2025 J2 05節 3月16日(日)14時03分 ベガルタ仙台 2-2 水戸ホーリーホック ケーズデンキスタジアム水戸
荒木 エロン
(梅木) (宮崎)
相良 郷家
(名願)
鎌田 武田
(松井)
石尾 菅田 井上 真瀬
林
武田2起点、宮崎初ゴール
サブは、梅田、髙田、奥山、松井、工藤、名願、安野匠、梅木、宮崎。
水戸は、GK松原、DF飯田、牛澤、飯泉、大森、MF山崎、長尾、津久井、齊藤俊輔、FW多田、渡邉新太。安藤、草野、前田は、ベンチスタート。
冷たい雨は、徐々に小降りになったものの、強風が吹く、ケーズデンキスタジアム水戸。
悪天候の中でも、多数のベガサポが集結したようで、ゴール裏全部から、メインスタンドの半分近くを埋めているのが、画面からも分かった。
試合は、前半、ボールを握って多くのチャンスを作ったが、シュートは3本にとどまり、スコアレス。
後半も、攻勢に出ようと前掛りの隙を突かれて、カウンター2発で15分までに、2失点。
それでも、粘りを見せたベガルタが、終盤反撃。郷家と、宮崎の移籍後初ゴールで辛くも追いつき、勝ち点1は死守した。
風下の前半、ボールつなぐが、シュートは散発
風下の前半、試合は立ち上がりこそ、水戸のプレスに押される場面もあったが、15分を過ぎると、ベガルタが攻勢。
水戸のチャンスは、前半9分と40分のコーナー2本のみで、フリーでヘッドや、こぼれをシュートを打たれる2回があったが、いずれも枠外。
ペナ内に侵入されても、体を入れて守れていた。
ベガルタは、ロングボールと繋ぎをミックスして、水戸のプレスを回避し、例によって荒木が自在に動き回り、チャンスメーク。
ただ、押し込む時間が長かったが、ペナ内に人数が少なく、シュートは、記録上3本。決め切れなかった。
18分、荒木が相手のパスミスを拾って、ミドルシュート、キーパーに弾かれる。
20分、相良から左のエロンへ。エロンが折り返して、右から郷家が滑り込むが、シュートはふかす。
26分、真瀬からのクロスに、荒木がヘッドも枠外。
31分、右の郷家から受けたパスをエロンが、うまく納めて、反転シュート、バーの上。
42分、武田の右からのクロス、エロンが体を使ってキープ、シュート打つが、枠外。
風上の後半、カウンター2発喰らい、連続2失点
後半頭には、武田が自らシュート、コーナーから郷家のヘッドなど、押せ押せムードのベガルタ。
しかし、一見引いて守っている水戸のカウンターに、前掛りになったベガルタの守備が綻んだ。
後半11分は、水戸がゴールキックを自陣からつないで、中央で菅田がかわされ、ベガルタの右を渡邉がスピードに乗って、ドリブル前進。すると絞っていた逆サイド、石尾の裏に、SBの飯田が走り込んで、フリーでパスを受けると、すかさずシュートを打たれた。速攻を決められた。
14分は、ベガルタが攻め込んで、水戸陣石尾のロングスローの後、中央を突破され、鎌田のチャージをかわされて、ドリブル前進を許す。
ベガルタも4人戻っていたが、誰もドリブラーに行けず、クロスを上げられると、3人に飛び込まれて、渡邉にヘッドで決められた。
早く点を取りたいという焦りのせいだったのだろうか。
点を取るにはリスクを取る必要もあり、バランスは難しいが、攻守の切り替えは、常に、必修科目である。
2点ビハインド、GK林のビックセーブ2本で、攻撃復活
守護神・林のビックセーブ2連発が、サポの応援と共に、チームを鼓舞した。
27分、0-2から、郷家の一発で1点返した後、再び水戸のカウンターで、右サイドを突破され、フリーで多田にシュートを打たれるが、左足1本でセーブ。
