ES2節:レディース対伊賀FC4-0、浜田の走り、上辻の精度で連勝

なでしこリーグ2014 エキサイティングリシーズ(下位リーグ) 2節 9月6日(土)16:00 ベガルタ仙台レディース4-0伊賀FCくノ一  ユアスタ仙台



浜田  小野
   (川島)
嘉数    田原
(入江) (井上)
川村 上辻
   
鮫島 長船 山本 高良

ブリ

サブは、齋藤、高橋、佐々木繭、川島、入江、井上、小山。新加入のGKブリトニー・キャメロンが初スタメン、フル出場。見た目よりも動きは俊敏で、冷静なプレーとキック力、そして連携もまずまず。

試合は、ラインがが引き気味で、相手にも持たれる時間もけっこうあったが、90分攻守に走り抜けたFW浜田の活躍と、上辻の正確なプレースキックのアシストで、川村、山本、長船、浜田とゴールを重ね、連勝。まずは、自動降格は無くなった。

9月というのに、日中は30度近くまで暑くなった仙台。限定開放メインスタンドは、日陰だったこともあり、試合開始の夕方には、涼しい秋風が吹いて、しのぎやすかった。1505人。伊賀FCサポは、ひとり太鼓で奮闘、敵ながらあっぱれ。

前半。
ベガルタ仙台レディースはややライン引き気味。伊賀がボールをつないでいる。ベガルタは浜田と小野が前からボールを追っていく。3分、川村のクロスに、中央で浜田がダイレクト右足で狙うが、枠外。4分、右奥35mのフリーキックのチャンス。上辻のキックはワンバンでキーパー直。5分、伊賀もロングシュート、枠外。6分、右コーナーキックのチャンス。これは守られ、カウンターを受けるが、オフサイドにかける。

8分、伊賀のシュートもヒットせず。ベガルタ、全般に寄せが甘く、キープを許している。10分、浜田のシュート性のクロス、枠内に飛ぶがキーパー。14分、山本が上がって、えぐってのクロス、浜田中央で背を向けながら回し込むようなシュート、枠外。ここまでベガルタは、マイボールからの展開で、もたつき感あり。攻撃が右に偏り、左の鮫島はあまり上がっていない。

17分、その鮫島ようやく上がって相手の背後へのクロス、浜田飛び出るがオフサイド。20分、ゴール前まで持ち込まれる。21分、スローインを戻したところを狙われ、シュートされるが、バーの上。そして、22分、左サイドに開いた浜田のクロスに、中央で小野が潰れ、こぼれたところに飛び込んだ川村が、中央から左足で流し込んで、先制。川村2試合連続、今季4点目。これで落ち着いた。

固さが取れたベガルタは、ようやくボールを大きく回し始める。ブリトニーのゴールキックから、小野がすらし、浜田、最後は嘉数のクロスに、川村がシュート、という流れもあった。27分、伊賀にワンツーから裏を取られるが、オフサイド。そして、28分、中央やや左40mの遠めのフリーキック。上辻のキックは、大外で待っていた山本の前で絶妙なワンバン、裏を取る形になり、山本が頭であっさり決めて2点目。山本今季3点目。この間、伊賀のキーパーと櫨が交錯。しばらく櫨がピッチ外。

今日も上辻の精度の高さが出て、完全にベガルタペース。かと、思われた。
32分、伊賀も反攻、ベガルタゴール中央30mでフリーキックのチャンス。しかし、壁に当たる。さらに34分、裏を取られてシュートされるが、枠外。しかし、これが伊賀のコーナーになる。サインプレーでダイレクトのシュートを打ってくるが、これも枠外。

シュートが出て、伊賀が再び元気を出し、ボールを回し始める。ベガルタ慎重になったいるのか、ボールに前から行かず、呼び込んで守るため、危なく見える。バックパスも多いが、ブリトニーは、いずれも落ち着いた処理。

42分、また伊賀がベガルタゴール中央25mの絶好の位置で、フリーキック。清原のキックはゴールネット天上に乗る。43分、ようやくベガルタも右ライン際でフリーキックのチャンス。これは決まらず。結局前半は2点リードして終了。

