12節対広島1-0、ロスタイム中原、意地頭。萩原初先発初完封。

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2008年 5月 6日(火・祝)16:00 ベガルタ仙台1-0サンフレッチェ広島 広島ビックアーチ



平瀬  中島
(中原)(佐藤)
梁     関口
     (富田)     
千葉  永井

田村 岡山 木谷 菅井

萩原

サブはシュナイダー、一柳、富田、佐藤、中原。林の体調不良で8年目萩原が初先発。広島は、登録上佐藤のワントップ、高萩、森崎和幸がスタメン。森崎浩司、柏木、久保はベンチスタート。

気温23度と思っていたよりは、上がらなかったが、真夏並みの日差しがきついビッグアーチ。前半のベガルタは風下。

中3日、中2日と連戦の広島、一節休みで体調万全のはずのベガルタ。しかし、テクニックのある広島が予想通りボールを動かしてキープ、ベガルタが寄ってくるところをワンタッチパスでかわし、裏に走りこんでのシュートを狙う。対して、ベガルタは勇気を持ってラインを上げ、人数をかけて守る。(オフサイド9個)
4分頃までは互いに様子見のちんたらムード。しかし、これはベガルタペースとも言える。5分、梁のクロスに平瀬が走りこむがストヤノフに阻まれる。8分、裏に走りこんだ平瀬からの折り返しに、梁、さらには中島がロングシュートを打つが枠外。10分、広島のコーナー、流れる。13分、中央の関口から、上がった菅井の左足シュート、枠外。

14分、広島がワンツーから中央でフリー、グランウンダーのシュート、しかし萩原が足1本で止める。今日初スタメンの萩原がまずは堅実なプレー。16分にも、ベガルタの右サイドからショートパスをつながれ、シュートは萩原の逆をつくが、何とか反応、こぼれもセービング。さらに、カウンターからフリーでのシュートを打たれるが、相手は足がもつれてアサって方向。19分、ベガルタも久々に関口がドリブルで抜け出し、そのまま自分で打つがヒットせず。キーパー。

20分を過ぎると、広島の遅攻、ゆったりしたボール回しに、ボールが奪えないベガルタ。たまにカウンターで攻め込んでもシュートまでいけない。30分、広島がフリーキックのチャンス、しかしこぼれはなんとかクリア。31分、ベガルタが相手エリア左横隅で、フリーキックのチャンス。しかし、合わず。さらにコーナーチャンスと続くが、こぼれを拾われて、逆にカウンター食らう。エリア内まで入られるが、ファールで助かる。それでも、ベガルタもようやく縦の動きで、相手陣に攻め入るようにはなる。

35分、広島にベガルタゴール前でボールをつながれて、最後はミドルシュートされるが、枠外。38分にもエリア内まで侵入され、折り返されるが、なんとかしのぐ。菅井にイエロー。44分にも侵入される。そして前半終了間際、フリーキックからつながれ、最後は左サイドからシュートを受けるが、ポストに当たって助かる。完全に広島ペースながらもスコアレスで前半終了。

後半。ベガルタが風上。
広島がストヤノフが上がって攻撃参加してくるようになる。開始1分、ロングボールで裏取られ、折り返されるが、ここは永井が寄せる。2分、寿人に縦に入られ、戻されて2列目からシュート打たれるが、枠外。4分、ベガルタ、スローインから関口のクロスに永井が合わせるがヒットせず。キーパー。5分、ベガルタがカウンターから中島が縦に抜け出そうとするが、囲まれる。次第に中盤にスペースができて、攻守が激しく入れ替わるようになり、消耗戦モードに。これはいける。そして、14分、中央の中島から右サイドの関口へとつなぎ、ファーから飛び込んだ梁のシュートは、キーパーがゴール内から弾く。画面で見る限り、ゴールインかと思われたが、ノーゴールの判定。