その後の、水戸のコーナーでは、ヘッドの折返しから、フリーで頭で叩きつけられるが、ラインぎりぎりでセーブ!?林の技が光った。
同点・逆転に向けて、さらに前掛りになる中、反撃の流れを作るビッグプレー2発。
武田全得点の起点、CKもうひとつ
この試合も、武田がキラーパスで、チャンスを演出し、後半頭には、自分でも切り返しからの惜しいシュートを放つなど、チームを牽引。
一方で、スリッピーなピッチのせいか、都合9本蹴ったコーナーがあまりヒットせず。ニアにバウンドしていくような、らしくないキックも2-3本あった。
それでも、後半追いつかれたあとの、2得点は、いずれも武田の精度の高いパスが起点。
マークが厳しくなり、守備も忙しいボランチだが、今後とも調子を維持していって欲しい。
ただ、この試合で3枚目のイエローを貰っている。いつかは、メンバーを外れる事もある。松井や工藤蒼もいい準備を。
連携冴える2得点、宮崎初日、あと1点が
ボール持てても点が入らず、前へ、前へと気がはやり、カウンターを食らった後半15分までより、むしろ、失点した後の方が、連携が冴えた。
0-2からの1点目は、水戸のうるさい齋藤が交代でいなくなった27分、左から武田のクロスを、エロンが胸で落とし、左から走り込んだ郷家が蹴り込んでゴール。郷家は今期2点目。3人の特長が出た。
AT3分には、左から武田のクロスを、右で張っていた宮崎がヘッド、弾かれるが、郷家が詰めてきてシュート。再びこぼれが浮いたところを、DFとキーパーの間の狭いファーを狙い済ましたヘッドで決めて、起死回生の同点ゴール。こちらも選手達の特長がでたゴールだった。
FW宮崎にも初日が出た。あとは、梅木にも一発欲しい。
終了直前のAT7分には、フリーキックから武田、梅木、宮崎とつなぎ、再び梅木が、やさしいラストパス。猛然と上がってきた真瀬が、フリーでシュート。これはキーパーのセーブに会うが、これまた、しっかりと連携で惜しい場面だった。
確かに、DF陣の攻め上がりの後の、リスク管理の課題は、要チェック。
だが、しっかりと連携からチャンスを作れ、2点を跳ね返したことは自信にして、次の勝利へとつないでほしい。
安野、髙田サブ入りも、出番は次回に
この試合、高卒ルーキーのFW安野が初のメンバー入り。
残念ながら、ビハインドの試合展開で、出場はならなかったが、近い内に出番もあるだろう。また、昨年の怪我から復帰のDF髙田もベンチ入り。
チャンスがあれば、髙田-真瀬の右サイドも見てみたいが、髙田の出場もそう遠くないと思う。
両選手ともいい準備して次のチャンスを掴んで欲しい。
前半
スコアレス
ベガルタのシュートは3本、水戸は2本
後半
⚽後半11分、水戸、カウンターから飯田のゴールで0-1。
⚽15分、水戸、カウンターから渡邉新太のヘッドで0-2。
25分、水戸、齊藤に代わり山本隼大が入る。
⚽27分、ベガルタ、郷家のゴールで1-2。
31分、水戸、DF牛澤にイエロー。
33分、ベガルタ、相良に代わり名願、エロンに代わり宮崎が入る。
35分、水戸、FW渡邉に代わりDF板倉、FW多田に代わり安藤入る。
38分、ベガルタ、武田にイエロー。
41分、ベガルタ、鎌田に代わり松井、荒木に代わり梅木が入る。
水戸、MF山崎に代わり前田、MF津久井に代わりDF沖田が入る。
⚽AT3分、ベガルタ、宮崎のヘッドで同点、2-2。
AT5分、水戸、森監督にイエロー。
AT8分、水戸、大森にイエロー。
ベガルタのシュートは17本、水戸は6本
シュート数:20-8 CK:9-5 FK: 7-11 得点:郷家友太、宮崎鴻 (水戸)飯田貴敬、渡邉新太 警告:武田 (水戸)牛澤、森、大森 主審:池内明彦 入場: