15節:ベガルタ仙台2-0V長崎、守備で粘り、富樫、氣田のゴールで完封勝利

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2022 J2 15節 5月8日(日)14時03分 ベガルタ仙台 2-0 V・フォーレン長崎 トラスタ


富樫
(皆川)
氣田 遠藤 鎌田
  (カルドーゾ )

中島 デサバト 
(吉野/フォギーニョ)
内田 キム 平岡 真瀬
      (若狭)
小畑


サブは、杉本、若狭、吉野、フォギーニョ、大曽根、皆川、カルドーゾ。名倉は契約上出場できない。

長崎は、GK富澤、DF奥井、二見、江川、加藤聖、MF、クリスティアーノ、カイオセザール、鉾先、米田、FWエジカルジュノオ、山崎。都倉、澤田、植田朝日、櫛引はベンチスタート。

中2日、中3日で続いたゴールデンウィーク5連戦の最終日。

疲労蓄積に加えて、気温26度と暑い長崎で、ベガルタイレブンは奮闘。ボールを支配されながらも、粘り強い守備と、ここ一番の決定力で、2-0と快勝。黄金週間を4勝1敗の成績で乗り切り、勝ち点で首位タイとなった。


前節の反省を踏まえ、両サイドの守備を固め、内田が3バックに入る可変システムも織り込んだ。デサバトは中盤に残して、カイオ対応?

さらには、この日は、内田がクリスティアーノに接近して、遅らせ、山崎はキムがマーク。コーナーやフリーキックでの守備では、こぼれ球にも、DF陣が反応を速めるなど、修正が見てとれた。

また、GK小畑は開始早々のエジガルのバウンドヘッドや、終盤のクリスチィアーノの枠内ミドルをはじき出す、好セーブでチームの流れを作る。

そして、勝負を決めたのは、少ないチャンスをものにする決定力。

26分、前半唯一の決定機を、遠藤、内田とつなぎ、富樫のゴールに結び付け、終了直前には、カウンターから、氣田が良く走り、ゴール前で二人DFをかわして決め切った。

選手交代も先手先手だった。守備で疲れが見える選手を、早めに代え、長崎の猛攻を乗り切った。

富樫、氣田という、前長崎選手には「恩返し弾」でもあった。

この試合、ベガルタはコーナー0本と珍しい記録で、ボール支配はあまりできなかったが、結果は2-0快勝。フルメンバーで、ボールを持ち続けた長崎には、ショックを与える勝利だったと思う。

前半
立ち上がりから長崎がボールをキープ。両サイドを中心に攻めて来る。セカンドを回収されて、ベガルタはカウンターで前に進めない。

2分、中島をかわして、長崎の米田がベガルタの右からクロス、エジカルにヘッドをたたきつけられるが、ここはGK小畑が反応。

5分、左のクリスティアーノから、カイオへスルーパス出されるが、ここは平岡クリア。

7分、長崎ククリスティアーノが、左ライン際からのクロス。ここはクリア。

10分、長崎カイオセザールにイエロー。

13分、右ライン際35mのフリーキック。クリスティアーノが直接狙ってくるが、バーの上。

16分、ようやくベガルタの氣田がドリブルからの仕掛けも、クリアされる。

17分、長崎にボールを回され、クリスティアーノの低い弾道のクロス。これで右コーナーを与える。CKをファーの奥井が折り返し、中央で山崎がシュートも、バーの上。危なかったが、守備陣も詰めていた。

21分、左からのスローインから、長崎米田のシュート、ふかす。

⚽26分、ベガルタが前半唯一のシュートを、ゴールに結び付けた。
上がった真瀬がDFを引き付けておいて折返し、遠藤のピンポイントクロスを、果敢に上がっていたSB内田がゴール横からヘッドで折返し、氣田がDFを引付け、最後は富樫がフリーでヘッドで突っ込み先制。

ここまで、圧倒的にボールを支配されながら、ワンチャンスで決めた。真瀬に長崎のDFが引っ張られ、遠藤がフリーでパスを出せ、最後は内田-富樫と連携で決めた。富樫は今季5点目。

