33節:ベガルタ仙台1-0山口、鎌田のコーナーから、中島のヘッドで勝ち切る

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

2024 J2 33節 9月29日(日)14時03分 ベガルタ仙台 1-0 レノファ山口FC セービング陸上競技場(下関)


中山 エロン
(梅木) (情滋)
中島    郷家
(相良)         

鎌田  松井
   (工藤蒼)
奥山 菅田 小出 真瀬
  (石尾)    

石尾が復活、林がビックセーブ

サブは、松澤、石尾、松下、工藤蒼、相良、オナイウ情滋、梅木。
山口は、GK田口、DF前、下道、ヘナン、新保、MF山本駿亮、佐藤謙介、相田、吉岡、FW末永、奥山洋平。酒井、若月、野寄、板倉は、ベンチスタート

9月末の試合だというのに、キックオフ時34度、ピッチサイド37度と、真夏の暑さの下関セービング陸上競技場。

飲水タイムも設定された。ベガサポは200人結集とのこと。

暑さに加え、ピッチの芝はところどころ薄く固そうで、ボールが不規則に弾む。

しかし、これらの情報は、ベガルタとして事前に把握して、暑さ対策や、ロングボール主体の戦い方を準備してたという。

ただ、この試合、山口の各選手がアフター気味のチャージ連発で、しばしばベガルタの選手を倒し、流れを止められた。

連敗阻止に向けて、山口も必死なのは分かるが、お互い怪我に通じるような危険なチャージは避けていきたい。

前半からプレス奏功、流れを掴む

前節の悔しいドローを受けて、序盤からプレス、囲みでボールを奪うベガルタ。

真瀬が、しばしば高い位置まであがり、チャンスを作る。

前半15分までは、コーナー2本を奪うなど、ベガルタペースで進んだ。

しかし、山口も、ロングボールに加え、ドリブル突破、左からのクロスなどで、23分、25分とシュートを放ってくる。


やや山口に流れがいったところで、山口にファールが出て、フリーキック、コーナーからチャンス。

34分、鎌田の左コーナーから菅田のヘッド。

37分には右コーナーから、松井がどんぴしゃヘッドを叩き付け、枠内も、キーパーの好セーブに阻まれる。鎌田のコーナーキックも、徐々にあってきた。

終盤、再び、ベガルタが勢いを取り戻して後半へ。

石尾が復帰、初のCBとダンスを無難にこなす

ベガルタは、前半、交錯で頭部打撲の菅田が、ハーフタイムで石尾に交代。そのまま、CB左に入る。

石尾は、6月2日以来、約4か月ぶりの出場。

しかもCBだったが、カバーリングやブロックなど、無難にこなし、後半、山口に攻められる時間が増えても、小出と共に、ゴールを死守した。

髙田、實藤が怪我で離脱の今、能力が高く、このチームでの経験値がある、石尾が戻ってきたのは、今後に向けて朗報。

試合終了後の勝利のダンスも、イヤイヤながら、キレのあるところを見せたw


試合は、後半、山口が、ベガルタのプレスをかわし始め、大きな展開から両サイドからのクロス、そして、シュートを放ってくる。

22分には、若月がフリーで抜け出してくるが、GK林が飛び出し、間一髪クリア。

ベガルタは飲水タイム後に、暑さの中走り回っていた、松井、エロンに代え、工藤蒼、オナイウ情滋を入れ、中島をトップへ。


鎌田の好CK、中島が、どんぴしゃヘッドで決勝点

決勝点への流れでは、ベガルタらしさが出た。

まず、29分、真瀬が上がってペナ内侵入、郷家から、工藤蒼につないで、ミドルシュート、これがDFに当たり、左コーナーゲット。

30分、鎌田のコーナーキックは、ニアの中島にどんぴしゃ、しっかり面で当てた、中島のヘッドが決まってゴール!1-0。

インタビューでは、鎌田のファー狙いのキックのミスだったというが、前半で松井にも合わせているし、鎌田のコーナーキックのフィーリングが合ってきたのも、チームには朗報。

そして、そろそろニアに来ると読んで、しっかり決めたエース中島。

今期12ゴール。

「元彦、飛んだ、決まった!完全移籍」

得点直後のピンチを、ポストマンとGK林が防ぐ

しかし、先行しても、すんなりいかないのがJ2。

直後の32分、山口がスローインからのこぼれを、野寄がダイレクトシュート、林も動けないシュートだったが、ポスト!

