9節対水戸3-3、梁連続、平瀬2得点も。追いつかれ4連続ドロー

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2008年 4月 26日(土)16:00 ベガルタ仙台3-3水戸ホーリーホック ユアスタ



中島  中原
    (平瀬)
梁     関口
         
千葉  永井
   (富田)
田村 一柳 渡辺 菅井
     (木谷)

サブは、萩原、木谷、富田、佐藤、平瀬。怪我の木谷が早くも復帰。

ゴールデンウィーク前にしては肌寒い午後4時のキックオフ。早くも照明がつく。試合前に5月3日からのプレーオフに臨むバスケbjリーグ、89ERSを壮行。「仙台、レッツゴー!」で共に勝利したいところだったが。。。後半には小雨が振り出した。いつくるのか本当の春。11,755人。試合は、今季初のマルチ3得点、逆転勝ちも見えたが、今度は守りがパニック、劇的逆転勝利はつかの間の喜びに終わった。

前半。立ち上がりは、前節とうってかわって、様子見でボールにいかないベガルタ。最初は水戸もまったり。お互いにパスミスが出てシュートも少ない。それでも4分、中原が背後から相手のボールを奪い、中島へのロングフィード、つながらず。5分水戸のコーナー。その後一進一退。9分、ベガルタがスローインから、永井がキープ、最後は中原がフリーで打てるタイミングだったが、右足で歩数を合わせているうちに詰められる。11分コーナーのチャンスも合わず。

16分、水戸がベガルタのパスミスをさらって、ロングシュート、枠外。このあたりから水戸がボールへ詰めてくるスピードが上がってくる。17分、関口がひとりで持ち込み、コーナーへ。20分、千葉と田村が狭いところで、苦し紛れのパス交換していると、危なく奪われそうになる。21分、水戸のコーナー、ビジュがどフリーでヘッド、はずてしくれる。最初のピンチ。22分、ベガルタがチャンス、コーナーのこぼれを菅井が左にはたくと、中島がフリーのチャンスもはずす。


そして、23分に相手ゴールキックがバウンド、クリアすべきところ、プレッシャーをかけられたDFがクリアミスするところを拾われて、林と1対1、素早く打たれて先制許す。これでバタつくベガルタ。慌てた攻撃になり、パスが繋がらない。まだ十分に時間があるのだが、マルチを取っていない不安か。逆に余裕で、出足がよくなった水戸が次々とチャージして、ベガルタを慌てさせる。27分、中原にイエロー。30分、中島が右サイド奥に侵入、シュートチャンスも、クロスを入れる。しかしヒットせず、ぼてぼて。らしくない。それでも、31分、中島から中原、永井とつないで、最後は梁のシュート、キーパー弾いてコーナー。このコーナーからこぼれを関口がシュート、跳ね返されるとファーサイドで渡辺がフリー、シュートはポスト。決定的。

さらに、ベガルタのゴールキックから、永井、中央スルーパスで中島独走かと思われたがオフサイド。34分、スローインから、中央の永井がロングシュート、バーの上。とにかうシュートは数打っているのだが、枠に行かない。すると、35分、水戸が右サイドからのフリーキックに中央でフリーで合わされ、シュートもはずしてくれる。38分にも、こぼれ球を拾われ、速攻を受けて最後は中央からのミドルシュート、はずしてくれると水戸の決定力不足に救われる前半。44分、中島?右サイドから左足のシュート、コーナーになるが、決められず。1点リードされて前半終了。

後半。
渡辺広大に代わり、木谷が入る。怪我かDFを落ち着かせるためか。今日は一柳も慌てたプレーが多かった。そして、後半も出足のいい水戸に次々チャンスを作られ、ピンチの連続。7分、一柳が抜かれて、フリーでシュート打たれるが、バーに救われる。10分、千葉がかわされて、ミドルシュート打たれるが、枠外にはずしてくれる。11分にも右サイドをから侵入され、中央で、どフリーでシュートされるが、はずしてくれる。サンドバック状態に大敗の予感すらただよう。水戸のボールへの執念に、なす術ない状態。