すると15分、逆に広島に裏取られ、中央からストヤノフにミドルシュートをフリーで打たれるが、萩原正面で、ブロック。18分にもサイドから中央へ簡単に放り込まれピンチの連続。19分、ようやくベガルタのカウンター、平瀬がファーサイドをループ気味に狙うが、枠外。さらに、広島エリア右角でのフリーキックのチャンス。梁のキックをニアに入った千葉がすらし、ファーで平瀬のヘッド、決まったか!?しかしバーに弾かれる。惜しい。23分、平瀬に代わり中原入る。

27分、サイドからの平瀬の折り返しに、中央で中原が飛び込むが、間に合わず。31分、平瀬に代わり佐藤が入る。関口がFWへ。佐藤入るなり、広島ゴール右奥30mのフリーキックのチャンス。しかし、これは珍しくダフる。足が止まってきた広島に対し、ベガルタもカウンターでチャンスを作れるようになる。35分、ベガルタが広島ゴール前で、細かくボールつなぐが、なかなかシュートが打てない。38分、広島にサイドを破られ、中央にもぐられてシュート打たれるが、またまたポスト。

40分、佐藤がサイドに走りこみ、ダイレクトでニアへの低いクロス、ここに中原がダイビングで飛び込む。DFに寄られてバーを越す。が、今日の中原は前に出ている。広島も疲れてきたのか、ボールがつなげなくなってくる。42分、カウンターから梁、佐藤へとつなごうとするが、もう一歩。44分、広島のミドルシュート、鋭い弾道もサイドネット。そしてロスタイム。残りは3分。梁のシュートがヒットせず、永井から中原のヘッドも、もう一歩で、ドローの匂いもしてきた頃。。。。

ロスタイム3分の2分目。全員で耐えに耐えた90分が過ぎ、カウンター、千葉からサイドへ。職人佐藤由紀彦が足元にボールを止めて、前に走りこむ中原の頭先へ絶妙の浮球パス、これをDFと競りながら中原が、ゴールを背にしながら頭ですらすと、キーパーの指先をかすめてゴール左隅へ。入ってゴール!

すかさず、関口に代え富田を入れて時間を使う。そのままタイムアップの笛か、と思われたが、萩原の遅延行為での笛でイエロー、プレー続行。しかし、そのまま逃げ切った


勝利の女神は気まぐれだ。広島イレブンが省エネでボールをキープ、「俺たちは上手い」、「この調子ならいつか点が取れるさ」と、思い始めるこころの隙に、呪われたようにフリーのシュートがポストをたたく。さらに、前半なのに、慣れ親しんだホームで足がもつれて、アサっての方向にシュート。

しかし、それはただの運ではない。序盤の前半14分、プロ8年目にして、リーグ戦初スタメン初出場の萩原が、広島のどフリー中央からのシュートを反応よく、足1本でクリア。これで不安払拭、チームに自信がついた。その後も、逆をつかれたシュートにもなんとか触ってコースを変えるなど、落ち着いたプレーでDFにリズムをつくるキーパー萩原。

試合は7割方、広島にボールをキープされ、ワンタッチプレーで背後を取られてはミドルシュートを許す苦しい展開。17本と倍のシュートを打たれた。しかし、なんとか人数をかけ、守りを固めて、クリア。そして確率の高い、佐藤寿人などの至近距離のシュートだけはさせなかった。最後はしのいで、しのいで、テクニックのある選手を囲でんボールをカット、カウンターで相手DFを走らせ、乱戦に持ち込む。そして、ロスタイム、中原の一発が決まった。

チームとしては、広島独走に待ったをかけ、ベガルタも上位キープの価値ある完封。選手個人では、萩原、中原がきっかけをつかみ、佐藤も勝利につながるアシストを記録しての連勝。萩原の7年間。。。8年なら3000回の昼と夜。よくがんばった。そして平瀬といい、中原といい、ようやくDFの前に飛び込み、ゴールに向かうFW本来の動きが出てきた。あとは中島の復活を。。。

また、次節からはまたホームで甲府、山形と連戦。修正すべきは調整して、連勝を。チャンスだ。

シュート数:8-17、CK:2-1、FK:22-21  得点:中原貴之   警告:菅井、萩原 (相手)青山、森崎和幸  (主審)小川直仁