2024-25WEリーグ 03節 9月29日(日)13:03 マイナビ仙台レディース 0-1 INAC神戸 ユアスタ仙台
津田Y
菊地Y 原 美和
(後藤)
隅田 中島
(石坂)
里緒 長船 國武 吉岡
齋藤
4バック一定の成果も、攻撃シュートは1本のみ
サブは、清水、佐藤楓、松永、猪瀬、遠藤ゆめ、石坂、後藤。
INAC神戸は、GK大熊、DF守屋、ヴィアンサンプソン、三宅、土光、MFパオラソルディビラ、松原、成宮、水野、FWカルロタスアレス、愛川。小島、桑原、山本摩也は、ベンチスタート
中3日、3連戦の3試合目のWEリーグ。
目下、マイナビ仙台レディースでは、開幕から4連敗で、強豪INAC神戸相手でも、ホームで勝利を狙いたいところ。
この試合、サイド裏スペースを考えてか、今期初の4バックで臨み、U-20女子W杯帰りの佐々木里緒が、左SBに入った。
今期から大きくメンバーが変わったINAC神戸は、長身の外国人をDF、ボランチ、FWに3人配しているほか、ベンチにもカルラモレラを置いて、DF登録だが、後半ボランチで使ってきた。
前半好守備、後半は振り回される
試合は、前半、マイナビ仙台が、いい距離間と出足で、神戸の攻撃を寸断。シュート2本と、今期一番の守備の冴えをみせたが、攻撃では、ショートカウンターなどでチャンスを作るものの、ラストパスの精度がいまいちで、シュート1本に終わった。
後半、テンポアップした神戸が、左右に散らしてからのロングボールで揺さぶり、175cmのスアレスにボールを集め、両サイドから精度の高いクロスを何本も入れてきれ、マイナビ仙台は守備一辺倒にさせられる。
失点後、気力を振り絞っての反撃も、連戦の疲れからか、ボールキープの力や、パスの精度を欠き、結局後半はシュート無しと、勝ち切れる状態ではなかった。
内容的には点差以上に大きな差があったが、勝負の綾としては、神戸もフィニッシュの精度を欠き、後半8本のシュートながら、枠内は少なく、マイナビ仙台にも、ドローのチャンスはあった。
アンラッキーな失点
失点は、若干不運もある。
後半8分、菊地が、近距離で相手キックを顔面に受け、倒れる。
幸い、重症ではなかったようだが、監督によると、コンタクトが外れたということで、ピッチ外へ。
この10人の間に、神戸に左コーナーを許し、中央での落としをフリーのカルラモレラに蹴り込まれて失点。これが決勝点になった。
たらればになるが、素早くピッチに菊地が戻れて、11人だったら、あるいは、という事も考えられた。
ただ、個の力やキックの精度は明らかに相手が一枚上。
ただ、相手もシュートの精度を欠いてはいたので、スコアレスに持ち込める可能性のある試合だった。
その雰囲気を醸し出したのも、前半の好守備だった。
U-20女子W杯から佐々木里緒が復帰
左SBに、レフティ佐々木里緒が復帰。
何本もロングキック、クロスを放っていたが、疲れがあるのか、精度はいまいち。
リードされた終盤には、思い切って上がっていったが、逆にカットされるなど、まだコンディションは整っていないようだ。
ただ、怪我人多発の中、彼女の飛び道具は、必ず武器になるはずで、調子が上がるのが楽しみだ。
素人考えだが、佐々木里緒のキック力による展開で、相手に脅威を与えるには、できるだけ前目のゴール近くで、蹴らせたい。
他の選手との兼ね合いもあるが、3バックの左WBの方が面白いのではないか。
アーリー・クロスだけでなく、ハーフスぺースに里緒上がっていく。W杯でもそういう時の方が、相手には脅威だった。
間もなく津田、菊地が不在。攻撃の核は誰に・・特指・大西選手加入
まだポストプレーでは、荷が重いユースの津田のワントップ。
背後から、かなりどつかれて、しんどそうである。
現状では、裏抜けしてゴールを狙う方が、得意そう。
時間と共に、力を付けていくとは思うが、チームとして点に近づくには、今は、"相棒"を、もう少し近くに置いて、ワンツーや使い、使われで、ゴールを狙わせてはどうだろうか。
津田、菊地の二人が、U-17女子W杯で1カ月いないが、戻った時は、そういう使い方もあってもいいのでは?
