44節対山形1-1、岡山初得点もロスタイム不可思議PKで引分

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2007年 10月 10日(水)19:00 ベガルタ仙台1-1モンテディオ山形 ユアスタ仙台



中島  萬代
(田ノ上)
ロペス 梁
     (関口)
ジョニウソン  永井
        (富田)
磯崎 岡山 木谷 菅井


サブは、萩原、細川、富田、田ノ上、関口。山形は根本、横山の2トップで、財前はベンチスタート。

今日は今季最後の対山形戦。 試合開始前、北ゲートに駆け込んでみると、サポ有志が「スタジアムを満員に」と声を張り上げている。アウエーゴール下には、今回三菱電機ビルテクノサービスさんが無料ご提供の、発光ダイオードによる、細長な広告表示「リボンビジョン」が、スポンサーの鮮やかな動画広告を表示している。平日で満員とはまでは行かなかったが、15,614人入ってる会場は他にはない。それだけにアグレッシブな試合を期待したのだが。。。

ときどき、みちのくダービーで見られる、相手のミスにあわせてしまう凡戦。前半の山形はロングボールのパスミスが目立ち、それをカットして反撃するベガルタもラストパスの精度がいまいち。ベガルタは梁が下がって全体に守備的な戦いになった。シュートの少ない前半はスコアレス。後半、山形が押して来る。そんな中でも岡山が後半9分にコーナーからヘッドで初得点先制。しかし、2点目が遠く、財前を投入した山形が、侵入してからのクロスを入れるようになってくる。防戦一方でつなげない、ベガルタ。時計が進むと、試合終盤はカウンターのチャンスでさえ、時間つぶしに使ってしまう。そしてロスタイム3分のうち2分が経過したところで、とんでもないことが。。

前半。立ち上がりから、サイドを走って、アーリークロスを放り込んで来る山形。しかし、受け手のタイミングが合わず、パスがそのままサイドラインを割る場面もしばしば。一方、ベガルタは中央の宮沢、本橋を梁がつぶす役となって、下がり気味。攻撃にはあまり顔を出せず、またサイドもほとんど上がらず、守備重視に見えた。それでもチャンスが無かったわけではない。1分、中島が倒され山形ゴール左奥25mのフリーキックを得る。しかし、ロペスはショートをチョロ、こぼれをつないだものの、シュート打てず。5分、今度は山形のフリーキック。こぼれをベガルタがカウンター、萬代からロペスと渡り、突進するもDF。9分、攻め込まれてまた山形のコーナー。それをカウンターにかけて相手ゴール前で回し、中島がシュートするも枠外。その後は15分まで中盤での応酬というか互いにパスカット。17分、山形が大きなサイドチェンジからダイレクトのシュート、サイドネット。こちらがやりたい攻撃を先にやられた。

ベガルタも直後、ロペスがシュートブロックを受けたこぼれを、中央からジョニウソンがミドル打つもヒットせず枠外。21分、萬代が倒されフリーキックをを中央30mで得るが、逆にカウンターを食らい、ピンチ、しかしジョニウソンが後ろから追いかけてチャージ、なんとかしのぐ。25分、ベガルタ右サイドからえぐられ、クロス、シュートを合わせられるが、林がキャッチ。その後、ベガルタも梁がつないで、中島がドリブルから強引にシュートするが、枠外。その後、35分ごろまでお互いにパスミスの連続。37分、中島が右サイドに侵入、ニアにもぐりこんだ梁はスルーで、シュートにならず。40分、岡山のロングボールに対し、山形レオナルドがバックヘッド、これがキーパーの頭上を越え、あわやオウンゴールかと思われたが、バーの上。これがコーナーとなって、攻め込むがラストパスの精度が悪く、シュートできず。逆に前半終了間際、山形にコーナーを与えるが、しのぐ。スコアレスで前半終了。

後半。山形がロングボールではなく、ドリブルで仕掛けてくる。1分、佐々木がするすると侵入、そのままシュートを打たれるが、林が腕1本でクリア。危ない。5分まで山形の時間。7分、ようやくベガルタも菅井がロングヘッドで裏に出したところを中島が走りこみ、コーナーを得る。そして9分、このコーナーで右からの梁のキックに、ニアに走りこんだ岡山がDFと競って体を回転させながらも頭に当てて、ゴール隅に決め、先制!流れが、山形にでかかったところで、待望の岡山の初ゴールが出た。これで山形は縦ポンで攻めようとしてくるが、それがミスにつながり、ベガルタペースになるかと思われた。しかし、運動量が落ちてきたベガルタは連係プレーが単発。13分、山形ゴールやや左30mでフリーキックのチャンス。ロペスのキックはDFの間を抜けるが、キーパー正面。

17分、後半途中から入った財前がボールをつないで、かき回してくる。クロスに財前がフリーで飛び込み、すらしヘッド、枠外。決定的。18分、萬代にイエロー。審判に異議をする癖が出て2枚目でそうなところ、梁や財前らになだめられる。納得てきなくても、2枚目を貰ってはいかん。以後、山形の攻勢。21分、山形のコーナー。25分、山形、財前が中央から振り向き様のシュート、バーの上。27分、30分とベガルタゴール中央30m付近で山形のフリーキック。後のフリーキックは、レオナルドに枠内に打たれるが、林。しかし弾き、なんとか抑える。32分、梁に代わり関口入る。33分、岡山が自分でドリブル前進、サイドの萬代に振って、中央ロペスへと折り返すが、詰められて打てず。37分、山形がエリア内にフリーで入るところ、木谷が間一髪クリア。40分、中島に代え田ノ上入る。この当たりから攻めるというより、時間を使うプレーが増えてくるベガルタ。しかし、まだ1点差、時間もある。

41分、関口が裏を抜け出てサイドに流れるが、シュートにはいかず、味方の上がりを待つ。ロペスが入ってきたところでパスを出すが、DF。さらに42分、相手ボールカットから関口がカウンター、DFひとりが追いかけてきたが、自分で打てるところを、萬代の上がりをまって、スルーパスがだすが、これが流れて、シュートにいけず。確かに時間を使う選択もあるが、この2本はいつもらしく自分でシュートで終わってほしかったところ。そしてロスタイム3分。山形は押し込んできて、ベガルタはクリアするのみ。2分目、エリア内の混戦で、木谷のクリアしたあとの足に、頭からつっこんだ山形選手がいたのがPKと判定される。木谷にイエロー。たしか、無闇に頭から突っ込んで自分を危険にさらすプレーは、その選手に警告のはずだが。そして、財前にPKを決められ、勝ち点1どまり。

涙の木谷や、うなだれるベガルタ・イレブンに、レッツゴー・仙台のコールがいつもまでも響いていた。頭を上げて、勝ちに行け。勝負はここからだ。

判定もひどいが、それ以前に、守備では、相手の決定力不足に助けられ、攻撃では、シュートまでに手数がかかりすぎ、カウンターで2点目を取れるチャンスを、時間つぶしに使った消極性が裏目に出た。シュートわずかに5本。相手を崩しての決定機が少なかった。それでも、悔しいドローではあるが、ゼロではない。切り替えて次の試合の勝利に向けて準備するのみ。

シュート数:5-13、CK:3-5、FK:19-14 得点:岡本一成  (山形)財前(PK)  警告:萬代、木谷、富田 (相手)鷲田、北村、横山 主審:飯田淳平