今日のフクは仙台にあり。

さらに、2分後、山口が新保のクロスから、フリーだった前のヘッド、枠内!しかしGK林がワンハンドで弾く。

山口が3バックに変更、前の人数を増やしてパワープレーに出て来るが、林のファインセーブに力を得て、チーム一丸で守備を固め、逃げ切った。

鎌田が待望のアシスト、守備でも貢献、フル出場

上述したが、暑さの中、フル出場を果たした鎌田が、サイドチェンジ、コーナーキック、そして、終盤には、守備でのブロック、カウンターなど、攻撃だけでなく、守備でも、力を発揮。

ここに来て"10番"らしい活躍が出て来た。

まだまだやって欲しいし、できる。

梅木が渋いボールキープで勝利に貢献

山口サポから、愛あるブーイングを受けていた梅木が、後半17分から出場。

ロングボールが多いのこの試合で、しかりと頭に当てて、ボールを収め、終盤にはキープして時間を使うなど、役割を果たした。

勿論、ゴールは欲しいだろうが、このチームでのFWの役割は、守備面も非常に大きい。

どんな形でも、チームの勝利に貢献していれば、いずれ、神様がご褒美をくれるだろう。


前半
8分、山口、佐藤謙介にイエロー。

9分、ベガルタ、左コーナー、こぼれを奥山がミドルシュート、キーパー抑える。

23分、山口、キーパーからのロングボールを、吉永がドリブルで持ち込みシュート、林が抑える。

<飲水タイム>

25分、山口、左からのパスに、中央吉岡がシュートも、鎌田が寄せる。

34分、ベガルタ、左コーナー。鎌田のキックに、菅田がヘッド、キーパー掻き出す。
2本目のコーナー、今度は中島がヘッド、枠外。

38分、ベガルタ、右コーナー、鎌田のキックが松井にどんぴしゃ。叩きつけたヘッドは枠内も、キーパーのファインセーブに阻まれる。

前半、ベガルタのシュートは6本、山口4本。


後半
ベガルタ、前半で頭部打撲の菅田に代え、石尾が入りCB。

3分、山口右からのクロスに、山本がペナ内侵入、シュートも奥山寄せる。

12分、山口、末永に代わり酒井、佐藤に代わり田邉が入る。


17分、ベガルタ、中山に代わり、梅木が入る。

19分、山口、山本にイエロー。

22分、山口、奥山洋平に代え若月、山本に代え野寄が入る。

23分、山口、左からのクロスに、若月が抜け出てフリー、GK林が交錯しながらクリア。

<飲水タイム>

27分、ベガルタ、松井に代え工藤蒼、エロンに代わり、オナイウ情滋が入る。情滋はそのままトップ。

⚽30分、ベガルタ、鎌田の左コーナーから、中島がヘッドでゴール!1-0と先制。
中島、今期12点目。

32分、山口、吉岡に代わり板倉が入る。山口、3バックで前を増やしてのパワープレーに入る。

32分、山口、スローインのこぼれを野寄がシュート、ポストに当たり外!

34分、山口、右から新保のクロスに、前がヘッド、枠内も、GK林が掻き出すファインセーブ。


36分、ベガルタ、中島に代え相良が入る。情滋が右MF、郷家がトップに回る。

39分、ベガルタ、右から情滋のロングスロー、郷家が受けて、反転即シュート、枠内だったが、やや弱。惜しい。


追加時間は5分。
ベガルタ、カウンター、小出が自陣からドリブルで時間を使いながら上がる。ヒールパスはつながらず。

AT4分、梅木がファールで、山口自陣からのフリーキックだったが、野寄が報復でイエロー。

AT5分、山口が左コーナー。キーパーも攻撃参加するが、ニアでクリアして、試合終了。

後半、ベガルタのシュートは4本、山口は7本。

シュート数:10-11 CK: 7-3 FK: 16-11  得点:中島元彦  警告:(山口)佐藤謙介、山本駿亮、野寄  主審:井上知大  入場:5,540人