皇后杯準々決勝:対岡山湯郷6-1、相手急造キーパーに、浜田ハット、鮫島、嘉数、入江が得点

第36回皇后杯準々決勝 12月21日(日)14時 ベガルタ仙台レディース6-1岡山湯郷Bell ユアスタ仙台



浜田  小野
   (入江)
高良  田原 
(佐々木)(上辻)
川村 嘉数
 
鮫島 山本 長船 坂井

ブリトニー

サブは齋田、佐々木繭、上辻、入江、井上。 湯郷は有町、松岡、宮間がスタメン。

湯郷は、唯一の出場可能なキーパー福元が怪我で、DFの谷口が急造キーパー。非公開練習で練ってきたという、エリア内に7人を置き、カウンターでも深追いしない作戦。観客1679人。BS-1で中継。



ベガルタ仙台レディースは、守りを固め、まったくプレスして来ない相手に対し、立ち上がりからボールを支配し、前半だけで40本以上(NHKBS集計)のシュートを浴びせたが、サイドからの単調なクロスが多く、シュートまでに手数がかかり過ぎ。川村のミドルもなかなか枠をとらえられず、囲まれた浜田、小野も孤立。

上背もなく、急造のキーパーに対して、コーナーなどで直接狙うような攻撃がほしいところだったが、体調不良の上辻が、ベンチスタートのため、セットプレーも、もうひとつ迫力を欠いた格好。前半は圧倒しながらスコアレスと、相手の思惑通りの展開になってしまった。

後半。
田原に代え上辻を投入。そのままボランチ。前半からのポジション変更を進め、小野、高良をそれぞれ一列下げ、長身の坂井をFWの位置に上げる。パスをつないでの攻めや、エリア内への仕掛けも増やす。

すると、ゴール方向へボールを飛ばすという作戦で、さっそく鮫島が左サイドから、ロングボールを放り込むと、これが直接ゴール。ようやく先制。これで固さがとれたベガルタは、8分にも鮫島のクロスから、浜田がバックヘッドで決めて2点目。これでやや集中が切れた相手の守備に、ゴール量産体制へ。

的を絞らせない攻撃のリズムが出てくると、13分には嘉数のミドルシュートが決まり3点目。3点取られても、湯郷はラインをあげず。カウンターでもひとりしか上がってこない。
するとベガルタは、31分、また浜田が決めて4点目。35分には、小野に代えて入った入江の精度のいいクロスを、またも浜田がヘッドで決めて、浜田2試合連続のハットトリック達成。前半決めこそなったシュートも多かったが、決めきってきた。

さらに41分には、入江が、ワンツーで自らエリア内に走り込み、強引なシュート、DFを弾き飛ばし、6点目でだめを押した。

ただ、終盤ようやくラインをあげた湯郷に、試合終了直前の追加時間に、宮間からカウンターで、最後は有町に確実に決められ、1点返されたところで試合終了。もっと早めに捨身で来られたら、慌てたかもしれない。宮間からのエールということで、この失点も次につなげるべし

それにしても、湯郷は、急造キーパーを守るためとはいえ、エリア内7人で、前3人がつっかけるバスケットのようなDFは、トップのリーグでは初めてみた。仕方ない面もあるが、3点取られても引いたまま、というのは、今日は勝利二の次ということだったのか。

宮間起点のカウンターは、人数少なくても、結構やばかったので、ベガルタとしては助かったけれど。とにかく、谷口臨時キーパーはよく奮闘していたと思う。

無念の湯郷のためにも、ベガルタ仙台レディースは、優勝しなくちゃいけませんw

尚、準決勝は、日テレベレーザと、12月28日(日)11時から味の素フィールド西が丘で対戦予定。NHK-BS1で中継あり。

シュート数:44-3、CK:12-0、FK:2-11 得点:鮫島彩、浜田遥3、嘉数飛鳥、入江未希  警告:なし 主審:山下良美