09節対湘南3-0 完勝で連勝、大柴2ゴール1アシスト

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2005年4月30日(土)14:00 ベガルタ仙台3-0湘南ベルマーレ 仙台



大柴 シュウェンク
(大久保)(萬代)
 財前

梁     清水
      (関口)
千葉

磯崎 富澤 木谷 森川

高桑
完勝で連勝、大柴2ゴール1アシスト  サブは小針、根引、関口、大久保、萬代。ユース出身の18歳大久保がプロ初ベンチ入り。

 夏のような陽気から少し涼しくなった仙台スタジアム。うす曇の天気ではあるが、紫外線は容赦なくふりそそぐ感じ 。13457人は少しさびしいが、あえて応援に来たサポーターには、久々爽快な試合がプレゼントされた。

 試合の入り、湘南にボールを持たれるが、ベガルタが高めのプレスで相手の速攻を封じる。4分過ぎにはベガルタが相 手ゴール前で連続攻撃。梁のクロスに始まり両サイドでボールを拾って攻め立てる。こぼれ球には清水がスピード生かしてボ ールを競りにいく。これが効いた。5分磯崎のロングシュート。今日は積極的に上がっている。10分まで中盤でのせめぎ合い。

13分、シュウェンクが中央抜け出し、ミドルシュート、キーパー弾いてコーナー。今日はパサーとシュウェンクの息が あって、何度もチャンスを作った。19分、湘南にサイドを抜かれファーサイドからシュートされる、今日初、そして唯一崩さ れたピンチ。20分、財前が怪我治療アウトの間、千葉がフリーキック、小さく梁に出して、裏に走りこんだフリーのシュウェ ンクの頭にどんぴしゃ合って、ダイビングヘッドも枠外。惜しい。25分から30分はベガルタの時間。大柴や財前のミドルシュ ートが枠に行くがキーパー。

このあと湘南のカウンターを許すが今日は高めのプレスで相手の速攻がスピードダウン。シュウェンク、大柴、そして 清水の「キレキレ3人組」が、運動量豊富に相手エリアに切れ込むだけでなく、守備にも活躍。湘南にリズムを作らせない。や むなく縦ポンが多くなる相手に攻め込まれても、守備陣が落ち着いて体を入れて、相手の自由にさせず、今日も完封の匂いが する。

37分、清水が右サイドで粘ってフリーキックゲット。またもシュウェンクがラインの裏を完全にとって、頭でねじ込む がオフサイド。惜しいシュートが続いていたところ、ついに40分、財前のカーブのかかった縦パスが、ジャンプしたシュウェンクの陰にもぐりこんだ大柴に通り、DFより一歩先に踏み込んでシュート、先制!さらに得点した後に弛緩するこれまでの 展開も、今日はDF陣に落ち着きがあり、相手の攻撃を遅らせることができた。そのまま前半終了。

 後半。3分財前イエロー。後半になって、サイドにボールを散らしては、中央の加藤に預ける湘南の攻撃にボールを支 配されるが、中央で柿本などを自由にさせず、相手が打てるのはミドルのみ。しかし押されてベガルタやや引き気味。10分、 ようやくベガルタも反攻、富澤が中央上がって自らシュート。13分、前半から飛ばしていた清水が足つり気味で関口に交代。 16分、相手コーナーからベガルタのカウンター、梁から大柴とつながり、思い切りのいいミドルシュート、キーパー弾くもバ ーに当たって外へ。惜しい。

 今度は20分、森川と関口が自陣で粘り、相手ボールを奪うと、森川が縦にいいフィード、大柴が右サイドを走りこんで粘ってえぐると、中央につめていた梁が、どフリー、ダイレクトで決めて2点目。その後は湘南がサイドチャンジで振ってく るのをなんとか粘って守り、ベガルタはカウンターで相手の浅いラインを突破しようする展開。29分には、磯崎のロング縦1本からカウンター、ポストのシュウェンクがヒールで出して、走りこんだ梁が右サイドをえぐり、中央の大柴が相手DFに競り勝っての、脛当てシュートでダメ押し3点目。30分、大柴に代わり萬代入る。早速、関口からのスルーパスに抜けたかと思われ たが、オフサイド。ベガルタにも疲れが見え、サイドからクロスを入れられるが、中央では競り負けず。こぼれ球を2本ほどミ ドル打たれたが、高桑の正面。

40分には疲れの見えるシュウェンクに代えて今日初ベンチ入りの生え抜き18歳、大久保を投入する余裕の采配?(多分 、今季初でしょう)。しかし湘南にも、このあたりから疲れが見え、ミスキックが目立つ。大久保は、ボールをよく追って、 萬代へのスルーパスなどもあったが決まらず。今日は時間も少なく顔見せ、こんなもんでしょう。ベガルタは残り時間、ロスタイム3分にも3点差を背に相手陣に押し込み、余裕もって、試合終了。久々に見る完勝。

 汗かき選手達のがんばりとサイドバック二人の正確なフィードが印象に残った。勿論、2ゴール1アシストの大柴軍曹 や、タイミング良くゴール前に侵入した梁には最敬礼だが、きょうは攻守に攻めの気持ちが出ていた全員の勝利だろう。 得点シーン以外でも見所があった。磯崎のロングボールが、走りこんだシュウェンクや梁の前に、きれいに通るのを何 本か見た。左効きの大柴が右足一本で相手を抜いていくのを見た。清水が間に合いそうもないセカンドボールに追いついて、 守備するのを見た。富澤が中央で抜かれそうなボールを、体をこじいれて取り返すのを見た。。。。キリがないが(笑)そう いえば、監督も変わっていた!背広が夏色に。


 「J1に行きたい強い気持ちを見せつける」と言っていた湘南の選手たちに、技術でも気持ちでも負けていないこと を証明した。しかし、ホーム初勝利でようやく開幕戦の分がチャラ。これをきつい日程の中でも、連勝につなげないと意味が ない。後半、疲れてくるとボールウォッチャー気味になるところが見られた。高桑のセーブもあり、辛うじて今日は凌いだが 、その辺の修正と、今日飛ばした分の疲れをケア、次も勝ちたい。やればできる。


シュート数:16-9、CK:7-5、FK:15-23 得点:大柴克友2、梁 勇基 警告:財前、清水、梁 (相手)佐藤悠介、田 村、白井 主審:村上伸次