03節対福岡0-2 前半の消極的な守りをつかれ2失点

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2005年3月20日(日)14:00 ベガルタ仙台0-2アビスパ福岡 仙台



シュウエンク(松浦)
財前
関口     中田
      (中原)
千葉 熊谷

磯崎 根引 森川 三田
(木谷)
        高桑
サブは森田、木谷、梁、松浦、中原。
森田はトップチーム初ベンチ入り。

 期待ほど気温は上がらなかったものの、うす曇で冷え込むことはない仙台スタジアム。連休中でも勝利を期待する15000人が集まった。

 前半立ち上がりは右サイド中田からの攻撃で攻め込み、相手ゴール前でのFKのチャンスもあったが、クロスに精度を欠き、シュートまでいけない。立ち上がりと後半の20分間は、主にサイドからチャンスを作りながら、ラストパスの精度がいまいちなのが本当にもったいない。

 前半はじめでは、財前が囲まれた時に、フォローの千葉が前を向いてボール持てるチャンスありながらパスがいまいち。関口は守備を意識しぎたのか、下がり過ぎで、ボールになかなか触れず、ドリブルのチャンスでは持ち過ぎ。いつも思い切りの良さが出ない。千葉には、ボールカットにはいい面があるので、その後のボールさばきで、自分がゲームを作るくらいの意気込み、早い判断を求めたい。今後のチームにとってのポイントになる。

 20分過ぎからはいいようにボールを回され、ゴール前でかろうじてしのぐ展開。とうとう20分、34分とクリアミスを簡単につながれ失点、40分にはフリーキックから3点目を献上と思いきや、オフサイドで救われる。本当は、ワンタッチで正確なクロスを放り込み、タイミングよくゴール前に飛び込む選手がいる福岡の攻撃こそベガルタがやらなければいけない形。  ぎくしゃくしたプレーの連続に、ベンチもたまらず34分磯崎から木谷へ。森川が左サイド、木谷中央。42分シュウエンクを下げ松浦へ。シュウエンクは大分動けるようになってきたものの、まだ連係がしっくりこない。しかし彼にもやって貰わなければならない。中原ひとりで90分はまだ厳しい。

 後半。中田を下げ、中原入る。松浦が左サイドより。5分早速中原が、財前からのクロスを高い打点でヘッド、キーパーはじくところ押し込もうとするが、バー。ベガルタ、前がかりで攻撃のリズムがようやく出る。11分カウンターで前にいた熊谷から、財前、財前のセンタリングに松浦がDF裏に飛びこんでシュートするも、キーパー正面。その後も、右サイドでフリーとなっている三田が再三クロスを上げるも、ターゲットになかなか合わない。もっとできるはずだ。攻めてはいるが、中央に人が少なく、こぼれ球のシュートもふかしてしまう。それでも、前目に出た関口が右からドリブルでゴールへ切れ込んでのシュート、コーナーも連続して取っるなどせめるが、崩してのシュートまでがつながらない。

 2点リードの福岡は、引き気味で右サイドのカウンター狙い。ベガルタ左サイドを何度も侵入してくるが、中央で辛うじてクリア。カウンターのかけ合いで、ベガルタ25分頃まで福岡陣内に攻め込むが、中央で点を狙う選手が足らない。その後、中原が相手ボールをカットして、フリーでのシュートのチャンスもキーパーに阻まれ枠外と、攻撃でのツキもなく。時には根引を上げて熊谷、森川、木谷の3バックでのスクランブル攻撃も、相手ゴール近くまでボールを持ち込むのに時間がかかり過ぎてシュートまで至らない。30分過ぎからは福岡に時間をコントロールされ、疲れたベガルタは展開できず、そのまま敗戦。

 攻撃の時間がこれまでよりは増えた、とはいうものの、練習試合ではない。守備でのイージーミス、バックパス癖、さらには、クロスの精度、最後に点取るまでのイメージの不一致など、解決すべき問題は多い。負の遺産だけでなく、プラスの遺産までご破算にしてしまってはしょうがない。是々非々で修正していくしかないだろう。選手が自信を回復し、作戦に説得力を持たせるには、相手を徹底研究、どんな形でもいいから、勝利しかない。こだわるのは、ひとつ勝ってからでも遅くはない。


 それでも中原が連係不足はあっても、ポストプレーがそこそこ使えることがわかったことと、木谷の落ち着きが収穫か。それと、関口は右にいた方が力を発揮するような気がする。中田と競争。左は大柴か秋葉の左スペシャリストを使えれば、ワンテンポ攻撃の展開が早くなるのでは。。。


シュート数:11-9、CK:5-0、FK:20-22 得点:有光2(福岡) 警告:木谷 (相手)中村 主審:吉田 寿光