天皇杯準決勝:対山形3-2、先手先手で勝利、初の決勝・タイトルへ

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第98回天皇杯 準決勝 12月5日(水)19:00 ベガルタ仙台3-2モンテディオ山形 ユアスタ仙台

ジャーメイン
(阿部)
石原 野津田

中野    古林
    (関口)
椎橋 矢島
  (富田)
板倉 大岩 平岡
    
シュミット

サブは、関、永戸、梁、富田、関口、阿部、ハーフナーマイク。山形はFW小林、阪野、南、MF山田、安西、中村、三鬼、DF坂井、栗山、熊本、GK児玉。沃木、アルヴァロ ロドリゲス、本田はべンチスタート。

天皇杯を掲げる前に、まずユアスタで、山形と対戦。ジャーメイン寮の1ゴール2アシストと、全得点に絡む活躍で、山形の猛追を2点に抑え勝ち切った。

冷え込むユアスタでも、2015年以来の「みちのくダービー」が、ユアスタで、天皇杯決勝進出をかける戦いになったということで、平日の試合にも拘わらず、16,000人超が入った。

山形側も多少空席はあったが、6-7000人は来ていたのではないか。

いつもはしょぼい、天皇杯のスタジアムグルメも、リーグ戦並み体制で、各売店に長蛇の列があった。また記念の両チーム・コラボグッズも、安いものは、早々に品薄に。

そして試合前から、ベガルタ、山形側共にチャントの声量が凄まじく、まさにこれがダービー。

試合は、ベガルタが、意表をつくジャーメインのワントップから、速攻で3点あげたが、山形も阪野がフリーのシュートを2本決め、前半で3-2と点が入り、緊迫したゲーム展開に。

しかし、後半の山形の猛攻も、シュミット他の守備、途中出場のベテラン勢の時間使いで、逃げ切った。

以下。応援モードでメモが、どっかにすっ飛んでいったのでw、概略のみ

(前半)
ベガルタは、立ち上がりから、ジャーメインのポストプレーに、後ろから選手がボールを拾って、上がっていく速攻をしかける。

ジャーメインと他の選手も、山形が寄せてくると、体を回転させるかわしで、素早くボールをつなぎ、山形にボールを渡さない。

12分、古林のえぐったクロスに、大外から石原が、ミドルシュートをグラウンダーで叩きこんだが、オフサイドの判定(ジャーメインが、キーパー前で視野を塞いで関与?)で、ノーゴール。

確かに、ニュース映像を見ると、そのように取られても仕方ない面はある。しかし、12/6現在、サッカー協会の公式記録には、前半のベガルタのオフサイドは「ゼロ」となっている。

ただ、いつものベガルタなら、これで意気消沈して、プレーが雑になるところ、この試合では、応援の効果か、切り替えが速かった。

14分、中野のマイナスのクロスに、ジャーメインの、回し蹴りのような左足ボレーで先制、すぐにベガルタに流れを取り戻した。ジャーメインは、これで天皇杯3戦連発。磐田戦の同点ゴールといい、ラッキーボーイとなっている。

18分には、今度は中野のパスを、中央でジャーメインが落とし、矢島がすぐにミドルシュート、DFの背中に当たってゴール、2点目。これはキーパーも逆を取られ、どうしようもない。矢島は、移籍後初ゴール。積極的に打ちにいったのが奏功した。

2点取って、少しペースダウンしたベガルタ。山形もつなげるようになってくる。

32分、山形が、中央安西から左サイド熊本へとつなぎ、ダイレクトのクロスから、なぜか中央フリーの阪野のフリックヘッドで、1点返される。2-1。2-0は危険なスコアか?

しかし、この試合のベガルタは、積極的だった。すぐ4分後の36分、矢島の左コーナーからジャーメインが頭で、折り返し、こぼれを中央の平岡が押し込んで3点目、3-1

しかししかし、山形もあきらめずに、前半終了間際、44分、椎橋の裏を突かれ、山形がヘッド、ヘッドでつなぎ、左サイドから、阪野が裏に出てドリブル前進、飛び出すシュミットをかわす、浮き球シュートを決め3-2。嫌な時間帯。これで分からなくなった。前半は3-2で終了。

(後半)
山形が、プレスをかけ始める。ベガルタは中3日の疲れも出て、ジャーメインのポストプレーや、セカンドボールへの寄せも遅くなり、山形がボールを握り始める。

押し込んでくる山形。さらに17分、交代で入ってきた、長身ドリブラー沃木のドリブルに悩まされる。そこで、20分、古林に代え右に関口を入れ、27分には、矢島に代え富田、ジャーメインに代え阿部と、いつになく早めの交代で、ベテラン勢を投入、守備を固める。

守勢に回るが、山形に、ゴール前に迫られる場面では、シュミットとDF陣が粘って守り、37分の山形のコーナーでは、枠内ヘッドをシュミットがセーブして、失点をふせいだ。

終盤は、富田が寄せ、関口や石原、阿部が、ライン際にボールを運んで、うまく時間を使い、相手の焦りを誘って、ゴールから遠ざけるクローズ。勝ち切った。

シュート数:10-8 CK:5-4 FK:18-16 得点:ジャーメイン 良、矢島慎也、平岡康裕 (山形)阪野2  警告:矢島 (山形)熊本 主審:家本 政明  入場:16,604人


ダービーらしい、白熱のゲームになった。ジャーメインを中心とした、前半の速い攻撃は、相手を翻弄できたが、中盤での守備の緩みは要チェック。堅い浦和の守りを崩すには、さらに工夫も必要だろう。

ともかくも、疲れをうまく取って、奥埜もかえってくる決勝では、「敵地」であっても、積極的な攻守で、勝利をものにしたい。

決勝は12月9日(日)16時から、埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦。

完全アウエー、上等。勝ちに行きましょう。