05節対横浜3-4 先行しては追いつかれ終盤逆転許す

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2005年4月2日(土)14:00ベガルタ仙台3-4横浜FC 仙台



大柴  
   財前
関口     清水
       (中田)
千葉 熊谷
(梁) 
富田 根引 木谷 三田
 (シュウエンク)
高桑
サブは森田、森川、梁、中田、シュウェンク。

曇りで肌寒いと思われた仙台スタジアム、きれいに晴れて思いのほか強い日差し、日向では"暑い"。試合も"熱い" ものを期待させたのだが、時ならぬフリーズで。。。
楽天の野球と時間も重なる初めての試合で、動員をを心配する向きもあったが、十分ではないかもしれないが、14867人 は少なくはない。しかしせっかく相手がミスしてくれてるに、ホームで勝てないのでは。。。

 試合開始、横浜FCは研究していてベガルタの弱いサイドをついてくる。それでも5分三田が上がってミドルシュート でキーパー。今日は攻めへの姿勢が見えるか。7分には、関口がドリブルでフリーキックをゲットも、シュートまで至らず。 このあとは横浜FCのカウンターから連続攻撃で次第のボールを支配される。ベガルタも時にカウンター、ゴール前でボール を回すものの、フィニッシュできずに逆襲くらうの繰り返し。

 ようやく17分、大柴のロングクロスにうまく財前抜け出し、キーパーに対するが、クロス伸びて過ぎてキーパーにキ ャッされる。20分、コーナーから相手フリーを許し、ピンチ。23分、カウンター、清水から関口にスルーパス通るが、おしく も決まらず。その後、一進一退、ベガルタ中盤でパスミスで、チャンス逃す。横浜が左右に振り回し、逆サイドからゴール前 に必ず詰めてくるのに対し、ベガルタは大柴、または財前ひとりだけがゴール前に入るため、いいボールが来ても、こぼれ球 をシュートする人間がいない。セカンドボールを拾われては、サイド攻撃を受ける。

 35分、ようやく右から三田のフリーキックから直樹のシュートのこぼれがフリーの木谷の前にころがるが、もう一歩 及ばす。43分、木谷のフリーキックの後、財前のクロスから千葉がゴール前で頭でつなぎ、ファーでフリーの根引がボレーでたたきこんで先制、はじめて相手を崩し、今日こそはベガルタペースか、と思いきや、直後のロスタイム、左右にボールを振る横浜FCの攻撃に、中央フリーで決められて1-1同点、前半終了。

後半、ワンタッチを増やし簡単につなぐようになったベガルタは、相手陣内にクロスやスルーパスを通すが、なかなか シュートまでいけない。3分、フリーキックのチャンスから大柴がニアにつめるが枠外。5分、カウンターから財前からのパス を受けた関口がドリブルで中央へ、シュートはバーの上。15分千葉直樹から梁。
6分、相手DFクリアミスを見てGK前にブロックに行った大柴の胸トラップが、幸運なループとなって2-1。ツキはある、と思ったその直後、カウンター、左右の揺さぶりであっと言う間にまたも追いつかれ2-2。10分清水に代え中田入る。エリ ア内侵入するも、クロスはクリアされる。20分、カウンターから右サイドを狙われる。ベガルタも三田のクロスに大柴頭をあ わせるも枠外など、前掛りになってベガルタは相手陣内でフリーキック、コーナーのチャンスなどからチャンスを作るも中央 の高さで跳ね返され、クロスには精度を欠く。

25分には、相手の連続コーナーから、一度はポストに救われたボールを押し込まれ2-3と初めてリードを許す。その後横 浜FCはややペースダウンでカウンター狙い。31分と富田に代えシュウェンク入り前線へ。三田が左サイドに回り、右サイド に中田が下りてくる。アーリークロスで放り込むもシュウェンクのところで競り勝てず。しかし、39分ベガルタも連続コーナーから攻め、相手DFのオウンゴールにより、またもラッキーな得点で3-3同点。ここまでツキを与えられたら勝ちに行かねば ならない。しかし、爆発してほしいシュウエンク、今日も大人しいプレーに終始、ボールへ寄らなくなった味方をみてか、自 陣ゴール前まで戻って守備してくれるのはいいのだが、前線ではハイボールに競り勝てず。横浜FCは強気だった。ロスタイム、執拗にサイドから放り込み、フリーキックのクリアミスを捉えて簡単に放り込み、高い打点のジェフェルソンにたたきつけられて3-4、万事窮す。

 相手を崩した正味の得点は1点。対して横浜FCは完全にベガルタDFを揺さぶりくずして4点とってきた。得点以上 に内容は完敗である。守備重視のはずが、開幕以来サイドが簡単に破られる状態が続いている。左右に振られると簡単にマー クが、ぶれ、敵に体を預けずボールウォッチ。特に左サイドは磯崎か三田にして森川をDFに戻すべきである。体で守れない 今の富田に、DFを続けさせるのは酷である。無理な起用で、バランスが崩れて、結局、関口も「自由」にはなれない。
それとボランチ陣、特に熊谷は一度休ませるべきなのではないか。コメントは強気でもプレーでは萎縮して、クリア、 パスとも慌てている。体調のせいでないとしたら、見た目以上にプレッシャーを背負いこんでいるとしか思えない。ペースを 変えたり落ち着かせるべきベテランが慌てていては、試合が作れない。一度、解放してあげることも、長い目で見れば必要な ことだと思う。

前任の失点の多さを嘲笑していた現監督は、その唾が自分に戻ってきたことを真摯に反省すべきあろう。チームのため 、そして選手本人のためにも、時に愛弟子を谷底に落とす覚悟も必要。J2選手が相手から受ける激しいプレスに対抗できる 、体作り・動きなど準備が出来てから使っても遅くはないと思うのだが。
 攻撃に改善の兆しはある。が、攻撃の形はできてもFWの枚数または2列目からゴール前に飛び込むゴールへの意志を 待つ選手が足りない。それでも、セットプレーでは三田、根引などが点取ってるし、DF陣の高さを活用できる期待はある。 次節京都戦、決定力が不足する今、負けないこと、勝ち点を取るという戦い方があってもいい。守り勝てる自信を選手に持た せることで、初めて次のステップに進める。


シュート数:9-12、CK:5-7、FK:18-25 得点:根引謙介、大柴克友、オウンゴール  (横浜FC)山尾、久保田、河野、ジェフェルソン 警告:財前、三田、熊谷 (相手)貞富、久保田、重田、小野信 義、佐藤一樹、ジェフェルソン 主審:早川一行 記録員:渡邉晋