なでしこ02節:ベガルタ仙台レディース1-0新潟L、試行錯誤中も、中野のゴールで連勝

2017なでしこリーグ1部 2節 2017年4月2日(日)13:00 マイナビベガルタ仙台レディース1-0アルビレックス新潟レディース ユアスタ仙台



ケイト
田原 中野
(井上)(坂井)

岸川 繭
(北原) 
万屋 千葉 市瀬 嘉数
 
ブリトニー

サブは、齋藤、坂井、三橋、北原、井上、小野、浜田。新潟は上尾野辺、大石が2トップ。園田、中村楓、小原がスタメン。

今日はボランチに岸川が入り、ワントップケイトリンのスタメンだったが、連携不足でパスミスが多いベガルタ。
新潟にボールを支配される時間は長かったが、前半18分、ケイトリンの突破から安本がシュート、弾かれるところを中野が押し込んで先制。そして、今日は、守備的な選手のポジションも変更するトライをしながら、なんとか逃げ切った。

新潟Lは、ベガルタから移籍したはずの川村が、1節直後にアメリカのチームに移籍。しかしFW起用の上尾野辺のキープ力には、再三悩まされた。

前半。
昨日と打って変わって、日向では暖かいユアスタ。しかし、日陰のメインスタンドでは、次第に冷えてくる。風ままだ冬。

ベガルタは開始早々、コーナー2本連続。右からのキッカーは当然、中野。しかし、嘉数のシュートのこぼれを押し込めず。以後出足のいい新潟に、効果的なパスが出ず、膠着状態。ベガルタは、クリアが中途パンパになって、左サイドを攻められる。4分、新潟L小須田のミドルシュート、ブリトニー正面。

その後、今日はトップ下左でスタメンの主将、田原が交錯して、頭部打撲?でピッチ外。10分、急遽、田原に代わり、井上が入る。そして、中央の中野から、右のケイトリンに絶妙スルーパス、裏に抜け出たケイトが、ニアを狙うシュートは、キーパー弾き出す。見たかったプレー。これで右コーナーを得る。市瀬のヘッドは枠外。

その後、新潟にボールを支配される。ベガルタもしのぎ、中盤での凌ぎあい。13分、裏を取られ右コーナーを与えるが、守る。16分、園田が右からの強烈シュート、ブリトニー反応。そして、19分、万屋の縦1本に、ケイトが抜けだしドリブル突破、右から上がってきた安本に出し、シュート。弾かれるところ、中央に詰めていた中野が、落ち着いて決め、先制!今日もケイトが点に絡む。21分にも、左サイドのライン際でパスカットして、万屋が縦のスルーパス、その後つながらなかったが、このままベガルタのペースになるかと思われた。

しかし、きょうはボランチの岸川、繭コンビがしっくりこず、また前でチェックされる中野も、ボールを受けられず、タメができない。ケイトリンが、飛び出しやすいタイミングではボールが出ず、次第に、手詰まりになるベガルタ。新潟の早いプレスに、ただ蹴返す展開になり、セカンドボールを、ことごとく拾われるようになる。

22分、新潟が中央40mのフリーキック、ここから直接狙われたが、ブリトニー押さえる。24分、中野から安本に振ってのクロス、キーパー。26分にも拾われてシュート打たれるが、ブリトニー正面。さらに園田にキープされ、裏にフリーで出されるがファールで助かる。このあたり、ボールを前に運べず、ケイトにボールが出せない。

30分、井上が相手ボールをカット、そのままドリブル前進、自分では打たず、ケイトか安本か出す方を迷って、安本に出すがオフサイド。32分、新潟が右からのクロスを放り込むが、ブリトニー。その後、37分まで中盤のせめぎあい、シュートの無い展開。37分、大石にシュートされるが枠外。38分にも新潟に攻められるが、嘉数が潰す。

42分、ベガルタゴール前で上尾野辺にキープされ、縦の突破を許し、クロスを折り返されるが、ブリトニー。危ない。さらに43分にも、上尾野辺の強烈なシュート、ブリトニーがセーブも、これも危なかった。追加時間は2分。結局、マイナビベガルタ仙台レディースが、1点リードのまま前半終了。

