ルヴァン杯準々決勝第2:対鹿島2-3、2戦計5-4で準決勝進出

2017ルヴァン杯 準々決勝第2試合 2017年9月3日(日)18:00 ベガルタ仙台2-3鹿島アントラーズ 県立カシマサッカースタジアム


石原
(野沢)
西村 奥埜
  (菅井)
中野  古林
  (蜂須賀)
三田 富田

椎橋 大岩 平岡
シュミット

サブは、関、蜂須賀、増嶋、菅井、佐々木匠、茂木、野沢。鹿島は、金崎、土居がFW、中村、遠藤、レオシルバ、小笠原、DFに伊東、山本、三竿健斗、三竿雄斗、曽ヶ端。鈴木優磨、永木はベンチスタート。

前半6分、三田が25mのフリーキックを直接ゴール、後半すぐ古林の仕掛けからPKゲット。西村がどまんなかPK決めて2-0と優位の進めるも、鈴木らに3点連続失点。しかし、アウエーゴール2点の重圧が効いて、準決勝進出。

鹿島は、第1試合に続き、植田、昌子が代表帯同で、ブエノ、レアンドロは第1試合のレッドにより欠場。
ベガルタも、第1試合同様、梁、野津田と、クリスラン欠場。

第1戦勝利を受けて、アウエーゴールで相手を追い詰めるべく、立ち上がりから、前に出るベガルタ。

前半。
開始早々、急造CB二人で動きの固い鹿島。相手のクリアミスを拾って、鹿島エリア側の石原から、どフリーの奥埜へのパスが通り、シュート。キーパーに弾かれる。いきなり決定機も、逃す。2分、三田から中野、上がってのクロス、クリアされる。さらに左の西村から、右の古林へのサイドチェンジ、フリーでシュートも枠外。4分、ようやく鹿島が回す。

6分、アーク右25mでフリーキックを得る。これを三田が、巻いて落とすシュートで、ゴール右隅に決め、いきなり先制!曽ヶ端一歩も動けないファインゴール。1-0。第1戦鹿島のアウエーゴールを帳消にして、2戦計4-1と、鹿島にプレッシャーを与える。その後も、勢いを出たベガルタが押気味に進める。

8分、左奥30mでフリーキック。これはシュートにつながらず。10分、パスカットした中野がそのまま上がるが、カットされる。11分、ベガルタエリア左奥40mで鹿島のフリーキック。クロスに合わせられそうになるが、ファールで終了。その後、鹿島がボールをつなぎ始める。14分、三田にイエロー。三田、俺じゃないと抗議。その後、鹿島がロングシュート狙うが枠外。

16分、三田と中野のワンツーからコーナーを得る。これはクリア。18分、鹿島の攻撃に、いつのまにか中野が右サイドで守備。19分、鹿島がスローインからつないで、シュート、シュミット正面。20分の遠藤のミドルシュートもブロックする。22分、鹿島がカウンター、ベガルタも速く戻るので、遅攻になる。直後、伊東のクロスに土居のヘッド、枠外。

24分、中野がパスカット、ドリブルで上がり、西村とのワンツー、最後は西村がえぐっての高速クロス。キーパー越えて、がら空ゴールに、奥埜が、なだれこむが、一歩及ばす、ふかす。奥埜前半で2点損した。しかし、ベガルタが伸び伸び攻勢。25分、鹿島、三竿雄斗のクロスに、中央金崎合わず。28分、ベガルタエリア右奥30mで鹿島のフリーキック。シュミット抑える。29分、中野から西村とつながり、クロス。コーナーを得る。クリアされるが、セカンドボールを石原がつなぎ、ベガルタペース。

30分、石原と古林のワンツーから、クロスも中央合わず。32分、ベガルタのカウンター、中野から中央奥埜、キープし切れず。34分、また伊東の上がりで、コーナーを与える。シュートされるが、シュミット抑える。35分、カウンター、中野から西村へのパスが通らず。36分、鹿島の右からのクロスは流れる。37分、伊東がまた上がってくるが、ファールで終了。

38分、古林からのクロスに西村、合わず。39分、土居にドリブルでエリア内侵入され、シュートも、直前大岩が足を出し、ブロック。その後、三田がパスカット。ベガルタ回すがクリアされ、互いに中盤での蹴り合いに。40分、古林のクロスはキーパー。しかし、セカンドをベガルタが押さえ、ボールを回す。41分、中野からパスを受けた三田がシュート、コーナーを得る。大岩から奥埜、シュートはヒットせず。

43分、鹿島がロングボール、流れる。ここまで、どうもぴりっとしない鹿島。44分、しかし、鹿島のクロスに、中央フリーで、中村ダイレクトシュート、外す。危なかった。追加時間は2分。遠藤の侵入はクリア。最後、古林のクロスに石原がヘッドも枠外。
前半は1-0と、ベガルタの思惑通りのリードで終了。

後半。
3点以上が必要になった鹿島は、小笠原を下げ鈴木優磨を入れる。遠藤がボンラチに回る。しかし、開始2分、右サイドから古林がエリア内にドリブルで仕掛け、これを三竿雄斗が足払いで、PK。個人的に、ベガルタで、こういう攻撃を見たかったが、1点リードの余裕で、やっとやってくれた。PKは西村が蹴り、タイミングずらしてど真ん中に決め、2-0。(度胸で真ん中でなく、蹴りそこないとの談w)早い時間で、アウエーゴール2つ、さらに鹿島にプレッシャーをかける。

