29節対愛媛1-1、終盤猛攻も決めきれず

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2006年7月22日(土) 19:00 ベガルタ仙台1-1愛媛FC ユアスタ仙台



ボルジェス  関口
  (チアゴ)
ロペス

磯崎 千葉 熊林
(菅井)   (萬代)
村上 池田 木谷 中田

小針
サブは、高桑、丸山、菅井、チアゴ、萬代。先ほどテスト入団した丸山が初ベンチ入り。スタメンは前節と同じ。

 降り続く雨がようやく上がり、曇り空、湿度は高いもののかなり涼しいユアスタ仙台。試合開始前、いきなり愛媛の選手がベガルタサポ自へ挨拶に来る。天皇杯のアマチュア選手が試合後には、やってくることはあるが、プロでは初めて見た。どういう意図かは知らないが、遠路はるばる応援にきた自分達のサポの方を優先すべきだろう。

 さて試合の方は、前半は互いに曇り空。省エネ、後半勝負と見たのか、お互いに動き出しが少なく、パスミスも多く眠たい展開の時間が続く。戻りが早いベガルタに対し、後ろで横パスを回してから、ときどきサイドからつっかけてくる愛媛は、ミドルを時々放つも枠外ばかり。ベガルタも、ボルジェスと関口が両サイドに開いて、ロペスもかなり前目、3トップのような布陣ではあるが、互いの距離が離れ過ぎで攻撃が単発。それでも、7分、ようやく関口がサイドをえぐってクロス、DFが戻りながらのクリアが、枠内に飛んで見事なオウンゴールシュートとなるところ、キーパーに足1本で弾かれる。それでも、ここからようやくベガルタの攻撃も動き出す。

10分、ゴール前でボールを回しこぼれを磯崎がミドルもヒットせず。11分にも中央からロペスのミドルシュート、枠外。とにかくシュートが枠に行かない。13分愛媛がパスカットからのカウンター、ミドルシュート枠外。15分にもパスカットから愛媛が放り込み、ヘッドあわせられるが寄せて枠外。15分にも愛媛のロングシュート、バーの上。その後、20分ごろまで互いにペースダウン。21分、熊林から磯崎とつないで最後はボルジェスのドリブルからのシュートは弾かれ、コーナー。28分、村上がサイド上がってクロス、後ろから助走をつけて中央に飛びこむロペスの頭の上を通過。34分、ロペスにイエロー。

次第に攻撃が単調になり、シュートが出なくなるベガルタに対し、愛媛は39分、44分といずれもカウンターから、アーリークロスで放り込み、これが枠内シュートにつながるが、いずれも小針がはじき出す。ベガルタは40分相手ペナ右横でフリーキックのチャンスを得るが、シュートを打ち切れない。FW以外の選手が、パスしか考えていないのが残念だ。なにかぴりっとしない展開で前半終了。

後半。ベガルタが前がかりになる。3分、愛媛の速攻シュートを小針が弾くところつめられるが、何とかクリア。7分、熊林の縦1本にロペス抜け出すが届かず。10分、熊林に代えチアゴ入る。キレのあるチアゴ。ドリブル突破で流れをつくる。しかし13分、ゴール前で千葉がキック空振り、シュート打たれる。今日は再三いい読みで相手ボールをカットしていた千葉だが、少々集中が切れてきたか。そして16分、愛媛のカウンター、村上つき切れず侵入され、中央までボールキープされシュート、こぼれを逆サイドにつめていた愛媛のDFの選手にフリー決められ先制許す。中田も背後の選手を見失っていた。東京V戦の反転ビデオのようだった。

点を取りにいくしかなくなったベガルタは18分、関口に代え萬代投入。ボルジェスとツートップのような形で、中央に起点をつくる。早速、村上からのクロスを受けた萬代のシュート、ヒットせず。チアゴ、萬代が入って攻撃が活性化する。萬代からロペスと渡してのミドルシュート、ボルジェスのシュート、しかし枠に行かない。21分には、磯崎から菅井に代わる。さらに超攻撃的布陣。早速、ロペスからボルジェスが中央で落として、菅井のシュート枠外。そして28分、カウンターから右サイドロペスが抜け出しシュート、キーパーが弾くところ、ボルジェスは間に合わなかったが、逆サイドフリーのチアゴが豪快に左足で決めて同点

これで盛り上がるスタジアム。ベガルタの選手の動きもようやく連動して、怒涛の攻めを見せる。29分、千葉からチアゴへのパス、ドリブルで上がってサイドからの早いクロス。合わず。30分、ロペスが右サイド上がる中田にボールを出し、いいタイミングでクロスを上げるがボールが低い。さらに、またロペスから中田のえぐり、最後はチアゴのヘッドもう一歩。34分、ロペスのミドル枠外。そして萬代に大きなチャンスが2回。39分、ロペスのシュートがキーパーに弾かれ、萬代に足元に。ごっつあんゴールかと思われたが、慌ててしまいキーパーに当て枠外。ついで、ロペスの縦パスに、右足でダイレクトで、あわせたのは良かったが、枠に行かず。攻めに攻める時間が15分近くつづいたが、決めきれず。ロスタイム5分は足が止まって、相手の時間稼ぎを打ち破れなかった。

前半のちんたらムードの時に、終盤の攻めができていたら、また違っていただろう。せっかくカウンターで抜け出しながら、ボールをこねてスピードダウン、相手の守りが固まってしまっていた。前半からでも勝負時には前に出る。そしてFW以外のミドルシュートや、エリア内での思い切りが欲しいところ。誰が決めてもいい。自分の前があいたらシュート打つべし。そういう意味では、批判の多いチアゴだが、今日のように動きの切れがいいときは、攻撃にバリエーションが出る。やはり他の選手との差は大きい。


シュート数:17-13、CK:6-3、FK:15-17 得点:チアゴネービス (愛媛)松下  警告:ロペス (相手)金守、松下 主審:大西弘幸