後半。
伊賀は堤に代え杉田、櫨に代え小川が入る2枚代え。この小川が、ベガルタの浜田のように、前からプレスをしつこくかけてくるが、ブリトニーは問題にせず。開始早々、高良が背面キックを受けて倒れるが、立ち上がる。

1分、鮫島が上がった裏を狙われ、伊賀のカウンター、エリア内侵入されるが、オフサイド。3分、右サイドからパスを受けた左の嘉数が、切り返しでうまくひとりかわし、狙い済ましたシュート、しかし枠外。中央45m、遠めのフリーキック。中央で川村が背後に落とすようなヘッド、誰かに触って欲しかったのか?しかしそのままキーパー。さらに、6分、鮫島から出た裏へのパスに、嘉数が走り込むが、結局戻される。

8分、川村からパス受けた鮫島のクロス、シュート性になるが、キーパー。後半は、ここまで左サイドを活性化して、チャンスは作るものの、ゴールにつながらない。すると13分、伊賀のカウンター、シュートまで持ち込まれるがバーの上。さらに14分、ひとりで持ち込まれシュートされるが、ブリトニー正面。15分、ベガルタも浜田が、相手のチャージをもろともせず持ち込むと、小野へパス。しかしこれはオフサイド。

次第に間延びする両チーム。中盤がルーズ。ベガルタも足が出なくなっている。17分、伊賀に中央30mのフリーキックを許す。しかし、これは壁。そこで18分、田原に代え井上を入れる。19分、ベガルタのカウンター、スペースに出たボールに走り込んだ鮫島のクロス、決まらなかったが、ようやく前に出てきた。しかし、21分、こぼれ球を拾われすかさずシュートを打たれる。クロス・バー。さらに、こぼれを波状攻撃される。ベガルタはクリアが小さかった。この試合、唯一危なかった場面。

22分、ワンタッチでつなぎ、井上上がっていくが、シュートまで至らず。23分、カウンターから伊賀に侵入されあわやフリー、山本が追いかけ、ぎりぎりで止める。その後は一進一退。ベガルタ、疲れからかボールを見てしまう時間が多くなる。パスがぶつ切り。30分、小野に代わり川島入る。33分、浜田がキープしてコーナーを得る。コーナーキックは弾かれるが、こぼれを再び上辻がクロス、中央でフリーの長船が狙い済ましてヘッド、決まって3点目。長船、今季3点目。とどめ。

34分嘉数に代え、ルーキー入江が入る。35分、中央で鮫島のクリア?浮き球パスが、キーパーの前でワンバン、頭上を超え、あわやゴールも、ぎりぎりクリアされる。36分、伊賀は松長朋恵に代え、園村を入れる。38分、井上のドリブルから最後は川島のシュート、キーパーに詰められ、コーナーとなる。

そして41分、右サイドでパスを受けた浜田が前進、味方の上がりを待つが来ないので、自分で、角度無いがら思い切りのいいミドルシュート、ファーサイドに突き刺さり、4点目。浜田2試合連続、今季5点目。試合開始から、走りに走っていた、ご褒美ゴールは自分でもぎ取った。

43分、伊賀のミドルシュート、これはブリトニー。ベガルタは入江がゴールを狙ってか中央に入り込んでいくが、なかなか打つチャンスが無い。追加時間3分。結局そのまま無失点で切り抜け、ES下位リーグ2連勝。

ルーズボールに対して人数をかけているのに、掻き出せない、疲れてくるとボールウォッチャーになる、相手が詰めてきているときに、危険な横クリアなど、課題も散見したが、得点力の差を見せた。

上辻のキックの精度の高さは、今更言うまでもないが、「FW」浜田の高さ、スピード、シュート力、ポストプレー、運動量と、溌剌としたプレーが見られた。外人に当たり負けしないフィジカル強化と、足元がさらにうまくなれば、U-23からフルを狙える位置に来ているのではないか。非常に楽しみである。

それにしても、ブリトニーの弾丸ローボールキックは凄い。一度、フリーキックも蹴らせてみたいw

シュート数:10-10、CK:3-1、FK:17-20 得点:川村優理、山本りさ、長船加奈、浜田 遥  警告:なし 主審:手代木直美