28分、左奥30mからクリスティアーノがフリーキック。これは流れる。内田の寄せが効いているか、精度を欠く今日のクリスチ。

30分、遠藤のパスをカットされるが、中島が戻って取り返す。

このあたりから、内田がラインに入って可変3バックへ。鎌田が左に寄せていくなど、動きを見せるベガルタ。

36分、左から、長崎奥井のクロスに、米田のヘッド、これは小畑キャッチ。

37分、長崎のボールを、遠藤、富樫、氣田の3人でプレス。遠藤が右45度でフリーだったが、シュートは打てず。

42分、鎌田がドリブルで前進していくが、抑えられる

追加時間は2分間。
1分、鎌田から中央でパスを受けた遠藤のカウンター、倒されて、センターサークル付近のフリーキック。シュートまで至らず。

前半は1-0でリードして終了。

後半
長崎のククリスティアーノは、ベガルタの右に移動。

5分、中央の遠藤からスルーパスを富樫へ。これはオフサイド。

6分、氣田がドリブル前進するところ、止められる。長崎鉾先にイエロー。

7分、ベガルタフリーキックから、ようやくボールを回し始める。

9分、鎌田に代え、カルドーゾが入る。遠藤が右へ。

10分、氣田のパスカットから、カルドーゾがドリブル前進。しかしここはうまくカットされる。

このあたりから、前からプレスのベガルタ。

13分、ベガルタ右でつないで、カルドーゾがキープからの落とし、カルドーゾ裏に富樫が入ったタイミングで、遠藤が浮き球、富樫のシュートはキーパー。決まらなかったが、面白い連動。

16分、氣田が右に寄っていく。長崎の加藤聖が、ドリブルからえぐってのクロス、ここは小畑。

18分、少し重くなってきたデサバトに代わり、フォギーニョが入る。

20分、長崎は、山崎に代え澤田、イエロー1枚のカイオセザールにに代え、加藤大が入る。クリスティアーノは左に戻る。

22分、クリスティアーノがキープも氣田がしつこく付く。

25分、クリスティアーノのシュートはヒットせず、クロスもクリア

26分、ベガルタのペナ左横25mで長崎のフリーキック。
ここで長崎は奥井に代え植中、エジガルに代え都倉を入れる。
フリーキックは中島がクリア。こぼれをシュートされるが枠外。

29分、カルドーゾが競って、富樫へ。富樫がDFをかわしながらシュート。カルドーゾ寄こせと悔しがっているが、出せばオフサイドぽかったw

34分、中島に代え吉野、真瀬に代え若狭入り、そのまま右SB。富樫に代え皆川が入る。一気3枚代えでリフレッシュ。

35分、長崎にゴール前でつながれ、連続シュートを打たれるが、耐える。これで長崎の右コーナー。これもクリア。

37分、長崎選手のアクシデントに、小畑がボールを外に投げ出すフェアプレー。

39分、長崎が左コーナー。クリスティアーノのキックもクリア。

41分、長崎の右コーナー付近で、遠藤がキープ気味に時間を使い、スローインへ。42分には、遠藤がミドルシュート、キーパー。

43分、中央からクリスティアーノが30mのミドルシュート、枠内も、GK小畑ワンハンドではじき出す。最後に危ないのが来た。
これで長崎の右コーナー。こぼれを放りこまれるが、長崎のファールで終了。

追加時間は4分間。
1分、クリスティアーノのクロスをクリアして、左コーナーを与える。これをしのいでカウンター。

氣田が仲良しのカルドーソに預け、長駆。カルドーゾが余裕のキープから、右前方にスルーパスをだすと、氣田が、ためてためて、DF二人を寝かせるストライカーばりのフェイントから、左足でニアをぶち抜き、2点目を上げて勝ち切った。

5連戦出ずっぱりの氣田が、この時間でのスタミナと、シュートテクニックを見せた。氣田も、富樫と並び今季5ゴールで、チーム内首位タイ。

富樫、氣田の恩返し弾2発で完封。

長崎にボールを持たれながらも、粘り強い守備と、少ないチャンスをものする決定力で上回り、GWを4勝1敗とした。

ビルドアップの向上は当然必要だが、うまくいかず守備の時間が長い時でも、相手の守備が整う前に決めきる連動も、苦しい時には必要だろう。



シュート数:5 -7 CK: 0- 6 FK: 13- 13 得点:富樫敬真、氣田亮真  警告:(長崎)カイオセザール、鉾先  主審:柿沼 亨  入場:10,345人