ナビスコ6節対C大阪1-0、梁のゴールで雨中の粘り勝ち

ナビスコ杯2012 第6節 6月9日(土)16:00 ベガルタ仙台1-0セレッソ大阪 ユアスタ仙台



ウイルソン  柳沢
       (中原)
松下  太田
(武藤)    
梁  富田
  
朴 角田 渡辺 田村
(菅井)   
サブは桜井、内山、菅井、サッコーニ、奥埜、武藤、中原。C大阪は、ケンペス、柿谷の2トップ。ブランキーニョ、山口スタメン。永井、吉野がベンチ入り。

試合前から間断なく降り続く雨に、風もあってピッチは超スリッピー。観客8638人。選手も滑ってころんだり、どフリーのシュートがありえない方向に外れていくなど、両チーム共、天候にも大苦戦。

前半から、豊富な運動量と鋭いパス回しでボールをキープするC大阪に対し、ベガルタは粘り強い守備からのカウンターを狙う。 高速クロスからのC大阪 の攻撃に何本かシュートを許すが、林のファインセーブや、相手のふかしもあって前半はスコアレスで終了。途中、柳沢が足の負傷?もあって中原に交代。

後半、やや勢いが衰えてきた C大阪 に対し、ベガルタも左サイドを中心に、ウイルソンらが何度もサイドからクロスを入れる。しかし、ベガルタも雨の影響か、シュートが中々枠に行かない。

すると、17分、またウイルソンの左からの鋭いクロスに、クリアボールが梁の前にころがる。これを浮かないように叩きつけるシュート、DFに当ってコースが変わり、先制。

その後もカウンター合戦で、林が好セーブを連発すると、相手の裏に太田や梁、ウイルソンが上がってシュート、しかし決めきれず。それでも疲れの見える C大阪 にミスが出始めて、ベガルタは余裕をもって時間を使い逃げ切った。

攻撃では、太田サイドを封じられ、なかなかシュートも打てなかったが、守備では全員がタイトに守って、 C大阪の攻撃をしのいで、完封。

さて、試合後、ビジター席に「大海」の横断幕。そしてC大阪サポが「大海」のフラッグをずっと掲げていた。アリガトゥー。また、茂庭は試合後しばらく立ち上がれず、首のあたりを冷やしていた、ムチ打ちか?大事なければいいが。


雨が強く降り続くユアスタ仙台。試合開始から照明点灯。風も少しあったが、バックスタンド側は風向きの関係で、雨が吹き込んで来ず、合羽不要。屋根付きスタジアムがありがたかった。

前半。
スリッピーなピッチの選手も手こずる。 C大阪 が早い球回しでボールを回すが、ベガルタもカットしてカウンター。開始早々、C大阪エリア右奥30mのフリーキック。これはクリアされる。3分今度は、中央やや左30mのフリーキック。梁のキックはキーパー前でバウンドさせる、やらしい直接シュートだったが、枠外。5分、C大阪 に裏を取られるが、流れて林。7分、ウイルソンからパスを受けた柳沢が、DFの間の中央からシュート、キーパ正面。

10分、 C大阪が、ベガルタエリア左角35mのフリーキック、直接、林。このあたりから C大阪がボールを展開。14分、ベガルタのカウンター、太田が持ち込み、コーナーをゲット。こぼれ球を松下がボレーシュート、枠外。16分、エリア内に侵入されるが、富田がふっ飛ばされ、ファールで終了。17分には、ベガルタの右サイドをえぐられ、高速クロスを入れられる。これはクリア。20分、富田がボールを奪われ、ケンペスにシュート許すが、林が触ってコーナー。キッカーはブランキーニョ。これはクリア。

21分、ベガルタがようやく反攻、相手ゴール前でボール回し、最後は松下がシュート狙うが、雨で滑ってしまう。23分、ベガルタエリア奥までえぐられ、中央からヘッド打たれるが、枠外。24分、ベガルタのカウンター、左の松下からのクロスに、柳沢が走りこんで、技あり右足アウトサイドでの浮き球シュート、バー。惜しい。しかしこのプレーの着地で、足を痛めた感じの柳沢。26分、C大阪の速攻、ワンタッチでつなげられ、あっという間に中央からフリーでシュート、ゴールされた・・・オフサイド。危ない。

30分、ベガルタも梁のスルーパスに抜け出したウイルソンが、中央からフリーでシュート。滑って、ありえない方向に外れる。ふだんは至近距離でほとんど枠をはずさないウイルソンも、今日は勝手が違う。32分、柿谷にエリア内に侵入されるが、渡辺広大が鮮やかにカット、ボールを奪う。34分、松下のミドルシュート、枠外。36分、梁からのパスを受けた富田が、囲まれながらキープ。しかし、その後がつながらない。37分、ウイルソンのセンタリング、弾かれ、コーナーをゲット。こぼれ球を富田がシュート、枠外。

39分、腰を抑えていた柳沢に代わり、中原入る。40分、ベガルタがカウンター、松下のクロス、合わず。42分、ブランキーニョの強烈なミドルシュート、強烈にとんでなもない方向に外れる。これも雨の影響か。45分、ここまで守備に追われて、ようやく上がってきた右サイドの田村からのクロスに、中原がDFと競りながらヘッド合わせるが、ヒットせず。前半は、結局スコアレスで終了。

