2024YBCルヴァンカップ 1stラウンド 第1回戦 3月6日(水)19時03分 ベガルタ仙台 2-3 アスルクラロ沼津 愛鷹広域公園多目的競技場
菅原 中山
(相良)
名願 西丸
(郷家)
横山 鎌田
工藤真モラエス知念有田
(髙田)
小畑
菅原先制、郷家勝ち越し弾も、逆転許す
サブは、松澤、髙田、菅田、郷家、相良、工藤蒼。
沼津は、GK武者、DF宮脇、濱、井上、MF遠山、沼田、待井、佐藤尚、FW鈴木拳士郎、津久井、森。サブは、赤塚、和田、齋藤学、伊東輝悦ほか9人。
今季からJ1からJ3まで全60チーム参加、ベンチ入り9人まで可能になったルヴァン杯。
一発勝負の1stラウンドで、ベガルタ仙台は、J3のアスルクラロ沼津と初対戦。
まだ試合に出てない選手に、出場機会を与えるという意味で、スタメン11人を総入れ替えし、プロ初出場の西丸、有田、工藤真人、ユースの横山と、まだわずかしか出てない名願など、新人・若手をフル動員。
一方で、ベンチ9人枠でも、6人しか入れず。今季まだメンバー入りしていない、真瀬、内田、松下がベンチにも入っていない点は、少し気になる。
結果は、後半先制しながら、終盤に立て続けに3失点。一度は勝ち越しながら、逆転負けとなったが、出来たところ、出来なかったところの確認はできただろうし、レギュラー陣の郷家、菅原に今季初ゴールが出たのは、リーグ戦につながる。
一方、連携だけでなく、シュート・守備面でのミスの課題もある。
勝負についてみると、2得点の他に、決定機が3度あり、決めていればたらればと、失点の内、自軍の明らかなミスもあったので、その辺の詰めがあれば、勝つことができた試合。
さて、試合は前半、相手のプレスをかわし、逆に前プレからチャンスを作りかけるが、共にシュートも少なく、前半、互角の展開。
ベガルタは、9分、西丸のクロスに、菅原が頭で合わせてたシュートが惜しかった。
後半になって、前からのプレスを高めてきた沼津に対して、ベガルタは押されていたが、9分、理想的な展開で先制する。
攻撃参加してきた鎌田が、右サイドから左のスペースへロングパス。上がってフリーだった、左SBの工藤真人が中央へのクロス。
後半に西丸に代わって入った、ファーの郷家がヘッドで折り返すと、こぼれに詰めて来た名願が、両足トラップで落とし、間合いを取っていた菅原が、左足で豪快に蹴り込んで、ゴール。1-0。
しかし、直後の中山のフリーのチャンスは、右足のシュートで枠外。
沼津は、22分を過ぎると、齋藤学ほか3枚代えや前の選手を次々代えて、圧を高める。ベガルタは、次第にプレスをかけられなくなり、両サイドを攻められ始める。
ベガルタも、16分、中山に代え相良、33分、有田に代え髙田を入れる(ここで右にいた相良が左、左の名願が右へ)が、守備でサイドの背後の守りの連携がいまいち。
34分、ベガルタ右サイドから沼津の齋藤学がクロス。クリアが中途半端になるところ、再びクロスから、ヘッドつながれると、中央で徳永がボレー、誰も寄せられず、失点1-1。
38分、ベガルタ仙台も相良の左コーナーキックを、ニアにいた郷家が、見事なフリックヘッドで決め、2-1と、また勝ち越す。
しかし、43分、沼津に、今度は左サイドで工藤が津久井にかわされ、クロス、右から折返しに沼田にフリーで合わせられ、2-2。
直後の44分、ベガルタも、名願からパスを受けた髙田が、侵入しての折返し、左からフリーで詰めていた相良が、シュート!ダフってしまい、枠外。
すると、終了直前のAT4分、沼津、右サイドから齋藤学が左のポケットへの絶妙クロス。
これを折り返されたところで、なんと、キーパー小畑と、知念がゴールライン上でかぶってしまい、こぼれを濱に押し込まれて、2-3と痛恨逆転負け。
何とも後味が悪い試合となったが、連携ミスを防いで、決定機を決め切れば勝機もあった。連携アップ、カバーリングは勿論だが、個々人の足らないところを修正して、また出場に挑んで欲しいと思う。
プロ初出場、出場歴の浅い選手の感想としては、
- 西丸:右サイドで果敢にシュート、菅原への惜しいクロスがあった。球際勝負では、もう一段アップ必要か
- 有田:慣れない右SBで、西丸とのコンビもいまいちだったが、スペースができると得意のドリブル披露。
- 名願:この日の新人では一番目立った。ドリブルの仕掛けや、うまいアシストもあり。ただ、ドリブルに拘り過ぎの面も。
- 工藤真:慣れない左SBとはいえ、1対1の守備では課題があったが、プレースキックやクロスでは、得意の左足の精度を見せた。
- 横山:ユースながら、ボランチでフル出場。位置取りや展開を読む力があり、浮き球パスなど攻撃面ではアイデアがあり、面白い。カバーリングなど連携面はこれから。
まあ、アピールしたくて、前へ前へと一人で行ってしまうところは、この試合を経て、落ち着いて来ると思う。
その他、レフティー二人の知念・モラエスのCBコンビだが、左CBにどちらかに、入るのはいいが、右に入ると、キックの時ワンテンポ遅れて、やり難いのではないか?
チームの課題としては、終盤での、ボランチとCBの守備の連係向上。
これは、リーグ戦でも同じで、既に菅田どこかで言っていたので、選手も重々分かっているのだろう。疲れてきた時こそ、声を出し、しっかり連携取って欲しい。
シュート数:8-6 CK:6-1 FK:17-16 得点:菅原龍之助、郷家友太 (沼津)徳永晃太郎、沼田航征、濱託巳 警告:(沼津)和田 主審:大橋侑祐 入場:1,600人