天皇杯3回戦:対福岡3-1、田村2連発、中島ダメ押し

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第91回天皇杯3回戦 2011年11月16日(水)17:00 ベガルタ仙台3-1アビスパ福岡 ユアスタ仙台



太田  赤嶺
(中島)(ディエゴ)
関口   武藤

高橋 松下

朴 広大 鎌田 田村
(菅井)         
サブは、桜井、細川、菅井、大久保、中島、中原、ディエゴ。福岡は、重松、岡本の2トップ。成岡、田中、松浦が先発。ハマゾッチ、小原はベンチスタート。

12月並みに冷え込んだユアスタ仙台。福岡サポは7-8名というところか。その福岡サポ有志により、被災地の子供100名をも招待頂いた。ありがとう。

ベガルタは梁とチョは代表戦直後で欠場。富田と柳沢、角田は怪我。さらには菅井まで身内の不幸で欠場と言われていたがベンチ入り。関口がキャプテンマークをつけての出場。武藤は右サイドハーフで初スタメン。

さて、試合は、3バックで、選手の距離間が離れすぎの福岡に対して、囲んでボールカットからカウンターを仕掛けるベガルタ。次第にボール支配を高めていく。

18分、コーナーで相手クリアを中央に張っていた田村が胸トラップから、鮮やかな右足ボレーで先制。田村今季初得点。これで勢いづくと、22分には、武藤と田村のワンツーで、絶妙の武藤のスルーパスからあっさり裏をついてフリーとなった田村がスライディングのシュートで、2点目。

福岡が後追い守備になるので、楽勝かと思われたが、ベガルタももうひとつパスの精度が悪く、追加点が取れないまま2点リードで前半終了。

後半は、福岡が4バックにして鋭い出足でボールを奪いにくる。ベガルタはチュソンに変え菅井が入る。すると受身のベガルタが守備に追われる時間が長くなる。クリアも菅井のところでミスが目立ち、カウンターへの流れが悪い。すると23分に、右サイドをえぐられ折り返しで1点返される。

これでようやく目が覚めたベガルタも、ボールを奪いに行き、カウンターの応酬。試合を決めたのは後半入ったディエゴと中島。35分、ディエゴが相手DFに体を寄せ、パスミスを奪うと、裏の中島へ落ち着いたパス。中島が右足アウトサイドで、出場2分でゴールを決めて3点目。試合も決めた。

尚、4回戦は12月17日(土)にセレッソ大阪と対戦。会場未定。

前半。
3バックのスペースをついていくベガルタ。開始早々、サイドチェンジから田村がドリブル前進、しかしクロスはもう一歩。その後、鎌田のクリアミスを拾われ、回され、コーナーを与える。これはクリア、すかさずカウンター、関口から裏の太田へ出すがオフサイド。3分、またクリアミスを拾われ、シュートされるが、枠外。直後、ベガルタが攻め込み左コーナーを得る。キッカーは関口?こぼれ球を太田がシュートも、キーパーに弾かれ、再びコーナー。今度は右でキッカーは松下。キックは流れるが、左サイドからチュソンのクロス、太田がフリーでのヘッドだったが、キーパーに押さえられる。

次第にベガルタのペースに。6分、関口のスルーパスに太田がドリブルで侵入、クロスを上げるがクリアされる。8分には、チュソンのクロスに赤嶺が裏に出るが、もう一歩。さらに、ヨシキから逆サイド武藤への大きなサイドチェンジ、武藤がクロスを入れるがクリアされ、コーナーを得る。このコーナーのこぼれ球を中央から関口がシュートするが、枠外。その後、赤嶺が中央で落としたところ、武藤がドリブルで仕掛けるが、決まらず。12分、左コーナーをゲット。決まらず。14分、チュソンが裏に抜け出すが、オフサイド。

16分、カウンターから太田がドリブルで抜け出し、侵入、コーナーを得る。18分、このコーナーを中央でDFがクリア、これを張っていた田村が胸トラップから、体を倒しての右足ボレーシュート、決まって先制。田村はリーグ戦を通じて今季初ゴール。早目の先制でベガルタは余裕が出る。
福岡のキックオフ直後、太田がドリブルで一気に相手エリアへ、フリーとなってシュート、キーパー弾くところ、赤嶺がダイレクトで無人のゴールへ、と思ったが枠外。

21分、右サイド田村が攻撃参加、ライン際で武藤がうまくためて裏へパスを出すと、フリーで抜け出た田村が、スラィディングシュートで決めて、今日2点目。早い時間での2得点で楽勝ムード、田村がサイドバックでハットもあるのか?と思われた。さらに武藤らもフリーでシュートするが、キーパにぶつける。26分、福岡が久々のカウンターからクロスを入れるが、林に直。28分、相手ミスを逃さずボールを奪って、太田がドリブルで突破、シュート。弾かれるが、他の選手も詰めきれず。

