2018なでしこリーグ1部 15節 2018年10月13日(土)13:00 マイナビベガルタ仙台レディース0-3日テレ・ベレーザ ユアスタ仙台
浜田 安本
(櫨)
奈良 小野
(宮本)
市瀬 田原
(樫本)
万屋 坂井 北原 奥川
齊藤
サブは、管原、千葉、佐藤楓、佐々木美和、樫本、櫨、宮本。日テレは、FW田中美南、宮澤、籾木、MF長谷川唯、中里、三浦、DF清水、土光、岩清水、有吉、GK山下。小林、隅田がベンチスタート。
ベガルタ仙台レディースは、浜田、安本の2トップ。怪我から復帰の市瀬がスタメン、ボランチで出場。奈良を左MFにあげて、籾木対策か。ルーキー宮本も、久々にベンチ入り。日テレは例によって、田中美南ほか、オールなでしこのような面子で、阪口がいなくても長谷川、中里でゲームが作れてしまう。
マイナビベガルタ仙台レディースは、目下リーグ首位の日テレベレーザと、ホームで対戦。
前半10分ハンド?でPK献上で失点、その後はブロックで守備を固めるベガルタ仙台レディースに対し、日テレがDFでボールを回しながら、チャンスを伺う時間が続くが、36分と後半の39分に、うまく裏に出た田中にパスを出され、ハットを許して完敗。
しかしながら、カウンターで、フリーの決定機が2回あったほか、安本のボール奪取や、終盤交代で出たルーキー宮本のうまい球さばきで、少ないながらもチャンスは作れていた。ただ、コンディションの悪い選手が何人かいて、チャンスにダッシュが利かない。思い切って動ける選手を出して打開するべきでは。
簡単に経過。
前半。
立ち上がりベガルタが押し込み、開始30秒で左コーナーを得る。奈良キックのこぼれ球を、浜田がシュートもヒットせず。以後日テレがボールを保持、ベガルタはブロックを作って守備固め、たまに安本と浜田がプレスに行くという流れ。日テレはこういう形は慣れたもので、DFでボールを左右に動かしながら、時折、速いパスやサイドに振ってチャンスを伺う。
4分、右から小野が上がり、センタリング、中央から上がった市瀬がシュート、ヒットせず。5分、左から日テレからのセンタリング、シュートされるがクリア。以後、日テレがチャンスを伺うパス回し。ベガルタは、あまり前に出ず、コンパクトな守り。9分、今日動きのいい安本がパスカット、ドリブルから前にスルーパス出すが、オフサイド。
10分、ベガルタエリア内でハンドか?、PK献上。12分、田中美南に決められ先制許す0-1。3連敗中のベガルタ、これで少し硬くなった。以後も日テレがボール保持、ベガルタはなんとかパスコースを塞ぐ守備のみ。14分、万屋が裏へのスルーパス、浜田が左からクロス、右から小野が上がって狙うが合わず。その後も、万屋がパスカットして、自分でドリブルで上がるが、パスはオフサイド。
16分、籾木に、左からのカットインからシュート打たれるが、キーパー正面。17分、パスカットした安本から上がった奥川へとつなぐが、クロスは上げられず。18分、日テレが攻めて左コーナー。折り返しからヘッド打たれるが、枠外で助かる。20分、小野のクロスのこぼれ、左から奈良が右足でのシュート、ヒットせず。その後、23分ころまで、日テレがパス回し、ベガルタは引いて守る。24分、日テレにミドルシュート、オフサイド?