13分、中原に代わり平瀬が入る。今日は中央で張る。16分、中島が相手キーパーのハンブルをかっさらい、無人のゴールへシュート、しかしポスト。オーマイ・ゴッド!20分にも平瀬のクロスから、中央フリーでのチャンスのシュートも、枠外。すると、逆に、水戸の速攻受け、またしても真ん中からフリーで抜け出されるが、林が足1本でクリア。そのこぼれをすかさずつないでカウンター、最後は梁のシュートは、キーパー。

ようやくベガルタもカウンターの応酬で反撃。これまでのように開かずに、中央で平瀬がDFをひきつければ、サイドが空いて攻撃できる。そして24分、上がった菅井の右からのクロスがこぼれるところ、中央で梁が体を回転させながらの左足シュート、グラウンダーで見事にゴール隅に決まって同点。起死回生、キャプテン2試合連続、の一発で、ようやく場内も沸く。27分、水戸にフリーキック、コーナーキックと攻め込まれるが、しのぐ。29分、疲れが見える永井に代え富田が入る。前半45分間なら素晴らしい動きをする永井だが、後半になると後追いのプレーになる。交代はもっとはやくてもいい。だが、先日のサテライトで活躍した富田も、もうひとつぴりっとせず。。。

32分、関口が左サイドを抜け、えぐって絶妙のクロスを入れると、DFの間でフリーになっていた平瀬が、即頭部というか、肩で合わせて、2-1。今季初ゴール。待望のFWの一発。勝ち越し。しかしその一瞬の隙をつかれた。1分後、プレー再開から一気につながれ、なぜか中央で西野がフリー、右足を振りぬかれ、ゴール隅に決められてしまい、同点。パスを受けてからシュートまでに躊躇がない。サイドから中央へのパスが面白いように通る水戸。完全にお株を奪われた格好。敵ながら天晴れというしかない。

36分木谷にイエロー。しかし、ベガルタも勝ちたい。40分、関口がまた左から突破して、ファーサイドつめてきた菅井がヘッド叩きつける。これを平瀬がダイビングヘッドで合わせて再び勝ち越し3-2。汚名返上の平瀬の2発目で、今日こそは、今日こそは逆転勝ちかと思われた。が、残り5分で上がりすぎの右サイドを突かれ、コーナー付近でキープされる。

43分、ここで、主審がミスジャッジ連発。選手の背後にいて、ボールにチャージにいったのか、足をかけたのか見えない位置で連続して水戸にフリーキックを与える。バックスタント側から見れば、明らかにボールに行っており、シミュレーションなのだが、パニックになったのは審判だけでなく、ベガルタの守備陣。関口、異議でイエロー。2度のフリーキックから、またも中央で西野をどフリーにして、ヘッドを押し込まれ再び同点とされる。3-3。失点は、ベガルタの守りのミスである。結局、そのまま試合終了。


これまでがんばっていた守備が、水戸のスピードに翻弄され、ばたばたになった。同点、そして逆転と追加点を取りながら、3点献上、4連続ドロー。確かに水戸の速攻は冴えてはいたが、再三の決定機はずしと、ベガルタの勝ち越し弾もあって勝てる試合でもあった。内容的には負け試合。ドローでよかったねというチーム状況が、悔しい。木谷が復活したのと、平瀬の2得点は好材料にしたいが、この4引分け中で、次第に相手に支配される時間が長くなってきている。

とはいっても引きずっていられない。中2日で好調の鳥栖と直接対決。上位に残るためには、勝ちが必要。ただ今日と同じメンバーではいかにも厳しい。確かに、平瀬はあまりにサイドに流れず、中央に張っていたのが、チャンスにつながった点はある。しかし、90分だと守備に難がある。中島は気の毒なほど重症。得点云々の前にキープができない、スピードがない状態。かつてのように、踏ん張れない状態は、どこか痛めてるとしか思えないが。怪我でないとしても、いったん休ませるべき。中原もシュート態勢にいくまでが遅くなっている。

トップにスピードある選手を入れる。あるいは、一番得点力のある梁をFWに入れて、由紀彦や宮沢など最初から中盤に入れて、パスの出所を増やし、攻撃をコントロールさせるなど、何らかの打開策、修正が必要だろう。

シュート数:19-20、CK:6-7、FK:25-22  得点:梁勇基、平瀬智行2  (水戸)荒田、西野2  警告:中原、中島、木谷、関口  (相手)なし (主審)牧野明久