33節対湘南2-0 雨はベガルタ、BS3連弾

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2005年9月24日(土)14:00 ベガルタ仙台2-0湘南ベルマーレ 仙台



バロン シュウェンク
(萬代)      
財前    大柴
(千葉)  (梁)
菅井 シルビ
 村上 根引 木谷 中田
 高桑
薄暗い空に霧雨、肌寒、今はもう秋、仙台スタジアム。14,521人。サブは小針、三田、千葉、梁、萬代。
湘南は柿本出場停止で35歳カシアーノ、梅田の2トップ。MFにゴーラン。予想どおりというか、カシアーノと梅田のコ ンビはいまいちで、ベガルタには幸運。内容的には、ほにゃららなれど、なぜか雨の試合は勝つベガルタ。今のうちに修正 点を見極めて次の試合に準備してほしい。

 前半、開始早々ベガルタがCKのチャンス。こぼれ球がバロンの前にころがるが、押し込めず。今日は、このような 相手のクリアミスやハンブルでの、ごっつあんゴールのチャンスが何度もあったが、ひとつも決められなかった。

その後は中盤での蹴りあいで互いにシュートもなく膠着状態。12分、久々ベガルタが財前、シュウェンクとつないで 、相手ゴール前へ、しかし出しどころなく、シルビーニョがロングシュート。その後も互いに決定的場面なく一進一退が続 く。19分、ベガルタが相手陣内深く侵入、左サイドから財前がスローなドリブルでエリア内に入り、相手裏へボールを出 してひとりワンツー、足を出して止めにきた湘南からファールを誘い、まんまとPKゲット。財前の技あり仕事。これをバロ ンがキーパーの逆をついて豪快に決め先制

 しかし、これで前がかりになった湘南にCKを与えるが、ファーにボールが流れる。今日の湘南はフリーキックの精 度がいまいちで、これもベガルタへの風。22分、ベガルタのクロスが、相手キーパーとDFがからんでこぼれ、ゴール前にい たシュウェンクの足元にころがるが、押し込もうとするところ、キーパーに阻まれ絶好のチャンス逃す。
25分、このあたりから湘南がワンタッチプレー多用でベガルタを振り回し、ボールを支配し始める。これに対しベガ ルタはカウンター狙い、中田の上がり、菅井などが思い切りよく攻撃参加、相手中央の突破を狙う。しかし最終ラインは破 れない。30分、菅井と大柴のワンツーからチャンスを作り、コーナーゲット。シルビのキックは、バロンの頭にどんぴしゃ も、キーパー正面、惜しい。35分、逆に湘南のカウンター、裏を取られてフリーでシュート打たれるが、高桑が前に出て防 ぐ。緊感を残して前半終了。

 後半。雨脚がやや強くなる。照明点灯。2分、ベガルタがコーナーのチャンス、キーパーが弾いたボールが木谷の足 元にころがるが、押し込めず。続くコーナーも得点に至らず、次第にいやなムードに。湘南はワンタッチでの早い球回しで ボールを支配するものの、シュートまでに時間がかかり、ベガルタは人数をかけて守る。8分、湘南にゴール前で回され、フ リーでミドルを打たれるが、高桑正面。9分には湘南のコーナーキックが直接枠をとらえるが、高桑がかき出す。13分にも、 ゴール前でボールを回され、シュート打たれるが高桑弾く。15分、財前を下げ、千葉が入り、ボランチ。シルビがやや前に 出て4-3-3のような感じ。ベガルタの左サイドにスペース。

19分、押され気味だったベガルタは大柴が相手ボールをカット、そのまま持ち込んでシュート。20分、大柴に代わり 梁が入り、そのまま左サイドへ。梁はワンタッチプレーでスルーパスを通し、また、みずからゴール前に飛び込んで、ベガ ルタの攻撃にリズムを作る。中田もオーバーラップを頻繁にかける。クロスがいまいち低い。25分、26分を連続コーナーの チャンス。2本目はニアにうまくシュが飛び出して、角度はないが、フリーでシュート。決まったか?しかしサイドネット。 28分、バロンに代わり、萬代入る。今日の萬代は開き過ぎ。ボールに触れない時間を多かった。37分、千葉がシルビからの パスを受けてミドルシュート。疲れた湘南に対し、ベガルタがペースをつかみ始める。

そして37分、シルビから縦1本、右サイド・ファーにいたシュがタイミング良く裏を抜け、ゴール逆サイドにグラ ウンダーでシュートを決め2点目。ようやく決まった追加点、時間帯が良かった。湘南はやや戦意喪失。ベガルタは余裕 が出る。39分、村上が上がって、中央からのミドル。40分には千葉のミドルとシュートで終わる。43分、湘南の攻撃、中央 からシュート打たれ、DFにあたりコース変わるも、高桑が指先ではじき出し、守る。今日最大のピンチ。ロスタイムは4分、 湘南は焦ったファール続出で自らチャンスを潰す。最後は左のからのクロスに、あわせれば1点というベガルタのチャンスに 、萬代、もう一歩、ゴールのチャンスを逃したが、そのまま逃げ切り3連勝。


とにかく勝ち点3しかないので、結果は良し。しかし、ここ4試合無失点とは言っても、かなり危ないシュートを許し ている。高桑の集中力と、駒不足の相手の決定力不足に助けられているが、守備こそ点検が必要だろう。上位相手で今の内 容では厳しい。攻撃はBS弾が決めているが、2列目に誰が入るかが曖昧で、いつもチャンスを逃している。梁のフル出場が待 たれるところ。第3クール終了でようやく13勝12敗8分け。直接対決までは、相手も勝つと考えて、最後は得失勝負も考えら れる。勝ち越しで満足せず、得点もえげつなく取っていく必要がある。残り11試合、プレーや采配に迷いは禁物。徹底した プレーで、次のアウエー2戦も、ものにして貰いたい。



シュート数:18-8、CK:8-4、FK:14-24 得点:バロン(PK)、 シュウェンク 警告:(相手)鈴木義和、バリシッチ  主審:小川直仁