27分、ベガルタはパスカットまでは行くが、その後のパスがつながない。28分、田原が中央でのスルーパス、浜田が打ち切れないが、コーナー得る。右コーナー、クリアのこぼれを万屋がクロスもキーパー。ベガルタ、高さを活かせない。29分、万屋から裏の安本にパスが通り、ドリブル前進からフリー、早めのシュート、バーの上。決定的。その後は、再び日テレがボールを回す。安本がチャージして時折ボール奪うが、サポート無し。
35分、ベガルタの右サイドをえぐられクロス、裏に抜け出た田中がフリー、決められ2点目を許す。0-2。ここまで、何とかしのいでいたベガルタの守備だが、キープ力の差で裏に出されてしまった。38分、ゴール前しのいで攻めるが、つながらず。42分、ベガルタのパスをカットした籾木が、カットインからのシュート、枠内も、ここは斎藤がワンハンドで掻き出す。右コーナーを与える。こぼれ球シュートされるがクリア。コーナーは3本続けられるが、しのぐ。
結局前半は、攻められながらも、カウンターでは何度かチャンスを作ったが、決めきれず、0-2で終了。
後半。
徐々にベガルタが前掛りになるが、ラストパスまでの間にカットされ、逆にピンチの場面が多くなる。後半頭から日テレは、有吉に代えに宮川を入れる。立ち上がりは、依然として日テレがボール保持。4分、カウンターで浜田が飛び出るがオフサイド。7分、北原から奥川、クロスはつながらず。8分、ゴールを回され、ヘッド打たれるが枠外。12分にも回されミドルシュート打たれるが、枠外。
13分、ベガルタカウンター狙うが、パスカットされる。14分、浜田のクロス、カットされる。その後、日テレのカウンター、中央からシュート打たれるが、齊藤弾く。15分、ベガルタエリア中央30mでフリーキックを与える。長谷川のキックは、バーの上。17分にも侵入され、シュートされるが枠外。19分には、右から侵入されるが防ぐ。
20分には、中央からフリーの田中にシュート打たれるが、枠外と、防戦一方。
21分、市瀬に代え樫本入れる。23分、ベガルタ攻め込むが、シュート打てないままにカウンター受ける。が、万屋が戻ってクリア。25分、小野に代え宮本を入れ、前線に。安本が右サイドに回る。27分、日テレも、宮澤に代え小林里歌子を入れる。29分、田原から裏の浜田にパスが通り、ドリブルからフリーでのシュート、サイドネット。決定的。
30分、その後もベガルタが攻撃的に出るが、パスが2本以上つながらない。宮本がダッシュして動き回り、つなぎ役をするが、なかなかゲインできず。浜田も疲れて、自分で仕掛けられない。34分、浜田に代え櫨が入る。36分、ベガルタゴール前に攻め込まれるが、なんとかクリア。37分、日テレは中里に代え隅田を入れる。この後、樫本がボールキープも体当たりでボールを奪われる。
38分、ベガルタゴール前で、中央、右と回され、最後は浮き球に、またまた裏に抜け出た田中がフリー、あさっり決めれられ、ダメ押しの3点目を許す。田中はハットトリック。これで集中が切れたベガルタ、連携が崩れ、パスがつなげられない。41分、日テレにループ気味にシュートを打たれ、キーパーが出てクリアするが、拾われ、がら空ゴールにシュートされるが、枠外。4点目は助かった。
45分、宮本がキープからのクロス、これで右コーナーを得る。クリアのこぼれを樫本がクロスで入れるも、流れる。結局、試合は0-3と完敗。4連敗となった。
当方イチオシの浜田なので、敢えて言うが、正直、現状のコンデションでは、スタメンは厳しいのではないか。前半1本目のスラィディングから既に、足をさすりながら、倒れてから起き上がるのが遅くなっていたし、後半疲れてくると、プレーも消極的になっている。好調時の鋭い動きと積極性が出せるなら、先頭切って戦えと、言いたいところだが。
そのほか、ベテランの選手にも、チャンスボールがころがって来ても、ダッシュできないコンディションの選手がいる。怪我をおしての出場なのだろう。攻撃的なポジションなら、若手に前半から動き回らせて、うまくリードしてからベテランで時間を使っていく、という起用もあるのではないか。もちろんそれもリスクはあるが。
それと齊藤のパントキック、ゴールキックのタイミングを、早めてはどうか。確かに、前に人がいない内に蹴りだすと、味方の疲労を誘うという面もあるが、いまの闘い方では、相手のDFが整わない内に、前のスペースにボールを出した方が、まだチャンスがある気がするし、攻撃のリズムもできる。キーパーのボール出しまでの時間で、相手も整い、味方の前の動き出しも、戸惑っている感じに見える。
おそらくプレッシャーの少ない練習では、パスもつながるし、馴染んだ選手の方がいいように見えるのかもしれないが、今日の試合を見る限り、チャンスにダッシュが遅れてしまう状態の選手が複数いるので、動ける選手でまず囲んでボールを奪って、自分で持ち上がったり、スペースに走りこんで貰うしかないのでは。
ただ、記録的にはシュート3本だが、決定的な2本を含め、シュート性は5本あった。また、安本の運動量が復活し、宮本も連携を作れる状態に上がっている。スタメンで使おう。また、万屋の積極的な動き出しもあった。市瀬はまだ100%ではないが、これを上げて、さらに右サイドを活性化して、なんとか勝利をもぎ取っていきたい。
次節から、勝ち点差1-2に迫ってきた、日体大、C大阪堺Lとの直接対決、21日から中2日と厳しいアウエー連戦があるが、動きのいい選手を中心に、恐れずに、攻めて行ってってほしい。
その後は、相性のいいノジマステラと、ホームで戦える。ミスを恐れずチャレンジを。やればできる。
シュート数:3-14 CK:3-4 FK:2-8 得点:(日テレ)田中美南3(PK1) 警告:無し 主審:梶山芙紗子 入場:1,220人