14節対札幌4-1雨中の快勝。柳沢2、ウイルソン、中原

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2012年J1 6月16日(土)13:30 ベガルタ仙台4-1コンサドーレ札幌 ユアスタ仙台



ウイルソン  柳沢
(松下)(中原)
梁    太田
(奥埜)   
角田  富田
  
朴 渡辺鎌田  菅井 
  
サブは、桜井、内山、田村、奥埜、松下、武藤、中原。札幌は、大島のワントップ。近藤、河合、岡山一成、ノースが先発。三上、キリノ、芳賀がベンチ。13,554人。原博美強化委員長が視察に来ていた模様。

試合前から、間断なく降り続く雨。試合途中少し、空が明るくなる時間もあったが、最後まで雨の中スリッピーなピッチで両チーム思わぬ失点も。ベガルタは柳沢、ウイルソン、中原のFW勢の得点が出て、いい流れはできた。

未だ1勝現在リーグ戦4連敗中で最下位札幌と、首位ではあるが、中断前に川崎に苦杯を喫したベガルタ仙台の対戦。ベガルタは鎌田が復帰し、角田富田のボランチが久々に復活。

前半、札幌はラインきっちり3本保って、守備的な形からカウンターを狙ってくる。ベガルタはボールを回せるものの、引いた相手をなかなか崩すことができず、多数のコーナーでも、シュートを前に飛ばせない。

ただ、札幌の緩いパス・スピードと、チャンスでのイージー・ミスにも助けられ、失点もなく試合が進む。

やや相手に合わせた緩いプレーになっていたところで前半ロスタイム。ウイルソンがDFふたりをかわして右からのセンタリング、これに柳沢がのけぞりながら、なんとかヘッドを合わせる。こぼれたボールを、DFがゴール内へのパスで御運ゴールとなり、ラッキーな先制点。

後半は足が止まった札幌に対し、ベガルタが速いパス回しで、どんどん形を作っていく。開始2分、富田、太田、ウイルソンのクロスに中央フリーの柳沢がボーレー合わせ2点目。直後、気が緩んだか、ベガルタクリアミスで自分のゴールに流し込んでしまい、2-1となる。

これで少し元気が出た札幌がボールを展開するが、やはりスピードに欠け、ベガルタが徐々に押しかえす。すると12分、富田のパスカットから、梁がクロス、中央フリーのウイルソンがヘッドで叩きつけ、3-1。さらに28分には柳沢に代わって入った中原が、コーナーキックから高い打点でヘッドを決め、4点目。

その後の札幌の反撃も簡単にボールを奪い返し、逆にカウンターを仕掛けるなど、危なげなく決めて、4-1で勝利。


前半。
開始からベガルタがボールをキープ。札幌はコンパクトにラインを3本引いて、守りを固める。1分、中央から左のチュソンへ、クロスは流れる。札幌の前はあまりスピードが無いので、最初からチュソンも上がっていける。2分、ウイルソンが右サイドで粘ってコーナー。角田のヘッドはヒットせず。こぼれをキープもファールで終了。5分にもコーナーを得る。こぼれ球を太田が左足のシュート、バーの上。その後、ベガルタ、ボールをキープするが、シュートまで行けない。8分、札幌がようやく攻勢、セカンドボール拾ってシュート。しかしすぐベガルタがカウンター。きまらず。

10分、札幌がスローインからつなぎ、中央からのシュート、枠外。11分、上がった菅井がヘッドで折り返し、太田のクロスに最後は柳沢、打ち切れず。その後、札幌の緩いパス回しに合わせるように、ベガルタも止まって足元へのパスで、攻め込めない。16分、ベガルタが相手ゴール前で回して、最後はウイルソンがパス、これがクリアされコーナーをゲット。角田がヘッドするも、ヒットせず。17分、チュソンが相手ボールをカット、太田につないで、センタリングも、つながらず。20分にも相手ゴール前でボールを回し、最後は角田のシュート、バーの上。

23分、また回して、今度はウイルソンがミドルシュート、バーの上。25分、回して太田がキープ、またまたコーナーをゲット。これはクリアされ、久々にカウンターを受ける。数的優位を一時作られるが、ここで札幌がパスミス、救われる。その後、ペースダウンなのか、まったりパスを続けるベガルタ。札幌もプレスに来ない。32分、久々に回しに回して、最後は菅井のミドルシュート、これは枠内でキーパーが弾く。コーナー。クリアボールを富田のミドルシュート、枠外。

37分、梁のクロスに、右ファーへ上がってきた菅井がヘッド折り返し、中央に侵入していた太田フリーも、キーパーに詰められる。40分、太田からのパスをウイルソンがキープ、当ててコーナー。本当に今日のウイルソンは前でボールをキープ、相手にあててはコーナーと、味方を休ませるプレーが多かった。42分、珍しく柳沢が裏に走りぬけ、折り返し、太田のシュートは弾かれ、コーナーをゲット。角田のヘッド、枠外。