さらに、武藤の左足ボレーでのミドルシュート、バーの上。その後、ベガルタが福岡エリア内でボールをゆっくり回し、最後は裏へだすがオフサイド。30分、福岡がベガルタゴール左45度でフリーキックのチャンス。早いリスタートからドリブルで侵入、福岡がコーナーを得る。このこぼれを鎌田が拾って、自分で持ち上がるカウンター。最後は太田のシュートも枠外。

34分には、太田がドリブルで上がるところを倒され、相手エリア左角でフリーキックをゲット。松浦にイエロー。これはクリアされる。38分、自陣で鎌田がクリアミス、ボールを奪われるかかるところ、武藤が奪い返し、スルーパスを赤嶺に通す。赤嶺中央から侵入、倒されるが、シミレーションの判定で逆に赤嶺にイエロー。場内ブーイング。

さらにベガルタの攻め。関口がドリブルで上がると、最後は中央につめていたチュソンのヘッド、枠外。その後、大きなサイドチャンジから、田村がドリブルで上がり、スルーパスをを出すが、これは通らず。

41分、久々に福岡に縦につなげられ、エリア内侵入されるものの、二人で囲んでシュートコースを塞ぎ、最後は林が見送って、ゴールキックに。43分にもカウンターで太田が上がると、センタリングをい入れ、中央に赤嶺が突っ込むが、惜しくもオフサイド。前半はそのまま、2点リードして終了。


後半。
ここで、パクチュソンに代わり、菅井が入り右サイドへ。田村が左に回る。福岡は4バックにして、前半とは見違えるような詰めの早さをみせる。一方、今日の菅井の調子はいまいち。

いきなり福岡にボールを回され、コーナーを与える。ボールがゴール前を横切り、ファーサイドでつめられそうになるが、シュートは枠外。その後も福岡が出足よくセカンドを拾っていく。8分、関口がうまいフェイントで相手二人をかわすと、太田にボールをつなぐ。太田がドリブルからシュート、弾かれるところ、関口、武藤と連続シュートも決まらず。しかし、コーナーをゲット。決まらない。

9分、福岡、重松がフリーで抜け出て左足シュート、枠外。11分、赤嶺に代わりディエゴ入る。赤嶺のイエローやディエゴの出場機会を考えたのか、早目の交代。13分、そのディエゴが関口との惜しいワンツー。その後は中盤での一進一退が続くが、菅井はパスを味方にぶつけたり、相手にパスしたりと不調。18分、福岡のコーナー。これはクリア。20分、ベガルタが延々と横パスでチャンスを伺うが、ゲインラインは突破できない。

すると23分、するするとベガルタの右サイドを上がられ、センタリングを入れられると、中央をフリーで岡本に詰められ、1点返される。福岡は得点した岡本に代えハマゾッチが入り、ボールをキープできるようになる。これで福岡が元気になりボールを奪いにくるが、ベガルタも目が覚めて、ぎくしゃくしていたつなぎを、なんとかしようとする。25分、裏に出たディエゴから太田へパス、最後は松下がミドルシュートもヒットせず。30分には、関口がボールキープからコーナーをゲット。これは決まらず。

32分、武藤が中央に切れ込んでのミドルシュート、キーパー。35分、太田に代わり中島が入る。2分後、ディエゴがDFにプレス、クリアミスをさらうと、フリーの中島へエンジェルパス。中島が右足アウトにかけたダイレクトシュートで3点目。ディエゴと中島の良さ出た。福岡の希望を打ち砕くダメ押しゴール。

しかし、福岡もベガルタゴール前から強引なシュートも林。39分には、ベガルタゴール左角で福岡がフリーキック。クリアでコーナーへ。これは守る。43分.今度はベガルタがヨシキが裏に出て、ディエゴに折り返し、ディエゴは打たず、関口へ。コーナーをゲット。これも決まらず。ロスタイムは3分間。中島が中央でキープ、最後は自分で中央から左足シュートを狙うがバーの上。ベガルタは、最後までキープというより、もう1点を狙う動きだったが、結局試合は3-1で終了。


前半であっさり田村の2点でリードしたものだから、相手を嘗めて、こじゃれたプレーで逆にピンチを招いたり、途中少しパスが雑になった。後半は福岡がサイドを固め、守備に追われたが、1点返されてからボールに厳しく行くようになり、ディエゴが要所でチャンスを作り、最後は久々出場の中島が思い切りのいいシュートで追加点を挙げ勝利を決定づけた。

レギュラー5人を欠く中で、武藤や田村なども持ち味を出し、まずまずの試合だったが、緩むところは反省点。それにしても、後半になるとシンと冷えて寒かった。

シュート数:18-7、CK:8-5、FK:10-17 得点:田村直也2、中島裕希 (福岡)岡本 警告:赤嶺、関口 (相手)松浦 主審:井上知大