ていうか、最早、主力の二人を欠いて、この一か月、誰を攻撃の核にもってくるか、そっちの方が急務か。
中盤のベテランは、代えが効かないので、FW陣に誰を持ってくるか?
後藤も長時間、相手にプレスをかけたり、ワントップで収めのるはしんどそう。
個人的に、オーストラリアで得点感覚を磨いた佐々木美和や、高さとキック力がある佐藤楓に期待している。
ただし、楓は貴重なCBのバックアッパーなので難しいし、美和が抜けたサイドを、パワフルに埋める選手を誰にするかという問題はある。
ファン・サポには状態不明の、佐々木繭、高平が戻ってくれば、選択肢は増えるのだが。
いずれにせよ、ワントップでのやり方は、少し変えざるをえないと思う。
とか、ほざいていたら、今日、日体大SMG横浜のFW、大西若菜選手の特別指定加入が発表された。是非、力になってほしい。
前半
マイナビ仙台は今期初の4バック。
守備は出足良く、うまく詰めて、INAC神戸にペースを握らせない。攻撃はラストパスの精度がいまいちで、シュートに至らず。
6分、INAC神戸の右コーナー。土光のキックに、フリーでヘッド合わせられるが、GK齋藤キャッチ。
8分、左サイド上がった佐々木里緒がロングシュート、バーの上。これがチーム唯一のシュート。
10分、マイナビ仙台、隅田の斜めのパスに、中央原が走り込むが、トラップ大。
24分、マイナビ仙台、ロングボールを津田が落とし、上がっていた右SB吉岡が、ペナ内で受けるもオフサイド。
33分、INAC神戸、ロングボールに、愛川が反転シュート、齋藤正面。
38分、INAC神戸、松原にイエロー。
40分、マイナビ仙台、里緒のサイドチェンジから佐々木美和がカットイン、最後はクロスを、ペナ内フリーの隅田に送るが、頭上を通過。
41分、INAC神戸、左サイドの守屋が上がってのクロス、中央で水野のヘッド、当たり切らず。
マイナビ仙台、シュート1本、INAC神戸は2本。
後半。
INAC神戸は、松原に代えカルラモレラ、水野に代え桑原を入れる。
後半は、パススピードを上げ、球際きびしく、セカンドを奪い、大きな展開のINAC神戸の前に、マイナビ仙台は防戦一方に。
次第に疲れも出て、カウンターの精度を欠く。
マイナビ仙台は、中島を起点に反撃したいのだが、ソアレスがしつこく寄せてきて、自由にしてくれない。
また、カルラがボールキープして、神戸の時間を作る。
8分、マイナビ仙台菊地、ボール頭部に当たり、コンタクトが外れピット外へ。
10人となっている間に、INAC神戸が左コーナーをゲット。
⚽11分、INAC神戸カルラモレラが、桑原のコーナーキックからのこぼれを右足で決めて、0-1。
失点後、菊地が戻る。
19分、マイナビ仙台、隅田に代え石坂が入る。原がボランチに回る。
25分、INAC神戸、FW愛川に代わり山本が入る。
守備の時間が長いマイナビ仙台、次第に疲労が見えてくる。
26分、マイナビ仙台津田、INAC神戸エリアでパスカット、そのままペナ内に入っていくが、土光に飛ばれされる。
26分、神戸、成宮が右サイドでボールを受け、反転シュート、枠外。
32分、マイナビ仙台、菊地がドリブルで上がり、カットイン、しかしパスの出しどころがない。
その後、里緒が、度々、ロングボールでパスを送るが、前線と合わず。
35分、マイナビ仙台、菊地に代わり、後藤が入りトップ下。佐々木美和が左WBに回り、3バックへ。石坂が右WB。
44分、神戸、山本のクロスに、スアレスがフリーでペナ内からのシュート、枠外。決定的。助かった。
追加時間4分。
1分、神戸、カルラが、里緒ボールを奪い、ドリブルで抜けだし、フリーでシュート、枠外。助かる。
4分、神戸、右から成宮のクロス、左からフリーの守屋のシュート、ポスト!!
試合は0-1。
後半、マイナビ仙台のシュート0本、INAC神戸8本。
シュート数:1-10 CK:0-4 FK: 10-7 得点:(INAC神戸)カルラモレラ 警告:(INAC神戸)松原 主審:荒川里実 入場:1,061人