプレスのベガルタ。取ってからのパスも、サイド追い越す動きもあり、素早くつなぐ。
相手陣に入り込むベガルタ。そして19分コーナーキックを得ると、今後は岡山がニアで相手をひきつけ、中央に回りこんでフリーになったナジソンが、距離のある強烈ヘッドをゴール隅にたたきつけ2点目。ナジソン初ゴール。本当に久しぶりに前半で2点取れ、待望のナジソンのゴールに沸き返るスタンド。しかも、ここまでは見て面白いサッカーだ。

これで、余裕の出たナジソンが、曲げたミドルシュートで狙ったり、ワンタッチでボールをつないで、前へ前へとつなぐ。26分、斉藤のスルーパスに裏を抜けた関口が、こんどは左からクロスを入れるもDF。31分、福岡がロングシュート、DFに当たりコーナー。このあたりからベガルタも飛ばした過ぎた疲れがでたのか、プレスが緩み始めるが、斉藤や千葉などひとりが飛び出しでボールを奪いに行く。福岡もパススピードを上げて、ボールをつなぎはじめる。32分、ベガルタの右サイドをフリーでえぐられ、ミドルシュートを打たれるが、DFさわって枠外。コーナー。長身FWのいる福岡のコーナーだが、今日は相手を自由にさせなかった。

35分、林がエリア内で蹴られ、ハーフナーマイクにイエロー。38分、福岡に押されてきたベガルタが久々に、相手陣内へ。ナジソンがエリア内でドリブルでしかけ、切り返しで角度ないところをシュートするが、跳ね返される。さらに関口の折り返しに、エリア角で斉藤がフリーでシュートしようとするが、雨で滑ってチップ。また、コーナーからのこぼれを田村がロングシュート、岡山さわって角度変えるが、枠外。
前半終了間際、福岡がベガルタゴール前でボールをサイドに振って、最後は中村の強烈なミドルシュートが飛んでくるが、林が反応、コーナーへ。そのまま2-0で前半終了。久しぶりに聞く、拍手でのハーフタイム入り。

後半。
福岡が大きな展開で、ベガルタのプレスをかわし、間延びしたところをセカンドボールを拾って、ボールを支配。ベガルタは防戦が多くなり、カウンター狙いに。5分、平瀬のパスに梁がミドルシュート。7分、福岡にボールを回され、ミドル打たれるが枠外。10分、押し上げた木谷が雨を考えたバウンドするロングシュート、スリップして枠内も、キーパー弾く。惜しい。コーナー。15分、関口からのスルーパスに裏に出るナジソン、しかしオフサイド。福岡もいいクロスを入れて来るが岡山クリア。16分、ベガルタ関口の追い込みに、福岡DFがバックパスミス、ゴールラインを割ってコーナーへ。

19分、足ひきずり気味のナジソンに代え、田中が入る。入るなり平瀬から裏へのパス、田中がフリーで抜けかかるが、時間がかかり、囲まれる。20分、福岡のベガルタ陣内右奥ライン際30mのフリーキック。裏に放り込まれるが、林がセーブ。27分、ベガルタが攻め込み、混戦の中、梁が落として、斉藤のシュートはヒットせず、バーの上。28分、裏を狙われ、岡山がかわされてフリーでシュートまで持っていかれるが、角度を絞ってサイドネット。危ない。30分、平瀬に代わり中原入る。田中、中原が前で張る格好。

32分、中盤での守備に追われていた関口が、久々にドリブルで抜け出し、クロスを入れるも中央で合わず。34分、福岡が35mのフリーキック。直接ゴールに来るが林正面。35分にも福岡がボレーシュート、コーナーへ。守る。ベガルタも田村のスルーパスに関口が抜け出して、クロスを梁にあわせるが、決まらず。中原もフリーでいたが。。。39分、入ったばかりの田中に代え佐藤が入る。確かにボールから遠いところで、孤立していた時間もあった田中ではあるが?中原がスルーパスに抜け出し、フリーでゴールで迫るが、パスを選択、しかし、梁は打ち切れず。

42分、ベガルタのクリアボールが中途半端になるところ、ミドルシュートを枠内に飛ばされるが、林が触って、コーナーへ。43分、関口が競り勝って抜け出し、DFと1対1、並走したフリーの佐藤にパスを出すが、キーパーに詰められゴールは逃す。その後、焦る福岡に対し、ボールをつないでコーナーで相手に当てて、再びコーナーを取る中原と佐藤のコンビ。ロスタイム3分。またベガルタのコーナー。ショートコーナーで時間を使うのか?

コーナーで、由紀彦が時間稼ぎと見せて、エリア内に張っていた梁へ。DFひとりを背負ってキープした梁が落とすと、上がってきた千葉がグラウンダーの左足強烈シュート、DFに当たってコースが変わり、キーパーの脇を抜けてゴール、3点目。ダメ押し。千葉直樹、今季初ゴール。この点は得失の面でも大きい。前半飛ばした分、苦しい時間もあったが、守備も集中、最後は完封勝利で締めた。


勝って浮かれるような状況ではないが、まず次ぎへの挑戦権は得た。次ぎの一戦、アウエー熊本も全力で行くだけだろう。

シュート数:15-9、CK:6-9、FK:19-20 得点:梁勇基、ナジソン、千葉直樹  警告:(相手)ハーフナーマイク、宮本、田中 佑昌 主審:野田祐樹