43分、富田がトラップミスからボールを奪われ、フリーで裏に走りこまれるが、ここは林がエリア外まで出てクリア。これがカウンターにつながって、今度は、ウイルソンがフリーでドリブルからのシュート、弾かれ、コーナー。こぼれをチュソンのクロスに柳沢のヘッド、合わず。前半もロスタイム。ここでカウンターからウイルソンが右サイドでDFをかわしてクロス、これを柳沢が後ろにのけぞりながら、頭でなんとか落とす。すると5番の選手が、なぜかボールをゴールに軽く蹴りこんでオウン・ゴール。あっけなく先制

実質、柳沢のゴールともいえなくもないが、バウンドした緩いルーズボールをあっさりゴールに入れたのは、雨のせいか。。。

後半。
依然として小雨。少し明るくなってきたが、止まない。
開始1分、カウンターからウイルソン、柳沢とパスを通すが、クリアされる。2分、ベガルタが速攻。富田が裏の太田にパスを通し、太田がえぐってクロス。中央のウイルソンはスルー、後方の柳沢がボレーでたたきこんで、2点目。今度は正真正銘きれいに決めた。ようやくベガルタらしい攻め。2点をくれたウイルソンに、柳はお中元でも贈る必要があるかもw

しかし、好事魔多し。直後に、フリーキックからののクリアボールが、なぜかグラウンダーのシュートとなって、ベガルタゴールに吸い込まれる。アンラッキーな失点2-1。雨のせい?しかし、思わぬ早い反撃で、札幌が勢いづく。さらに札幌がベガルタゴール前でボールを回してシュート、バーの上。ベガルタも太田のドリブル前進、倒されて、札幌ゴール右奥30mのフリーキックのチャンス。岡山にイエロー。これはつながらず。7分、梁が左足のシュート、クリアされる。10分、太田がドリブル前進からキープ、最後はコーナーを得る。しかし、なかなかシュートが枠に行かない。

12分、富田が相手ボールをカット。パスを受けた梁が、右サイドから狙いすましたクロス。中央でフリーのウイルソンが、ヘッドをたたきつけゴール!3点目。これも速攻。札幌は足がついてこなくなっている。ウイルソン、競るヘッドこそ苦手だが、ツボにはいったボールへの、ヘディングシュートははずさない。

14分、札幌がベガルタゴール左20mの絶好の位置でのフリーキックをゲット。キッカーは砂川。林の前でバウンドさせるいい直接シュートだったが、林ががっちりキャッチ。16分、ベガルタがコーナー。今日始めての左コーナー。きまらず。20分、ベガルタが回して、クロス、最後は富田のロングシュート、バーの上。

23分、柳沢がサイドに流れて、クロスをあげ、梁がフリーでシュート、ふかす。この後、柳沢に代え中原入る。札幌も近藤、砂川に代えてキリノ、芳賀を入れる2枚代え。早速、中原が頭で落とし、梁のクロスにウイルソンのヘッド、これはキーパー。26分、ウイルソンがサイドでキープして、コーナーをゲット。このコーナーで、右から梁の高いキック。ファーサイドでDFにはさまれていた中原だったが、頭ひとつ抜ける滞空時間の長いヘッドを決めて4点目4-1。中原、好調維持。以降は足が止まった札幌相手にやりたい放題。

27分、エリア内で倒されたウイルソンが逆にイエロー。シミュレーション?31分、ウイルソンの代え松下が入る。中原ワントップか。33分、太田のドリブル突破からコーナーをゲット。こぼれ球をゴールを背にしていた菅井が、バイシクル狙う。これがバーに当る惜しいシュート。35分、菅井にイエロー。これは余計。37分、カウンターから、フリーとなった太田がドリブル前進、キーパーと1対1も詰められる。これは決めたかった。39分、梁に代え奥埜が入る。FWへ。その後、太田のミドルシュート、キーパー正面。

奥埜はボールキープで技を見せるが、ボールを奪われるシーンもあって、アピールにはいまいち。42分、太田のクロスにフリーの中原がヘッド、外す。43分、太田からのクロスにファーサイドの松下が待ち構えたボレーシュート、ふかす。さらにカウンターから、大田のクロスに松下のシュート、でコーナーを得る。これは決まらないが、そのままロスタイムも難なく乗り切り、4-1で快勝。


引かれた前半は、相手の緩いパスに合わせた、緩い展開で苦労したが、1点取って楽になり、後半はベガルタらしいパス交換から得点やコーナーからの中原のヘッドで追加点。13本で1点のみのコーナー、雨のピッチでのオウンゴールは、今後のリスクマネジメントのためにと、反省材料もある。

それでも、控えの多い柳沢や中原にリーグ戦での点が取れ、ウイルソンも決めてFW陣揃い踏みで、上々の首尾。

ただ、ウイルソンが次節、出場停止となり、赤嶺の復帰がないと、前でためる選手がいない苦しい展開も予想される。控え陣の奮起が必要。

札幌はパススピードを上げ、前で収める選手がいないと厳しいかもしれない。カウンターであっさりボールを奪われたり、パスミスが出ているのが、相手には楽。ただ最後まで、休むことなく応援し続けたコンサ・サポーターには、敵ながら見事と申し上げたい。


シュート数:24-6、CK:13-0、FK:7-12  得点:柳沢 敦2、ウイルソン、中原貴之 警告:ウイルソン、菅井 (相手)岡山 主審:福島孝一郎