12節対甲府2-1 シュウェンク1ゴール1アシスト

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2005年5月14日(土)14:00 ベガルタ仙台2-1ヴァンフォーレ甲府 仙台


大柴 シュウェンク
(バロン)
 財前

梁     清水
(大久保)  (秋葉)
千葉
磯崎 富澤 木谷 森川

高桑
サブは小針、根引、秋葉、大久保、バロン。
雨上がりの曇り。気温10度。久々パッチ着用も正解ななほど寒い。例年運動会シーズンはやや動員が 減るとはいえ、11695人はさびしい。この寒さと祭りに運動会のせいなのか。来ることが可能なのに、テレビ 観戦を決め込んだ人は、緊迫感のある貴重なゲームを見失いましたぞ。

 さて、試合は前半立ち上がり、甲府が攻め入るが、思ったほどスピードなく様子見。3分、大柴がと りあえずミドルを打ってエンジンかかる。7分にも大柴がDFかわして、右足でのシュートはDFに阻まれる 。10分までは中盤でのせめぎあい。12分過ぎ、互いにコーナーのチャンス。甲府のコーナーは中央で合わせ られるもバーの上。前半最もひやりとした瞬間。
 ベガルタも反攻、財前からシュウェンクに、いいスルーパスが2本連続して通る。1本目は自分で打 たずパスしてしまい、チャンス逃す。2本目はドリブルで持ち込むが倒され、中央付近30mのフリーキックを ゲット。珍しく梁が蹴るが弾かれる。20分、右サイドの浅いところからのフリーキック、財前のキックはキ ーパーを素通り、ファーに誰かつめていれば、という弾道。その後一進一退。

27分、ここでポイントとなるプレー。甲府にベガルタ左サイドライン際を持ち込まれるが、磯崎と 梁が粘って飛び込まず抑え、相手の無理やりのキックはゴールラインを割るしかない。完封。何か、これで 今日のサイドは大丈夫という雰囲気が生まれた。29分、その磯崎からのロングフィードを左サイドで受け たシュウェンクが、ワントラップでさばき、DFひとりを切り返しで抜いての、角度のないところから抑え たシュート、反対サイドのサイドネットに突き刺さるゴールで先制!2戦連続。やっとホームにも、シュ は来ませり。

 さらに今日のベガルタは先制しても、攻撃の手を緩めず、清水が持ち込んでシュート、コースはず れたが、シュウェンクが滑りこんで、惜しい。次々と相手ゴール前でボールキープして攻撃。32分、森川が ラインぎわ出そうなボールをつなぐ。それを右サイドにいた大柴が拾い、大柴が財前にはたき、財前がク ロスをあげると、左サイドにいたシュウェンクが高い打点で折り返し、ゴール中央でちゃっかりフリーとな っていた"曲者"梁がすねボレーで決めて2点目。点が入るときは、まことに早いテンポでボールが回る 。その後は、ベガルタが完全にペースをつかむも、35分過ぎには甲府の反撃を受ける。しかし甲府の藤田か ら出るスルーパスには、中盤でプレスをかけ押し下げ、パスを出されてもコースには富澤が控えて、ことご とくクリア、攻められても失点する気配なく前半終了。

 後半になると甲府がFWを入れ3トップに。前がかりで攻勢強め、ベガルタ我慢の時間が続く。開始 早々いいクロスを入れられてひやり。3分、カウンターから、財前がうまくフリーとなるが、ループはやや弱 く、キーパー。4分木谷にイエロー。直後、右で森川が粘って、シュウェンクにつなげ、逆サイド完全にフリ ーだった大柴にクロスがどんぴしゃ合うが、狙い済ましたヘッドはキーパー正面。慎重すぎたか。5分から15 分は甲府に押される。16分、相手のボールをカットして速攻も決まらず、逆に攻められ、ゴール前でボール を回されピンチ。ベガルタ疲れからか、ずるずると下がり始める。

 20分清水に代え秋葉、そのまま右サイドに入る。守りでは間隔がうまく取れないようだったが、攻 めでは財前や大柴とのボール交換で相手を翻弄。24分、千葉が相手ボールをカット、シュウェンクから右で フリーだった秋葉がやや遠めからのシュート、もう少し曲がっていれば。惜しい。25分、シュウェンクに代 え久々のバロン登場。まだ、すこし反応はおくれ気味も、ポストプレーでは見せてくれる。甲府は選手を代 えながら中盤でのこぼれを拾い圧をかけてくるが、DF陣がなんとか体をよせ、シュートは打たせない。35 分、カウンターから、秋葉、バロン、梁と流れるようにパスが通り、シュートもキーパー。38分、梁に代え 大久保が入る。大柴が右サイドに入り、秋葉は左サイドにまわる。大久保なかなか流れにのれず、効果的な な動きができないが、DFを背にしてのポストプレー1本はよかった。

 残り5分、甲府は両サイドから揺さぶりパスを通そうとしてくる。中盤でのベガルタのプレスが追い つかなくなってきてピンチ。ロスタイム。木谷が不可思議カード2枚目を貰い退場。左秋葉、右大柴とサイド のポジションを入れ替えているところで、さらに木谷が抜け、バランスが崩れるところをつかれた。試合 狩終了直前、ゴール前でボールを奪われると、とうとう押さえ込んでいた、バレーに押し込まれ2-1。し かし時間なく、試合終了。

それにしても今日のベガルタは前半から飛ばしていた。病気明けの大柴があれだけ動き回るのは感動 もの。財前が体の向きをかえるだけで、相手を抜いたり、ゴール前での早いパス交換など、おーという感嘆 の声が上がるプレーがいくつか出ていた。また、梁が珍しく空中で相手とぶつかって、相手をぶっ飛ばす珍 しいシーン。守備では、おとなしげの彼にしては気合のはいったプレー。というか、前節の萬代同様、2年目 の蓄積の成果か。千葉がバレーに後ろからボールを奪われるシーンが前半あって、その後ボールを持つ度に 妙なざわめきが起きたが、ボールカットや守備ではいいところを出していた。パスの判断は早くしていかな いとまずいだろう。どのチームも起点は狙っている。

木谷、冨澤の二人は、体での競り合いでバレーにほとんど仕事をさせず、冨澤は相手のパスコースを 読んで、ピンチを跳ね返すし、安定感があった。高桑は終盤、バレーのヘッドをバスケのように頭の上で押 さえ込む珍しいプレー。木谷は不運なカードで次節出場停止だが、根引も負けずに、強気のプレーで中央を 締めてもらいたい。


シュウェンクが要所で決めて勝利。現在のベストメンバーで望み、好調相手の攻撃をかなりの部分を 抑えたのだから、今日は、合格でいいのだろう。ただ、終盤での時間の使い方や、守備的になる瞬間の意思 統一に課題がある。決定力の向上も必要。苦しい時やスクランブルになったときの対処法をさらに詰めて九 州シリーズに臨んでもらいたい。次は今一番のっている鳥栖。スピードに幻惑されず粘って行こう。


シュート数:15-5、CK:2-8、FK:16-21 得点:シュウェンク、梁勇基 (水戸)バレー 警告:木 谷2=退場 (相手)青葉 主審:柏原丈二