2024-25WEリーグ 10節 11月23日(土・祝)13:03 マイナビ仙台レディース 2-1 ノジマステラ神奈川相模原 ユアスタ仙台
廣澤
(津田Y)
遠藤 石坂 大西
(長船) (美和)
原 中島
里緒 西野 國武 楓
齋藤
後半、大西、石坂が連続得点
サブは、清水、長船、松永、隅田、佐藤にいなY、佐々木美和、津田Y。
ノジマステラは、GK池尻凪沙、DF大賀、長嶋、南里杏、MF平田、下山、伊東、川島ははるな、FW榊原、南野亜里沙、大竹。笹井一愛、笹井優愛、片山は、ベンチスタート
今年最後のホーム・ユアスタ戦で、当面のライバル、ノジマステラから2点取って勝利。
楽な試合ではなかったし、課題も残るものの、チームの良さも出て、今後につながる試合となった。
気温11度で風も強く、寒いユアスタ。
そんな寒さの中でも、ベガルタサポの招待や、アイドルフェス、まぐろの解体振る舞い、ドリング配布などイベントも奏功してか、地上波のTV中継もありながら、1500人を超える入場での勝利。まだ数字は大きくないが、これも、次につながる。
GK齋藤ファインセーブで、決定機3度凌ぐ
後半序盤、大西、石坂の連続得点で、勝利したマイナビ仙台だが、勝ちを手繰りよせたのは、GK齋藤のファインセーブ連発。
18本のシュートを浴びながら、DF陣と共に、凌ぎに凌いで、最後は、齋藤が決定機を3度阻止して、勝利を導いた。
特に、前半は、ノジマステラのワイドな展開から左榊原、右川島のクロスなど、散々あぶない場面があった。41分には、左から榊原に侵入され、中央でワンタッチで右裏に出されると、上がった川島がフリーで横パス、南野がワンタッチのシュート、これを、逆を突かれながら、齋藤が抑えた。
押しまくられた前半だっただけに、これを決められたら、流れは厳しくなっていただろう。
さらに、2点リードの後半28分、ノジマステラ左の榊原から南野が受けて、最後は笹井一愛のクロスに、ワンタッチで大竹に合わされるが、反応良く、またも齋藤セーブ。
後半34分には、中央笹井一愛のキープから、フリーの南野のシュートを、またもセーブ。
フリーで至近距離で打たれた3本を止めたのが、勝利の原動力の一つ。
スローインからスペースに走り込む作戦が奏功
後半の序盤、左サイドの裏を突く作戦があたったが、スローインが鍵になった。
後半13分の先制点も、廣澤が左スローインを素早く裏に放り込むと、走り出した石坂がフリーで侵入、ポスト脇までドリブルして、キーパーを引付け、ファーでフリーの、大西のゴールにつなげた。
また、2点目の直前にも、スローインに原が左裏に走り込み、ゆめからのパスはつながらなかったが、明らかに相手のマークを混乱させていた。
前半イマイチの石坂、後半爆発、1G1A
先制点は、前述のように、石坂が左サイドをえぐっての折返しを、大西が決め、2点目は同じように、中島がえぐっての折返しを、今度は石坂がゴール。
2点目の時は、ペナ内に実に6人が入っていたので、フリーの中島から、どこに出るか、相手も迷った事だろう。それを、石坂がダイレクトで決め切った。
前半、石坂の調子はイマイチで、相手のマークが厳しかった事もあるが、すぐ囲まれると、ボールをキープできず、ほとんどのパス出しもずれて、個人的には、後半で交代するのでは、と思うほどだった。
しかし、後半、ポジションを右から左に移動して、フリーでスペースに走り込むようになると、攻撃力が炸裂。
最初のアシストを決めると、動きが見違えるように良くなっていた。
粗削りだが、とにかく、伸びしろ、そしてスタミナがあるということなのだろう。
FW廣澤のタメで、前向き攻撃の時間作れる
怪我明けから3試合目にして、スタメン、ほぼフル出場のワントップ廣澤。
やはり、中央でボールを落ち着けたり、カウンターでボールを失わずに運べる選手は、貴重。
廣澤のキープによって、攻撃陣は前向きでプレーが可能になり、小柄な選手でも、主導権を握ってプレーができ、チャンスにつながる。
前半、決まらなかったが、廣澤がDF背負って落とし、中島がミドルシュートという、狙いの形も出た。
そして、この試合では、先制点につながる素早いスローインで、石坂のアシスト、大西のゴールにつながった。
後半は、トップ下気味に位置を変えながら、相手の守備を引き付けたのも、序盤の連続得点につながった。
