2025 J2 03節 3月1日(土)13時03分 ベガルタ仙台 2-0 大分トリニータ キューアンドエースタジアムみやぎ
荒木 エロン
(梅木) (宮崎)
相良 郷家
(情滋)
鎌田 武田
(松井)
石尾 菅田 井上 真瀬
(奥山)
林
武田が自在なパス出し、前半で勝負決める
サブは、梅田、奥山、實藤、松井、工藤、名願、オナイウ情滋、梅木、宮崎。
大分、GK濱田、DFデルラン、ペレイラ、藤原、吉田、MF池田、茂、野嶽、榊原、天笠、FW有馬。清武、野村、薩川、有働、鮎川はベンチスタート。
3節目でのホーム開幕は、ユアスタが5月まで、芝張替え・改修のため、キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム)で開催。
今回は、泉中央からのシャトルバスで行ってみたが、スムーズに30分の乗車。帰りも早めに出たので、渋滞もなく戻れた。
スカウティング嵌り、前半は大分のボランチ、有馬が機能せず
今節は、前2試合が無失点1勝1分けで、3バックの大分と対戦。
ベガルタは、徳島戦後半からの流れを引き継ぎ、スタメンのボランチ武田、FW荒木、そしてCB井上の新メンバーが、既存メンバーとフィット。
序盤からボールを保持して、3バックの大分にボールをつながさせず、自在の攻め。前半23分までに、エロン、相良の2ゴールで試合を決めた。
その後は、守備重視で構える。後半大分が清武を入れて、攻勢に出て、シュート6本を許すが、粘り強い守備。ベガルタも時折武田のパスから、裏を取り、侵入。しばしば大分を脅かす。
終盤は、宮崎、梅木で前でボールを保持して時間を使い、2-0のクリーンシートで勝ち切った。
こんなにパスをつないで、崩していくベガルタを見るのも超久しぶりw
欲を言えば、勝利を決定づける3点目、相手の時間を減らす課題もあるが、これから修正して行くだろう。
こういう試合を続けられれば、利府のQスタにも、サポ・ファンが増えてくれるのではないか。
武田・鎌田のボランチコンビが嵌り、武田が自在に演出
武田のスタメンは予想されたが、同じく攻撃的な鎌田とのコンビは予想外。おそらく大分もそう思っただろう。
しかし、この二人のコンビが嵌った。
半身の体制から、蹴る先が分かり難い武田。
視野広く自在に、左足で柔らかいパスを出すと、味方の動き出しにつながり、大分の守備を翻弄。
こねずに早いタイミングでパスを繰り出すので、チームの攻撃にもリズムが生まれた。
守備でサポート役と思われた鎌田も、武田と縦や横の関係をうまく取って、時には、自分でもパスを出す。2点目は鎌田が起点だった。
ボランチ2連装砲は、大きな武器だ。
武田は守備でもかなり効いていた。ボランチ二人が、守備でもよく動き、スペースを埋めることで、大分のボランチやFW有田は何もできない時間が続いた。
そして、彼のパスに、ゴール前に侵入する、荒木、相良、郷家などが、うまく呼応できていたのが、勝因。
さらに、右SBの真瀬に加えて、左SBの石尾も、ゴール近くまで顔を出せる連動があるので、相手にとってはやっかいな攻撃になっている。
3試合連続、石尾のラストパスから、エロンの先制弾
前半、8分、ベガルタのパスを、大分DFが自陣でカットするが、上がってきた石尾が、再び奪い返すと、エロンへパス。エロンが、すかさず、トゥーキックで素早く振り抜き、ゴール。ベガルタ先制。
鳥栖戦、徳島戦と、後半途中出場しながら、ドリブルで持ち上り、決定的なラストパスを供給していた石尾が、ついに、アシスト。
そして、これまた好調のエロンが、受けてから素早い振りのトゥーキックで決め切った。
好調の二人が、スタメン起用に応えて、結果を出した。
大分の決定機の直後、連携冴えて相良の2点目
前半23分には、直前に、大分が、ようやくつかんだチャンスから、ミドルシュートを放ち、流れを取り戻したか、の直後に追加点。
鎌田の浮き球パスに、郷家がインサイドを走り込み、腹トラップでキープ、エロンがワンタッチ左足で、左の相良に出すと、フリーの相良が、左足ブレ球で、キーパーの頭上に上げて落とし、ゴール、2点目。
大分の気持ちを折る、いい時間帯でのゴール。
去年9得点を上げたシュート職人、相良、今期も早くも竜砲。
1節の郷家、エロン、相良と、今年も点を取って欲しい選手に、早めにゴールが出て、チーム的にも上昇ムード。
動き回る荒木もフィット、大分の攻守を攪乱
3戦目でようやく荒木も本領発揮。
左右、前後に自由に動き、それに相良とコンビがあってきて、主に左サイドのローテで、相手の守備を苦しめた。
ゴールこそならなかったが、動き出し良く、ペナ内でフリーになる流れは、相手には脅威。
相良との自在なポジションチェンジや、下りてきてのパスの受け渡しなど、味方が理解してきて、戦術の幅も広がりそう。
終盤、宮崎、梅木で時間使いで勝ち切る
前2試合で、相手にロングボール攻撃を読まれて、今回はベンチスタートとなった、宮崎。
終盤出て、キープで相手をじらし、梅木への惜しいパスもあった。
この試合の流れでは、前二人で時間を作り、逃げ切る役回りだったが、空中戦の強さは抜群。
そんなに遠くない内に、ハイボール勝負やサイドからの得意のシュートのチャンスもあるだろう。
梅木と共に、得点という形で報われて欲しい。
試合経過
【前半】
8分、ベガルタ、石尾の上がりから、エロンのゴールで、ベガルタ先制。
23分、鎌田の浮き球パス、郷家、エロンとつなぎ、最後は相良が左足ブレ球でゴール、2点目。
早々に2点取ったベガルタは引き気味でボールを回しながら、チャンスをうかがうが、追加点は奪えず。
守備では、連動した守備で、大分にリズムを作らせず、散発のシュート2本に抑える。ベガルタはボールキープして、攻め続け、シュート2本を得点につなげた。
【後半】
大分、池田に代わり清武が入る。
セカンドを拾い始めた大分がシュートまで持っていけるようになるが、決定的な場面は作らせず。
逆に武田が裏に出すパスに、荒木や相良が侵入するが、オフサイド。
4分、大分CB藤原にイエロー。
12分、大分CBペレイラにイエロー。
15分、大分、野嶽に代わり野村が入る。
23分、ベガルタ武田にイエロー。
26分、ベガルタ、エロンに代わり宮崎、相良に代わりオナイウ情滋が入る。
29分、大分、茂に代わり薩川、ペレイラに代わり有働が入る。
36分、ベガルタ、武田に代わり松井、荒井にかわり梅木が入る。
41分、ベガルタ、石尾に代わり奥山が入る。
後半、ベガルタのシュートは2本、大分4本。
シュート数:6-8 CK:0-4 FK:11-11 得点:エロン、相良竜之介 警告:武田 (大分)藤原、ペレイラ 主審:エリオットベル 入場:11,437人