6分、ベガルタが回し、中野がカットインからのシュート、クリアされる。ちょっと読まれている。さらに、右ライン奥35mのフリーキックを得る。打ちきれず。8分、石原が戻って、後ろからパスをかっさらうなど、厳しく前からチェック。9分、鈴木優磨にイエロー。熱くなり、監督じゃない大岩に怒鳴る鈴木。10分、奥埜がうまく体を入れ替え、ファールを貰う。11分、左ライン際、40mのフリーキック。これはキーパー。

その後、鹿島のカウンター。左からのクロスに土居がヘッド、枠内も、シュミットが、ぎりぎり掻き出す。コーナーを与える。左コーナー、遠藤のキック、中央でこぼれるところ、鈴木優磨に蹴り込まれ1点返される。1-2。鹿島の闘争心が再び点灯してしまう。失点して、下がり気味になってしまうベガルタ。13分、鹿島エリア右外でフリーキックを得る。奥埜から最後は平岡のヘッド、キーパー正面。15分熱くなった鈴木優磨のファールで、ベガルタ自陣からのフリーキック。決まらず。

ここで、鹿島は中村に代えFWの安倍を入れる。16分、左奥30mのフリーキックは流れる。18分、鹿島がスローインからシュート、サイドネット。触っていたか、コーナーを与える。この間、石原が足負傷で倒れたまま、主審はプレイオン。20分、コーナーの後、つないだ鹿島が、中央から遠藤が、大岩の裏にスルーパス、抜け出た安部がフリーで決めて、2-2、同点とされる。石原の事で、一瞬集中切れたか。21分、ようやく石原に代え野沢が入る。

23分、同点とされ、にわかに焦るベガルタ。プレスがばらついてくる。鹿島は押せ押せ。その後、鹿島のシュートはシュミット。さらに遠藤がミドルシュート、枠外。いつも遠藤にはやられているが、今日は、無理筋のミドルを打ってくれて、ゲームが切れ、助かった面がある。25分、山本のクロスはクリアも、コーナーを与える。これはクリア。

26分、エリア内に侵入されるが、ライン割る。鹿島とて冷静さは欠いている。29分、伊東がカットインからのシュート、枠外。30分、ベガルタようやくカウンター、西村倒され、三竿健斗にイエロー。32分、古林に代わり蜂須賀入る。33分、鹿島シルバのシュートは枠外もコーナーを与える。コーナーから、ヘッド打たれるが、枠外。

34分、鹿島は三竿雄斗に代え永木が入る。35分、野沢から中野、さらに西村とつないでキープ。しかしあまり時間使わず。36分、安部のシュート、シュミットがパンチングで弾き、コーナー。鹿島のコーナーから、金崎合せるが、枠外。37分、鹿島が回して、最後は遠藤のミドル、シュミット正面。その後、右から鹿島のクロスに、中央で鈴木優磨に頭で合され、3失点目。2-3。ついに、このゲームは逆転許す

しかし、準決勝進出には、前半のアウエーゴールが効いて、鹿島は後2点が必要。残り時間は10分。鹿島の攻撃に、微妙な焦りをもたらす。39分、鹿島のコーナー、シルバのヘッドは枠外。41分にもクロスからヘッドを打たれるが枠外。43分、ベガルタは奥埜に代え菅井を入れる。追加時間は5分。見ている方には長い。

1分目、遠藤のミドルシュートは枠外。2分目、富田がパスカット、野沢につなぐが、パスはつながらず。3分目、鹿島の攻撃はオフサイド。4分目、シルバの浮き球シュートはシュミット正面。シュミット、時間をかけすぎて、イエロー貰う。これはオッケー。
結局、ベガルタが、2戦合計5-4で逃げ切り、チーム史上初の、ルヴァンカップ準決勝進出と、2千万円の賞金を確保した。

第1戦同様、鹿島CB二人の不慣れをついて、はじめから仕掛け、早々にアウエーゴールを取ったことで、心理的に優位に進められた。百戦錬磨の鹿島とはいえ、若手選手は、追い込まれた状況での試合には不慣れ。前半で押し込んでおいたことが、後半の最後で、鹿島のスピードをほんの少し減じたともいえよう。

さらに、後半早々もペナ内に仕掛けた古林がPKゲットと、思惑通りの展開。
しかし、2-0とリードしたことで、勝ちが見えて守りの意識が出たところで、課題のセットプレーと、大岩の裏を狙われて、連続失点した。ここは、修正が必要なポイント。

相手のメンバー落ちや自滅があるとはいえ、王者鹿島相手に、一勝一敗5-4、アウエゴールもひとつ上回り、堂々の勝利である。

ただ、次の川崎にも勝ちたければ、守備の課題に加え、決定機を逃さず枠内に持って行く、さらなるペナ内への仕掛け、相手ボランチへのプレス、リードしてからのキープの仕方など、やることは多そう。前向きに、修正してもらいたい。


シュート数:10-19、CK:3-7、FK:16-14 得点:三田啓貴、西村拓真=PK (鹿島)鈴木優磨2、安部 警告:シュミットダニエル (鹿島)鈴木優磨、三竿健斗 主審:村上伸次 入場:11,943人