セットプレーの守備は課題
前半、耐えて凌いで、無失点、後半頭で連続得点と、理想的な展開だったが、笹井が出てきたあたりから、防戦一方に。
そして、コーナーから、後半37分に、笹井妹のキックを、大竹のフリックから、姉の頭で決められ失点。以後は少し慌てて、クリア一辺倒になった。
前の試合でもセットプレーで2失点しているし、いずれも、フリーで当てられているので、ここは要修正である。
長船が戻って、楓のSB起用と、高さは今後出そうなのだが、ゾーンの組み合わせ、体の当て方がどうなのか。
さらに、勝利を重ねるために、練り上げていって欲しい。
前半
マイナビ仙台は、廣澤がワントップの4-2-3-1、ノジマステラは登録は3バックだが、4バックの模様。
序盤からノジマステラがボールを支配。ワイドな展開で攻めて来る。特にマイナビの左から10番20歳の榊原が次々と仕掛け、クロス。
7分、ノジマステラ、サイドチェンジから平田がフリーで上がって、キーパー前にパス。ここはGK齋藤押さえる。
10分、ノジマステラ、大竹が右からクロスで、右コーナー。伊東のキックに、南里のヘッド、バーの上。
16分、マイナビ仙台、ようやく攻めて、右コーナーを得る。佐々木里緒のキック、セカンドを回すが、里緒のシュートは味方にあたる。
26分、ノジマステラ、左コーナーのこぼれ、伊東がミドルシュート、枠外。
31分、マイナビ仙台、廣澤がゴール前で落とし、中島がミドルシュート、巻いて枠内も、キーパー池尻のセーブに会う。
32分、マイナビ仙台、左から遠藤ゆめのスルーパスに、石坂が侵入、廣澤には合わず。
41分、ノジマステラ、左から榊原が侵入、中央から左に川島につなぐと、横パス。これに南野がワンタッチで合わせ枠内も、GK齋藤が反応。セーブで止める。
43分、ノジマステラ、またも右から川島が裏に抜けてフリー、折り返し。クリアボールを伊東がミドルシュート、バーの上。
前半のシュートは、マイナビ仙台2本、ノジマステラ7本。
後半
4分、ノジマステラカウンター、最後は伊東のミドルシュート、ヒットせず。
11分、マイナビ仙台、遠藤ゆめから佐々木里緒、スルーパスに原がうらに走り込み、折り返して廣澤へ。廣澤反転ファーにパスを流すが弱く、大西届かず。
⚽後半13分、マイナビ仙台、廣澤のスローインに走り出した石坂が、ポスト際からマイナスの折返し、フリーの大西がダイレクトで流し込んで、先制1-0。
特別指定大西、今期2点目。
15分、ノジマステラ、MF下山に代えFW片山を入れる。
⚽17分、マイナビ仙台、中央の遠藤ゆめが、左にスルーパス。フリーで侵入の中島がマイナスの折返し、石坂がダイレクト左足で決めて、2-0。
19分、ノジマステラ、川島に代え、笹井一愛を入れる。
19分、マイナビ仙台、佐々木里緒のミドルシュート、キーパー。
23分、ノジマステラ、右コーナー。齋藤がパンチング。2本目は榊原のシュートも枠外。
25分、ノジマステラ、榊原が南野とワンツーで抜け出しクロス、大竹のワンタッチシュート、GK齋藤ファインセーブ。
28分、マイナビ仙台、大西に代え佐々木美和を入れる。
32分、ノジマステラ、南里に代え、ユースの笹井優愛を入れる。
34分、ノジマステラ、中央で笹井一愛がキープ、おとしから南野がシュート、またも齋藤セーブ。
⚽37分、ノジマステラ、左コーナー、笹井優愛のキックをフリーで大竹がすらし、前方の笹井一愛が頭で押し込んで1-2。
1点返されたマイナビ仙台は、クリアで逃げ始める。ノジマステラはセカンド回収して、放り込み。
39分、マイナビ仙台、遠藤ゆめに代えDF長船を入れる。5バックか。
41分、ノジマステラ、大竹から笹井一愛のクロス、右から笹井優愛フリーでシュート、キーパー正面。
44分、ノジマステラのカウンター、左からのクロスに長嶋がシュート、クリア。
追加時間は4分間。
AT1分、マイナビ仙台、廣澤に代え、ユースの津田を入れる。
前線から津田がしつこくプレス、ノジマステラの攻撃を遅らせる。
そのまま2-1で試合終了。
後半のシュートは、マイナビ仙台4本、ノジマステラ11本。
シュート数: 6-18 CK:3-11 FK: 4-11 得点:大西若菜、石坂咲樹 警告:おし 主審:馬場成美 入場:1、507