後半。
キックオフ前、中野が中心でメンバーに指示を出し、ケイトにはブリトニーが通訳している様子。前半はリードはしていたが、ケイトリン孤立で、ベガルタやや苦戦。そこで後半は、井上をFWに上げ、左の2列目の指定席には、中野を下げる越後采配。やはり、この方がラストパスが出やすいだろう。

4分、ケイトから井上にパスが出るが、スローインに逃れられる。5分、新潟Lが一気のカウンター、左コーナー。上尾野辺のキックからの折り返しに、突っ込まれるが、キーパーチャージ。7分、佐山にイエロー。10分、中野のスルーパスにケイトが抜けて、抉ってのクロス、しかし、オーバーでつながらず。それでも、この展開になると、ワクワクしてくる。

12分、新潟Lのカウンター、ドリブルからのシュートの跳ね返りを、上尾野辺、さらにフリーで園田にシュートされるも、バーの上で助かる。これが最も危ないシーンだった。16分、万屋が相手のパスミスをすかさず、ケイトにスルーパスするが、オフサイド。18分、中野からケイト、井上の落とし、もシュートに至らず。その後、セ゚カンドを拾われて、苦戦。

22分、ようやく繭からケイトへのスルーパスが通り、ドリブルキープで、エリア内侵入するが倒される。ノー・ファールの判定。ふだん、ケイトは、ひとり位でチャージされても、微動だにしないため、こんな時は不利wこれで左コーナーを得るが、シュート打てず。24分、ここで今日はもうひとつの岸川に代え、北原を入れ、センターバックへ。市瀬がボランチへ。これも監督のトライか。

31分、スローインから素早く繭が井上へ。井上カットインから自分でシュート、キーパー。その後、市瀬から繭とつなぎ、絶妙スルーパスが井上へ。裏取っての井上のクロスも、ケイトリンにどんぴしゃ、どフリー正面、決めたか!?シュートはバーの上~!。あまりにどフリーで、力がはいったか。しかし見事な展開だった。34分、新潟が2枚代え。佐伯に代え山谷、小須田に代え川崎が入る。

その後、ベガルタが中央40mのフリーキック。中野のキックに、うまく大外フリーに走り出た北原がヘッド折り代えずも合わず。36分、井上がケイトとのワンツーで抜けかかるが、トラップ大。37分、新潟Lがコーナー、こぼれ球をシュートされるが、ブリトニー。40分、中野の代え坂井が入りトップへ。井上が中野の位置に下がる。越後監督は坂井をFWで行くのか?坂井はあまり足の調子が良くないようで、いつものスピードが出ていなかった。

42分、新潟Lに攻められ、右からのクロス、ブリトニーがブロックされてボールに触れず、ピンチ。しかし相手のヘディングシュートはバーの上。追加時間。ケイトが相手ボールを奪って、ミドルシュートを打つが、キーパー。

結局、試合はそのまま終了。苦しみながらも、先制し、様々な選手を様々なポジションで試しながら、勝ち切るという、ある意味贅沢な試合で、連勝。ただ、選手のコンディションみもばらつきがあり、連携やタメ作りは、これからの課題。

それにしても、中野や繭が、スルーパスがいいところに出して、ケイトリンが疾走すると、期待感でわくわくしてくる。
是非、生でご覧くださいw


シュート数:8-5、CK:4-3、FK:14-10 得点:中野真奈美 警告:(新潟L)佐山 主審:宮崎真理 入場:2,259人


尚、この試合では、ホーム開幕とあって、仙台副市長や後援会長の挨拶など、セレモニーあり。余ったけど先着4,000名にオリジナルTシャツ無料配布、小・中・高生が、自由席無料入場。また、マイナビ様スポンサーで東北放送TVの中継もありました。

さらに、国歌斉唱と、ピッチ内のミニライブに、ティナ・カリーナ登場。国歌斉唱の赤い和服がえがったね。

スタンドには「歓迎マイナビ様 4年といわず末永くおつきあいを」などと、よいしょ弾幕があって、なでしこリーグならでは雰囲気でした、新潟Lサポの方は、野太いヤジが入ってて、トップチームの面々が来てたのかなw