「アスリートのためのソーシャルメディア活用術 」五勝出拳一、飯髙 悠太、江藤 美帆 ・著

これアップする、タイミングいいのか悪いのかわかりませんがw、丁度「アスリートのためのソーシャルメディア活用術 SNS」(五勝出 拳一、飯髙 悠太、江藤 美帆 ・著/マイナビ出版)を読んだので感想文です。

某M選手のツイッターにも載っていたので、すでに読んだ方も多いかも。



主旨は、選手個人とチームの価値向上、あるいは「マイナー」スポーツなどでの、認知度アップ、ファン・スポンサー獲得の布石に、SNSを利用しましょう、という本です。

ここでいうSNSは、プライベートな交流とか、個人的な情報交換のためのものではなく、明確に「アスリートが高めるべき3つのVALUE」のためのSNSであって、「オープンなもの」、「オフィシャルなもの」を指します。


さて、宣伝文句と目次を引用しますと、

アスリートが高めるべき3つのVALUE
1.Player VALUE
 競技者としての価値
2.Market VALUE
 市場、社会への影響力を示す市場価値
3.Story VALUE
 ファン・サポーターに共感を生み出す文脈的価値

最優先すべきは競技者としての価値向上<競技力の向上>ですが、自身のキャリアを向上させるためには「Player VALUE」以外を高めていくことも重要です。
個人がメディアとなれる現代では、アスリート個人がソーシャルメディアを活用することで「Market VALUE」「Story VALUE」を向上させることができます。
(中略)

・アスリートがファンを増やすためにまずは何をすれば良いか
・ファンベースがないアスリートはどうすれば良いか
・チームとアスリートで運用方法は変える必要があるか
・炎上しないためにはどうすれば良いか
・炎上してしまったらどうすれば良いか

ソーシャルメディアを始める上で疑問に思うことはすべて解決できるようにご紹介いたします。

■目次
第1章 アスリートのソーシャルメディアは武器になる
第2章 アスリートがソーシャルメディアを活用する理由
第3章 事例から学ぶソーシャルメディア投稿術
第4章 SNSマーケティングのプロに聞く「アスリートはソーシャルメディアとどう向き合えばいいのか?」
第5章 炎上しないソーシャルメディア発信術
第6章 Twitter Japan スポーツ担当者に聞く「アスリートのソーシャルメディア運用とは?」【商品解説】


執筆陣には、元サッカー選手でコンサルタントの方とか、現Jリーグチームの広報担当役員の方もいるせいか、例としてJリーグがらみ、都倉選手とか、ベガルタの関口選手のツイッターの話も出てきますが、マイナー・スポーツを広めたい、と思っている、各種競技選手に向けてのアドバイスも書いてあります。

また、SNS利用の心配事、「炎上」対策とか、謝り方まで書いてあるので、一般企業やタレント(志望)の方にも、参考になるかもしれませんね。


Jリーガーとか、なでしこリーグの選手の場合には、キャリア・アップやセカンド・キャリアに向けて、自分価値を上げておくために、現役中から始めなさい、と言ってるようです。

ベガルタサポ・ファンに馴染みがある例としては、元ベガルタ-ヴェルディ選手の田村直也氏の、現役時代からの、ツイッターの使い方が、思い浮かぶのではないかと思います。


ただ、私的には、この本でも、さらっと書いていあるように、SNS発信などが苦手な選手の場合は、無理に(自分で)やる事はない、とは思っています。まずは競技者としての価値を上げないと意味がないわけですから。

それでも、キャリアアップ、セカンドキャリアに向けて、なにがしか準備しておきたい、プロ生活で時間の使い方として、取り組んでみたいという人は、リスク回避の方法も読んだ上で、取り組むのはいいでしょうね。

この本では、選手が始めやすいSNSの例として、インスタグラムが挙げられており、出版元はマイナビなので、選手のアカウントが急増してるようですw


と、今日、奇遇にも、ベガルタ仙台が「デジタルマーケティングパートナー」として、セプテニーさんと提携する発表がありました。

男子トップ、レディース選手個人のSNSにどう関わるのか、関わらないのかは、わかりませんが、運用アドバイスとか、本人アカウント認証取得の助力とか、して頂けると、選手もチームもいいのでは、と思うところであります。

というのも、選手の中には、どうもプライベートなものと、自分価値向上用のオープンなものが、ごっちゃになってるような気がして、そこはアカウントを分けるなり、見られてる事を意識するなりしないと、余計なエネルギーを使う事になるので。

SNSをやったからといって、必ずしも、売上や価値が上がるとは限らないと思いますが、何もしなければ、将来の選択肢広げることはできないでしょう。

あまり負担をかけずに、選手の将来につながるものであれば、大いにやって頂きたいと思います。


⇒「アスリートのためのソーシャルメディア活用術 SNS」(honto)