後半。
依然として雨は降り続く。開始早々、チュソンの相手ボールカットから、中央で太田がヘッドで落とし、中原に打たせようとするが、もう一歩。さらに富田からのスルーパスに、抜け出した太田のクロス、コーナーをゲット。決まらず。2分、チュソンのクロスに中原合わず。3分、C大阪が田村の裏をつきクロスも、打たせず。5分、C大阪が、中央でワンツーからのシュート、バーの上。7分、田村にイエロー。その後一進一退。

12分、相手のパスカットからウイルソンが高速クロスを入れる、弾かれてコーナーをゲット。コーナーキックに角田がフリーでヘッド、枠外。14分、今度はC大阪が、ケンペスのクロスから中央に切れ込まれてフリーのシュート打たれる、バーの上。危ない。15分、富田が相手ボールをカット、太田につないで、クロス。中央で松下がなだれこむも、トラップミスで打てず。ここで雨が一段と強くなる。靄ってくるユアスタ。その後、C大阪 のコーナー、決まらず。

17分、左サイドからウイルソンが鋭いクロス。ファーの中原はDFに遮られるが、クリアボールが中央の梁の前に。これを梁が、浮かないように、叩きつけるようなシュート、DFに当ってコースが変わり、ゴール。ようやく先制。ラッキーのようにも見えるが、ウイルソンのクロスと、フリーで上がっていた梁の位置取りが技あり。20分、 C大阪も柿谷が持ち込んで中央からシュート、林が触ってかき出す。コーナーを与える。ここでC大阪は、丸橋に代え吉野を入れる。コーナーのこぼれ球をその吉野?にシュートされるが、また林が止める。

21分、今度は柿谷がキープして、クロスをいれ、ファーサイドのケンペスに、どんぴしゃヘッドを打たれるが、林の正面。24分にもボールを回されて、シュートされるが、枠外。25分、松下に代わり、武藤が入る。27分、その武藤がボールを待って受けようとして、カットされ、シュートまで持っていかれる。コーナーを与える。こぼれ球は林が抑える。28分にもつながれて、コーナー与える。これは守る。

30分、右サイドで太田がためて折り返し、フリーの武藤がミドルシュート、枠内もキーパー。32分、C大阪がブランキーニョに代え村田を入れる。ベガルタも、足攣り気味のチュソンに代え菅井をいれる。菅井が右に回り、田村は左へ。33分、ウイルソンがキープしてからシュート、これもとんでもない方向へ飛んでいく。34分、ケンペスの強烈なミドルシュート、林が反応良く、弾く。35分、中央で梁からのスルーパスを受けたウイルソンがシュート、バー。これは惜しい。

36分、菅井がかわされ、シュート打たれるが、バーの上。両チーム疲れからか、足が止まり始め、ミスも多くなる。38分、左サイドで田村と武藤が執拗に囲んで、相手ボールを奪い、中原のシュートにつなげる。枠内も、キーパーに弾かれ、コーナーをゲット。決まらず。39分、C大阪は船津に代え、永井を入れる。その後、ベガルタは林のゴールキックからウイルソンがそのままシュートまで持っていくが、弾かれコーナー。ここからベガルタはキープに入り、コーナーは梁と中原でフラッグ付近でキープ。

しかし、ロスタイムは4分間。さらにベガルタのコーナー。こぼれを連続してベガルタの3人がシュート、最後は武藤が打つが、弾かれ、またコーナー。キープに入る。C大阪も一度はカウンターからクロス、シュートまでいくがバーの上。最後は力突き、足が動かず。結局そのまま、ベガルタが1-0で勝利。予選通過に望みをつないだ。


中2日で雨のピッチ。選手には厳しい条件も、両チームともスピードのあるプレーを見せた。ベガルタは守備意識高く、とりわけ梁、富田がしっかりとボールに行って、時に奪い、チャンスにつなげた。太田のサイドは相手も研究して、先手を取って仕掛けてなかなか攻撃させて貰えなかったが、相手の足が止まってきた後半は、何度か太田が侵攻できた。そしてウイルソンは今日もキレのあるクロスで何度もチャンスメーク。それがゴールにつながった。

C大阪では、柿谷が、ゲーム終盤まで、自陣の守りから最前線まで走る、関口のような動きをしていて、敵ながら感心した。ただ、ベガルタもオフサイド・トラップで対抗、相手のリズムを分断した。雨の影響で有り得ないミスもあったが、両チームが力を尽くした面白いゲームだった。


シュート数:17-16、CK:7-4、FK:17-12  得点:梁 勇基  警告:田村 (相手)ケンペス 主審:今村義朗


6節現在 ナビスコ予選Aグループ順位

1位ジュビロ磐田 勝ち点12  得失3
2位セレッソ大阪     9          3
3位ベガルタ仙台      9      2
4位サガン鳥栖       9     -3

最終節で磐田とベガルタ、セレッソと鳥栖が対戦する。ベガルタは磐田に勝てば、得失差が3以上で、磐田が得失差2以下。セレッソと鳥栖のいずれが勝っても、1チームだけが得失3以上になるだけなので、ベガルタは勝ちさえすれば、2位以内で予選通過となる。だれがこんな対戦日程を組んだのかw

リーグ戦重視とはいうものの、控え選手のモチアップのために、決勝トーナメントも賞金圏内は狙いたい。