25節対水戸2-0ボルジェス、ロペスの技あり2発

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2006年7月2日(日) 18:00 ベガルタ仙台2-0水戸ホーリーホック 笠松



ボルジェス
(萬代)   
チアゴ  ロペス
(関口)  
熊林 千葉 梁
(磯崎)   
村上 池田 木谷 菅井

高桑
サブは萩原、中田、磯崎、関口、萬代。

「どん引き」と言われながら、今年の水戸は必ずしもそうではない。しかし、今日の水戸は、アンデルソン以外は自陣に下げ、10人で守る明ら様な「ドン引き」カウンター狙い。対するベガルタはアンデルソン対策に2人残して、千葉までもが相手陣内まで上がり、「ボランチ」役。ボールに数多く触って起点となり、早いスルーパスを前のブラジルトリオに通そうとする。水戸陣内での我慢比べが続く。

 前半は、水戸のDFの寄せも早く、いい形ではシュートが打てない。逆に水戸のカウンターで、思い切りいいミドルを散発的に枠内に飛ばされるが、高桑の守備範囲。アンデルソンには人数をかけ、前を向かせず完封。
開始早々、熊林にイエロー。次節出場停止。3分、水戸のロングシュート。4分、ドリブルでエリア内に入ったボルジェス倒されるが、今日もPKは貰えず。6分、水戸ゴール前のボール回しからボルジェスが一瞬DFの間を抜け、前を向いてシュートするも、DFに阻まれる。その後、水戸は引いたまま、ベガルタはボールを回すだけで、互いに有効な攻撃なく、一進一退続く。15分、千葉からチアゴへパスが通り、シュートもDFに阻まれる。ここまで水戸は人数をかけ守り、寄せも早く、フリーでシュートは打てない。17分、水戸が30mフリーキックから直接狙うが高桑パンチング。

18分、中央よりの攻めが続いていたが、ロペスと村上のワンツーが決まり、村上がフリーで左サイド上がり、クロス。しかしボールをコントロールできず。21分、コーナーのチャンス。ショートコーナーで変化をつけるも、シュートまで行けず。23分、アンデルソンにベガルタゴール前で粘られるが、なんとかクリア。25分、木谷にイエロー。30分、水戸にフリーキックから直接狙われるが、高桑キャッチ。36分にも水戸中央からロングシュート打たれるが、高桑。水戸のサイド攻撃は抑えているので、結局中央から散発的にミドルを打ってくるだけなので、守りやすい。しかし、ベガルタも攻撃では、水戸の守りをこじ開けられず、なかなか有効な崩しができない。40分、ロペスがミドルも枠外。なにやら、引き分けペースの展開で前半終了。

後半は、守備疲れの水戸の寄せが鈍ったところを、再三スペースにチアゴやロペスが入り込んでシュート、次第にベガルタの攻撃のリズムができる。2分、菅井が上がってのミドルシュート。3分、チアゴがドリブルでエリア内しかけるが、シュート打てず。この辺から千葉が思いきり前目に出てくる。前半通らなかったスルーパスが徐々に通り始める。8分、エリア内のボルジェスが突進、DFの体当たりで倒されるが、PKは無し。10分アンデルソンにシュート打たれるが枠外。15分、ロペスがDFと競りながら右サイドから足首だけでのシュート、勢いなく、キーパー。 そして21分、カウンターから、菅井まで上がって相手陣内で連続シュートを浴びせ、こぼれるところ、角度5度くらいしかないギリギリのところから、ボルジェスが左足でねじ込んで先制。まさに技あり。2試合連続。
これで余裕の出たベガルタがボールを動かし、攻撃で前がかりとなってきた水戸の裏を狙う。 23分、チアゴからロペス、ドリブルからのシュート枠外。26分、水戸の攻撃こぼれを拾ったチアゴがドリブルで突破、逆サイドのロペスへのロングスルーパス、ロペスDFに走り勝って、フリーでシュートできるタイミングだったが、最後に足元に入られ決まらず。26分、熊林に代わり磯崎入る。ついでチアゴに代わり関口入る。

水戸は前がかり、それでも流れからフリーでシュートされる場面は、ほとんどなかった。が、アンデルソンのボールキープへのプレスがことごとくファールになってしまい、フリーキックやコナーを与え、その守備では、相手の2列目にフリーでヘッドされるピンチもあった。これは未だ課題。29分、水戸がベガルタゴール中央やや左で、フリーキックのチャンス。壁。33分には、水戸のフリーキックから枠内にヘッドを飛ばされるが、高桑がファインセーブ。ベガルタのカウンターはシュートまで行けずに終わり、いやな時間が続く。

しかし、41分に千葉からのボールに、今度はロペスが強引にエリア内に侵入、キーパーが寄せてくる一瞬に、足を出して角度ないところを押し込み2点目。トドメを刺した。43分、水戸がフリーキックからロングシュートも枠外。蒸し暑さの試合、守り合いの我慢比べを決定力の差で勝ちきった。
「スクリーン観戦記」

ところで、ゲーム終盤、菅井が相手のラフプレーに怒って相手ともみ合いになるが、ロペス兄が笑いながらなだめ、最後はサンタナ親父に頭をはさまれ額を寄せ合う「教育的指導」。ファミリーを感じた時間もあった(笑)。なぜ菅井が興奮したかというと、画面を見る限り、そのバックチャージの前に、ヘッドでの競り合いで、ボールを見ずに菅井の頭にヘッドバッドしてきた選手がいたからと思われる。2度も危険なプレーにさらされ、怒る気持ちは分かるが、切れたらルーニー。勝ち試合では無駄。怒りは相手にカード取らせることで、すべてに勝とう。


シュート数:16-8、CK:3-6、FK:19-17 得点:ボルジェス、ロペス  警告:熊林、木谷、ロペス (相手)時崎  主審:砂川恵一