27節対横浜0-0 関口、中田の走りで見せるも不発

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2005年8月20日(土)19:00 ベガルタ仙台0-0横浜FC 仙台



大柴 バロン
(シュウェンク)(萬代)
関口      梁
      (千葉)
熊谷  シルビ
 
森川 根引 木谷 中田

 高桑
ベガルタは、富田が累積で出場停止。サテライトで調子が良かった中田と関口が先発。サブは、萩原、三田、千葉、 シュウェンク、萬代。横浜は三浦、山口、浮氣が揃って先発。この三人いまだフィットせず、体力的にもいまいちだったの だが。。。

日中31度を越え、夕方でも生ぬるい風の吹く仙台スタジアム。日頃、生ぬるい練習しかしてないチームの場合にはき つい条件。さらにパラパラと雨が落ちてきて湿度は100%近くとなる。19094人。
 そんなコンデションの中で、両チームを通じて唯一スピードが落ちなかったのが中田。すばらしい出足で自陣から 相手サイドまで駆け上がる。途中相手とのせめぎあいでも粘り強くなった。ただ、惜しむらくは最後のクロスやシュートの 精度。終わりが良くなければ、せっかくの走りが活きない。しかし、少なくとも磯崎が復帰するまでは、彼が使われること だろう。

 試合は、その中田がいきなりのオーバーラップで湧かせる。5分、今度は自陣の守備からドリブルで持ち上がった大 柴がコーナーゲット。しかし、その後前半は中盤でのせめぎ合いが続き、どちらかというと横浜FCがボール支配して回す。 しかし、ベガルタ同様、ラストパスの精度はいまいちで、互いがシュートも打てない時間が続く。10分、ベガルタがようや く相手ゴール前でボールを回し、チャンスを伺うが、結局シュートは打てない。また膠着地態。15分、横浜FCに右奥からの フリーキックを与え、ゴール前スルーであわやのピンチ。16分、中田が攻撃参加、アーリー気味のクロスはバロンに合わず 。21分にも中田の積極的な動きからゴール中央40mの位置でフリーキックをゲット。しかしシルビのキックは直接キーパー に届いてしまう。。

 27分には、梁からバロンへのクロス、届かない。今日の梁は疲れがあるのか、動きに精彩がなく、守備攻撃に中途 半端。28分、シルビーニョのミドルが、ようやく初シュート。30分、中田から関口につながり、コーナーのチャンスも中央 でヒットしない。35分、横浜FCカズの強引なミドルは大きく枠を外れる。38分、前半で最大のチャンス。相手陣内でのスロ ーインから、シルビーニョがダイレクトでバロンにあわせ、バロン走りこみながらのヘッドをファーサイド枠内にひねるが 、相手キーパー辛うじて弾き、こぼれもゴールに吸い込まれそうになるも、再びキーパーに阻まれる。44分梁にイエロー。 シュート少なく、相手崩す動きも少なく、大柴ひとりが相手DFにつっかけ、動き回ような展開で、両チーム、不完全燃焼の まま前半終了。

 後半、雨が降り出す。頭から大柴に代えシュウエンク投入。関口のスルーパスにいきなり走りこんでコーナーゲッ トするもシュート打てず。3分、コーナーからのこぼれを城に押し込まれそうになるが、高桑が至近距離で足元に飛び込んで セーブ。10分には、中央に入った梁がヘッドでせるが、ヒットせず。今日のバロンはツゥイードにヘッドではかなり負けて いた。15分、フリーキックをシュウェンクが蹴る。16分、後半の最大のチャンス、相手ゴール前で揺さぶって最後はファー サイドの関口がフリーでシュートするも、大きくバーの上。そのあと、カズにゴール正面で反転シュート態勢に入られるが 、木谷が足1本で塞ぎ前へ飛ばせない。

 20分過ぎから互いにカウンターの応酬でゴール前まで往復する展開。21分にはコーナー近くのフリーキックのチャ ンスから根引が強引にシュートするが、相手に当たる。30分、疲れの見える梁に代わり、千葉が入りボランチへ。熊谷が右 サイドに上がる。ここでまた中田がドリブルで駆け上がり、シュウェンクへパス、シュが逆サイドの関口にクロスあわせる がはずす。35分、バロンに代え萬代入れる。シルビのロングシュートはゴロでキーパー。さらに関口のスルーパスにシュが シュートもキーパー。中田にイエロー。終盤は疲れの見える相手に対し、コーナーやフリーキックから何度か相手陣内で攻 め込む。39分には、カウンターから、シュウェンクのパスに関口が走りこみ、再びシュにクロスを上げ、フリーの状態でシ ュート打てたが、ワントラップしたため、キーパに詰められる。

 40分には右フリーキックが木谷に頭にどんぴしゃで合うが、キーパー正面。さらに熊谷がカウンターのパス交換で うまく中央フリーになりラストパスを出すチャンスが2度あったが、最後、パスをカットされシュートに至らず。また、萬代 のシュートもブロックされて、スコアレスドローで試合終了。

 暑さで省エネなのか知らないが、フリーでボールを受けて、足でボールをコントロールできるで場面あるのに、わ ざわざ安易なヘッドで不確実につなぎ、みすみす相手ボールにする選手が何人かいた。また、ピッチがスリッピーなのに、 ノールックでスルーしたり、ワンタッチにこだわりチャンスを潰す選手もいた。パスの段階ではそれほど簡単にしているに 、肝心のシュートではトラップを入れたり、タイミングが遅かったり決断が遅く、キーパーやDFに詰められてしまう場面も 。まったく逆である。

 結局決めきれず。スコアレスドロー。落雷で試合が中止となった山形・札幌以外の上位は、勝ち点を上げ、特に福 岡は京都に勝ったため、2位福岡との勝ち点差は11と開いた。次の京都戦から、とにかく2連勝をまず上げることを狙う。い まだ負け越しのペースでは何も起こらない。パスは確実につなぎ、シュートは簡単に思い切りよく打つ。ゴールへの意識を 高めてほしい。


シュート数:10-9、CK:7-2、FK:18-26 得点:なし   警告:梁、中田 (相手)なし 主審: 北村央春