24節対福岡2-2 辛うじてドロー

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2005年8月2日(火)19:00 ベガルタ仙台2-2アビスパ福岡 仙台


大柴 バロン
(シュウェンク)
シルビーニョ 
梁     熊谷
     
千葉
(村上)
磯崎 根引 木谷 森川
       (関口)
高桑
 サブは小針、富田、村上、関口、シュウェンク。サウナのような湿度87%の中で中2日の試合。条件は同じはずなの だが、ワンツーや追い越しなどのスピードある攻撃でベガルタを翻弄する福岡。ベガルタの選手の動きは重い。平日ナイタ ーで16,452人。

 試合開始早々、どんどん詰めてくる福岡に、DFのクリアが中途半端となり、拾われてフリーでシュート打たれ肝を 冷やす。今日のベガルタは、梁や大柴にいつもの切れがなく、千葉は中途半端なバックパスで逃げる悪い癖。疲労が抜け切 っていない感じ。福岡は、ベガルタ左サイドを中心に、どんどんワンツーで崩してくる。背後からトップスピードで入られ 、ベガルタは右往左往。

 それでも前半10分、左サイド奥からのシルビの今季最高のフリーキックが、今日久々スタメンで唯一疲れてない 根引にどんぴしゃ通り、ゴール正面で競り勝って頭でねじ込み先制!押されながらの先制で、ドラマの始まりかと思い きや、5分後、クリアミスを奪われ、簡単にワンツーで裏取られ、あっさり同点とされる。今2位にいるチームの落ち 着きは小憎らしいほど。ゆったり守備とかいっても、相手の早い攻撃に振り回されて体力は消耗し、いざ攻撃になっても個 人頼みで、崩してシュートはなかなか打てない。仕方なく縦ポン行って来いで、オーバーラップとか、ワンツーとかがベガ ルタの辞書にはないかのよう。せっかくバロンなどにあてても、中盤でこぼれ球を拾うのは福岡ばかり。出足がない。21分 には、またもこぼれ球をクリアしそこない、すかさずロングシュートを枠内に打たれるが、高桑が弾く。

 25分、ベガルタも、ようやく相手ゴール前でボールを回し、中央で大柴粘って反転シュートも詰められてヒットせ ず。29分には熊谷のクロスにファーのバロンがフリーも角度なく、シュートはキーパーに弾かれる。これでコーナーキック を得るが、こぼれを福岡田中に一気のドリブルでカウンターされ、シュートまでされるが枠外で助かる。34分、福岡のパス ミスを大柴がかっさらって一気にドリブルでフリーになりかけるが、足につかず。らしくない。ここからベガルタもようや く攻勢、35分、シルビーニョのロングパスが相手裏に走りこんだ梁につながり、と思ったがトラップしきれず。このあたり でシルビはボランチの位置まで下がり、Wボランチ気味。前線との間が空く。43分、コーナーのチャンスから根引のヘッドは 、タイミングがあったものの、キーパー正面、こぼれたところを押し込もうとするが、結局クリアされる。そのまま前半終 了。

 後半千葉に代え、村上を入れてシルビとのダブルボランチ。しかし前半と同様、いきなりボール奪われシュートま でもって行かれる。高桑弾き、難を逃れる。5分、大柴がうまくエリア内でボールを受け、シュートも角度なく、キーパー正 面。いつもの流れだとこのままずるずるの予感もあったが、相手チャージを逆にファールと判定された熊谷が、このあたり から疲労をものともせず、怒りの鬼プレスでチームを鼓舞。右からロングパスでバロンを狙うが、頭上。7分、村上が抑えた ミドルシュート。10分には、村上からのスルーパスが熊谷に通り、相手ファールでペナエリアすぐ外のフリーキックを得る が、チャンスは生かせず。逆に15分福岡コーナーからのこぼれを押し込まれ、勝ち越しを許す。20分、前係がかりで 、磯崎がライン際を上がり、外目から弾丸シュートは、惜しくもポストに当たってしまう。
 
 シュウェンクを大柴に代え投入。ようやく疲れの見えた福岡から中盤でボールを奪えるようになり、ゴール前まで いくのだが、フリーのシュートが決められない。シルビーニョがボランチの位置で精力的にボールを奪い行き、梁、バロン とつないで、シュートも枠外。福岡は1点リードであまり上がらなくなり、カウンター攻撃を狙ってくる。29分には、熊谷の パスをバロンが頭で落とし、中央詰めた梁がシュート、という得意のパターンだが、梁追いつけず。31分、森川に代わり関 口入り、右ハーフへ、熊谷がDFラインに入る。33分、出ました、村上のホームラン。しかし、35分にはその村上が前線参加 、関口が相手ボールカットしてつないだクロスにゴール中央に侵入、フリーできっちり頭で合わせるが、キーパー正面。惜 しい。前半と比べると、かなりプレスを早めてシュートまでいくのだが、なかなか決めきれず、いやなムードが漂う。

 それでも40分、相手ゴール前に攻め込み、混戦でPKゲット。バロンが相手に読まれながら右隅に決め、同点。その後も押したいベガルタだったが、ボールキープ力で勝る福岡に攻め込まれ、コーナーに逃げるのが精一杯。前線に張 らせた関口のカウンターも出せずじまいで、試合終了。内容的には判定負けだが、スコアではなんとか引き分け。

勝ち点3でなければ及第とは言いがたいが、0点ではない。依然福岡とは8差。すでに他力ではあるが、また首の皮1枚 残っている。次の鳥栖戦に勝ってもう一度スタート台につきたい。


シュート数:12-16、CK:5-12、FK:17-23 得点:根引、バロン(PK) (福岡)宮崎、ホベルト  警告:ベガル タなし (相手)千代反田、柳楽 主審:長谷 忠志  記録員:渡邉晋